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近年、爬虫類のペットの中で注目を浴びている「レオパ」をご存じですか?
手のりサイズの可愛らしい顔つきが特徴で、今では飼い主自身がベビーレオパを孵化させようと、繁殖を試みる方も増えてきています。
では、どのようなことをすればレオパの繁殖を成功させることができるのでしょうか。
今回は、「レオパの繁殖を成功させる手順」をご紹介していきます。
- レオパとは
- レオパの繁殖の手順
- 孵化後の飼育方法
孵化後の飼育方法もご紹介していくので、参考にしてみてください。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)とは
レオパは、爬虫網有鱗目トカゲモドキ科の動物で、ペットとして飼われる方も多くなってきました。
一般的にレオパという愛称で呼ばれていますが、英名と和名の正式名称は以下の通りです。
英名 | レオパードゲッコー |
和名 | ヒョウモントカゲモドキ |
ややオスの方が大きいとされていますが、体は全長約20〜25㎝ほどで、手の平サイズが可愛らしく、全身ヒョウのような模様の鱗で覆われているのが特徴です。
主な生息地はインド西北部やパキスタンなど乾燥地帯で、食事は主にコオロギやバッタなどを食べています。しかしペット化が進み、今ではレオパ専用のペットフードなども販売されています。
レオパ繁殖前の注意点
レオパを繁殖させる前に、確認しておきたい注意事項がいくつかあります。
繁殖から孵化まで気を許せない時期となるので、あらかじめ以下の点を確認しておきましょう。
①ベビーたちの引き取り先や飼育環境が整っているか
レオパは1度に2〜8個ほど産卵するため、孵化したベビーレオパたちを飼育する環境づくりをしておく必要があります。
そのため、ベビーレオパが生まれた後に自宅で飼育するのかや、ペットショップに引き取ってもらうかなど、産まれた後のことをよく考えてから交尾させましょう。
また、孵化直後のベビーは乾燥に弱く、1〜3日後には脱皮をするので湿度管理ができる環境を整えましょう。
しかし湿度が高すぎるとうまく脱皮ができず、怪我をしてしまう恐れもあるので状況をよく確認することが大切です。
②レオパの繁殖は何歳まで?
レオパの寿命は野生で30歳前後と言われており、繁殖できる年齢も18歳と比較的長いのが特徴です。
しかし飼育下での平均寿命は10〜15年と言われているため、もっと早い年齢から繁殖ができなくなってしまうでしょう。
そのためベビーレオパの孵化を考えている方は、1歳を迎え健康に成熟したレオパを繁殖させましょう。
オスはメスよりも成長が早く、1歳未満で繁殖させることもあります。オスメス共に健康であることは大切であるため、繁殖のためにもしっかりと飼育をしていきましょう。
③レオパの体重管理
レオパを繁殖させるには、親になるレオパの体重管理も大切です。
繁殖には体力を消耗するため、目安の体重に満たさないまま繁殖させてしまうと、未熟卵排出などの恐れもあります。
オスは45g以上、メスは50g以上のサイズに成長させてから繁殖させましょう。
レオパの体重の測り方は、ゲージの重さを先に測り、その次にレオパをゲージに入れ、合計体重からケージ分の重さを引くなどの方法がおすすめです。
④親個体の負担を重要視する
引用元:レオパズム by SHIGE
繁殖には体力を使うため、親レオパに大きな負担がかかります。そのため、オスメス共に体力をつけさせておくことが大切です。
特にメスは繁殖活動の他に抱卵・産卵と、栄養と共に体力を消耗してしまうでしょう。
そのため体力のないまま抱卵してしまうと、メスの体調が崩れてしまうこともあります。
もし繁殖活動後の抱卵が成功しても、親レオパの体調が優れない場合は繁殖の見送りを検討しましょう。
レオパ繁殖の手順
オスとメスを会わせるだけでは繁殖が上手くいかない場合もあるので、以下の手順で親になるレオパをサポートしつつ、無理のない範囲で繁殖を試みましょう。
①オスとメスを準備
レオパの繁殖を希望する場合、まずは健康で繁殖可能なオスとメスを準備しましょう。
レオパは飼育1年以上、体重45g以上であれば繁殖が可能になります。元気なベビーレオパを産むには、しっかりと成熟したオスとメスを準備することが大切です。
また、オスとメスは一見同じように見えるため、見分けるには尻尾の付け根を確認してみましょう。
特徴 | オス | メス |
尻尾の付け根 | 2つの丸い膨らみがある | 膨らみはない |
前肛孔という逆V字の鱗 | ある | ない |
性成熟していないと上記のような違いを見分けることが難しいので、ペットショップなどで購入する際は店員さんに聞いてみることをおすすめします。
オスとメスの相性をチェック
オスとメスの相性が悪いと繁殖に繋がらないこともあります。
同じケースに入れ、メスがオスを受け入れていない様子が見られたら、すぐに別ケースに戻してあげましょう。
②繁殖に適している年齢とサイズかを確認
繁殖させるには親レオパを十分なサイズと年齢まで成長させる必要があります。
レオパには成長基準となる呼び名があるので、以下にてご紹介します。
呼び名 | 年齢 | サイズ |
ベビー | 生後0〜1ヶ月 | 10㎝未満 |
ヤング | 生後1〜3ヶ月 | 10〜15㎝ |
セミアダルト | 生後3〜10ヶ月 | 15〜20㎝ |
アダルト | 生後10〜1年以上 | 20㎝以上 |
あくまでも目安の表ですが、アダルトになってから繁殖活動をさせましょう。
③栄養を取らせて体力をつける
繁殖させる事前準備として、親レオパは十分に栄養を摂る必要があります。
レオパは繁殖の際に体力を消耗するだけでなく、栄養を卵に与えてしまいます。そのためオスメス共に尻尾まで脂肪を蓄えていられているかを確認してから繁殖させることが大切です。
痩せた状態で繁殖を行うと、せっかくの卵や産まれていきたベビーレオパが成長できなかったり、親レオパの体調も崩してしまう恐れがあります。
繁殖前に栄養価を高め、親子共に健康状態を維持した繁殖活動を行いましょう。
④クーリングで繁殖期にさせる
十分に栄養価を高めたら「クーリング」という方法を試してみましょう。クーリングは冬を疑似体験させる効果があり、繁殖を促してくれます。
以下にてクーリングの手順を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
1日1度ずつ飼育温度を下げる
クーリングの手順で最初に行うのは室温を1日1度ずつ下げていく工程です。徐々に温度を下げていくことで、冬に近づいてきたことを疑似体験させます。
餌は与えず水だけで飼育し、最終的に18度になるまで下げていきましょう。
しかし、急に温度を下げてしまうと体調を崩してしまう恐れもあるので、こまめな経過観察が大切です。
18度前後で1ヶ月飼育する
室度が18度前後まできたら1ヶ月そのまま飼育していきましょう。この間も餌は与えず水だけで飼育していきます。
1ヶ月も餌を与えないとなると、健康面が心配になるかと思いますが、クーリング前にしっかりと栄養を与え、脂肪を蓄えさせていれば大丈夫です。
飼育している側は少し心が痛くなりますが、クーリングをすることによって繁殖の成功率が上がるので、グッと我慢をし餌を与えないようにしましょう。
1〜2週間かけて1日1度ずつ温度を上げる
18度前後の室温で生活をさせてから1ヶ月が経過したら、今度は1日1度ずつ元の室温に温度を上げていきましょう。
温度を上げることで春の訪れを疑似体験させることができるので、大体1〜2週間ほどかけて元の室温に戻しましょう。
この際も急に湿度を上昇させないよう気をつけながら、クーリング作業の最終工程を行ってください。
⑤交尾
引用元:[爬虫類ペット]ハチュクリちゃんねる
クーリングが終わればいよいよ交尾に向け、オスとメスを一緒のケージに入れてみましょう。
上記は、レオパの繁殖を視聴できる動画です。ぜひ、参考にしてみましょう。
オスとメスを一緒のゲージに入れてしばらく同居させていると、オスの方からメスに繁殖のアピールをするようになります。
オスが尻尾を激しく震わせたら発情している状態なので、アピールに応じてメスが受け入れたら交尾成功です。
うまくいかない場合は以下の2つの方法を試してみましょう。
ペアリング
ペアリングは同じケージにオスとメスを入れる方法で、お互いの相性が良ければ交尾します。
しかし互いに相性が悪いと喧嘩してしまう恐れもあるので、慎重にペアリングを行なっていきましょう。
どうしても2匹の相性が良くならない場合は、見送るか組み合わせを変えるなど試してみましょう。
ハーレム
野生のレオパは、繁殖期になるとオス1匹に対してメスが複数いるハーレム状態で生活しています。そのため、飼育下でも繁殖期にはハーレム状態を作り、少しでも野生本能に近づけさせることで繁殖が高まるとされています。
しかし特定のモルフを予定している繁殖であれば、どんなベビーレオパが生まれてくるかわからないので、あまりおすすめできません。
⑥抱卵
交尾が成功したら、1週間〜10日ほどでメスのお腹の中に卵の存在が確認できます。
レオパのお腹を上にし、複数の白い丸があれば抱卵している証拠です。
また、抱卵中は栄養を卵に持っていかれてしまうため、食欲がある親レオパであれば毎日のように餌を与えてあげましょう。
約2週間〜1ヶ月程度で産卵するので、もしもそれ以上産卵する様子が見られない場合は爬虫類を診てくれる動物病院で診察してもらいましょう。
⑦産卵
引用元:Brent Downey
メスが餌を食べなくなったら産卵の前兆です。それまで産卵床を準備し、無事に産卵が終わるまで見守ってあげましょう。
以下にてレオパの産卵床の準備の仕方をご紹介するので、参考にしてみてください。
また、水入れに産卵してしまい卵が呼吸できずそのまま死んでしまうケースもあるので、産卵が近づいてきたと感じたら、水入れをケージから取り外しておきましょう。
産卵床の準備の仕方
引用元:サンギーラ
抱卵が確認できた時点で、レオパが入れる大きさの産卵床を用意してあげましょう。上記動画では、床材上に置かれた卵から顔を出すレオパの赤ちゃんの様子を確認できます。
動画のように、タッパーなどに保湿性の高いミズゴケやバーミキュライトなどを敷き詰め、レオパが安心して産卵できるベッドを作ってあげましょう。
産卵床を気に入ってくれれば、自分で穴を掘り産卵します。しかし、気に入らず適当な場所に産卵してしまう可能性もあるので、その際には産卵が終わった後に優しく産卵床に移動させ、乾燥を防ぎましょう。
卵の管理次第で性別が決まる
レオパの性別は卵の温度管理によって決まる変わった特徴を持っています。そのため、以下のような卵の管理をすることで好みの性別にすることもできます。
温度 | 性別 |
24~28℃ | メス |
29〜30℃ | オス・メス |
31~33℃ | オス |
34~35℃ | メス |
なぜ温度によって性別が決まるかというと、レオパは自然界でも特に温度に敏感な動物であり、孵化後に最も生存率が高く育つ性別で産まれて来れるよう、周りの温度によって性別が決まるようです。
これを「温度依存性決定」といい、レオパをはじめワニやカメなどでも確認されています。
また、産卵した時の向きを維持しておかないと孵化しないことが多いです。よく親レオパに転がされて孵化できなかった卵もいるので、卵の上下がわかるようマジックペンなどで印を付け動かさないよう管理しましょう。
孵化後の飼育方法
数匹の孵化が確認できたら、お互いを傷つけあう可能性もあるので別々の容器で管理します。最初は乾燥を防ぐために濡らしたキッチンペーパーの上で飼い、高めの湿度を維持しておきましょう。
蓋付きのカップで管理する際は、穴を開けておくことを忘れないように注意してください。
また、孵化した直後のベビーレオパは、しばらく黄卵の栄養で生活できるため、餌を与えるのは1回目の脱皮が終わってからにしましょう。
生後1〜5日で脱皮が行われ、動くものに反応してきたらSS〜Sサイズのコオロギや、極小さく切った人口餌を与えましょう。
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引用元:アイリスプラザ
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レオパの繁殖を成功させベビーを迎えよう!
今回は「レオパの繁殖を成功させる手順」をご紹介していきました。
最近はレオパのペットブームもあり、自身で可愛いベビーレオパの孵化を試みたいという方も増えてきました。そのためには親となるレオパの繁殖を成功させる必要があります。
しかしレオパは湿度や温度に敏感な爬虫類であるため、気を配った管理が大切です。
親レオパを労わるのはもちろん、ベビーレオパがすくすくと成長できるよう、しっかりと事前準備をしていきましょう。