ヘルマンリクガメ 飼育
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ヘルマンリクガメの飼育方法が知りたい!
ヘルマンリクガメの飼育初心者やヘルマンリクガメが快適に過ごせる正しい飼育環境を知りたい方に、今回は「ヘルマンリクガメの飼育方法」を解説していきます。

ヘルマンリクガメの種類や特徴、寿命や最適な飼育環境におすすめなアイテムなど参考に、過ごしやすい環境を作ってあげましょう。

✔この記事でわかること
  • ヘルマンリクガメの種類と寿命
  • ヘルマンリクガメの基礎知識
  • ヘルマンリクガメの飼育方法
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ヘルマンリクガメを飼育してみたいと考えている方はぜひ参考にしてください。


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ヘルマンリクガメの種類と特徴

ヘルマンリクガメは家庭でも飼いやすいほど小型のリクガメで、ドーム型の丸みのある甲羅が特徴です。

そんなヘルマンリクガメは3種類に分かれています。

✔ヘルマンリクガメの種類
  • ヒガシヘルマンリクガメ
  • ニシヘルマンリクガメ
  • ダルマティアヘルマンリクガメ

次に、ヘマンリクガメ3種の寿命や特徴をご紹介していくので、ペットショップなどで購入する際の参考にしてください。

ヒガシヘルマンリクガメ

ヒガシヘルマンリクガメは、ペットショップで購入できる3種の中で最も大きいヘルマンリクガメです。

寿命は30年、長くても50年ほど。

野生のヒガシヘルマンリクガメは、イタリアやトルコ西部の比較的降水量の多い地域に生息しているため、湿気を好みます。

また、ヒガシヘルマンリクガメは冬眠をするので、飼育を検討している場合はペットショップの方に飼育方法の注意点などをよく聞いておきましょう。

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ヒガシヘルマンリクガメの特徴 
ヒガシヘルマンリクガメの特徴
甲羅の直径 平均30㎝
甲羅の模様 全体的に薄茶色
頬の色 他の部位と変わらない色
頭の色 灰色
価格 10,000〜30,000円
寿命 30〜50年
冬眠の有無 冬眠する
生息地 イタリア(北西部を除く)・トルコ西部など

ニシヘルマンリクガメ

ニシヘルマンリクガメは、ヒガシヘルマンリクガメに比べ一回り小さく冬眠しません。

寿命は30~50年で、背甲に黒が多く全体的に黒い印象のヘルマンリクガメです。

また、ニシヘルマンリクガメはヒガシヘルマンリクガメに比べ、高値で取引されています。

それはヒガシヘルマンリクガメよりも流通量が少なく、入手困難なヘルマンリクガメです。

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ニシシヘルマンリクガメの特徴 
ニシシヘルマンリクガメの特徴
甲羅の直径 平均17㎝
甲羅の模様 黒色の模様がしっかりと入っている
頬の色 ほんのり黄色
頭の色 黒色
価格 20,000〜40,000円
寿命 30〜50年
冬眠の有無 冬眠しない
生息地 スペイン東部・フランス南部・イタリア北西部など

ダルマティアヘルマンリクガメ

ダルマティアヘルマンリクガメは、ヒガシヘルマンリクガメの亜種で、見た目はヒガシヘルマンリクガメとそっくり。

寿命も他のヘルマンリクガメと同じ30~50年です。

ヘルマンリクガメの中で大きさは最小。腹甲に鼠蹊甲板がないことなど、ダルマティアヘルマンリクガメ特有の特徴があります。

ただ、ほとんど流通していないので、ダルマティアヘルマンリクガメを飼いたいならペットショップへ予約したり問い合わせたりしておきましょう。

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ダルマティアヘルマンリクガメの特徴 
ダルマティアヘルマンリクガメの特徴
甲羅の直径 平均15〜18㎝
甲羅の模様 ヒガシヘルマンリクガメに似て全体的に茶色
頬の色 他の部位と変わらない色
頭の色 明るいまだらな模様
価格 30,000〜50,000円(ほぼ流通なし)
寿命 30〜50年
冬眠の有無 冬眠する
生息地 セルビア・ボスニアヘルツェゴビナ南部・クロアチア南部など
プチ知識
鼠蹊甲板(そけいこうばん)とは?

縁甲板と腹甲板の間の後ろ足の付け根の鼠蹊部にある甲板の事を言います。

ヘルマンリクガメの基礎知識

ヘルマンリクガメのの特徴を以下にてご紹介していきます。

見分けることが難しいオスとメスの区別や、産卵時期、さらにヘルマンリクガメがかかりやすい病気と対策などもご紹介するので、参考にしてみてください。

✔ヘルマンリクガメの基礎知識
  • 性別の見分け方
  • 繁殖時期や産卵時期
  • 値段と購入方法
  • ヘルマンリクガメがかかりやすい病気

では、ヘルマンリクガメの基礎知識についてそれぞれ見ていきましょう。

性別の見分け方

ヘルマンリクガメは卵にいた頃の温度によって性別が決まります。

しかし卵から孵化した直後では性別を見分けることは難しく、はっきりわかるようになるには3〜5年ほど経過してからと言われています。

ヘルマンリクガメが成熟した後、体の特徴によって性別を判断できるようになるので、以下の表を参考にオスかメスかを確認してみましょう。

ヘルマンリクガメの特徴 オス メス
腹甲 腹甲が凹んでいる 腹甲がまっすぐ
尻尾の長さ 尻尾は足の長さと同じくらい長い 尻尾は短い
総排泄孔の形 総排泄孔が長い 総排泄孔が丸い
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購入前に、ペットショップで聞いてみましょう。

繁殖時期や産卵時期

ヘルマンリクガメを飼育した際、繁殖期は春か秋にやってきます。オスとメスを同じケージに入れることで交尾し、産卵を迎えるでしょう。

繁殖期を迎えるとまずオスがメスに噛みつき、交尾をしようとしてきます。その後1〜2ヶ月ほどで産卵期を迎え、1度に12個前後の卵を産卵します。

産卵のタイミングが近づいてきたと感じたら、卵を産み落とせるくらい深さがあるシェルターにやわらかい床材を用意してあげましょう。

値段と購入方法

ヘルマンリクガメのは爬虫類を扱っているペットショップで購入できます。値段は20,000円〜です。

ヘルマンリクガメ飼育初心者なら、ケージや飼育グッズなども用意します。初期費用に40,000円ほどかかることを想定しておきましょう。

また、ヘルマンリクガメはネットのみの通信販売は禁止されています。動物愛護法により、対面販売と現物確認が義務付けられているためです。

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実際に見て「この子にしたい」と思える子を購入しましょう。

ヘルマンリクガメがかかりやすい病気

ヘルマンリクガメがかかりやすい病気が下記です。

✔ヘルマンリクガメの罹患する病気
  • ダニ・カビ・腐敗の進行
  • 鼻水・肺炎
  • 尿路結石
  • オス特有の病気「脱ペニス」
  • メス特有の病気「卵管脱」

では、それぞれ解説します。

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ダニ・カビ・腐敗の進行 
食べ残しや糞などによる病気です。ケージ内を清潔に保つことで予防につながります。
鼻水・肺炎 
不衛生な環境によって免疫力が低下し細菌やウイルスにかかってしまうことがあります。
清潔な環境を整えることで、呼吸器への影響を軽減しましょう。
尿路結石 
おしっこに排出される尿酸が固体で出てきたり、全く出てこなかったりすると尿路結石の可能性があります。
初期段階の場合は、温浴によって体温を上げたり、排出を促したりしてみましょう。
重症化している場合、開腹手術による治療で改善・治療できます。尿に異変があるときは、病院を受診しましょう。
オス特有の病気「脱ペニス」 

オスのヘルマンリクガメで総排泄孔にペニスが戻らない場合は動物病院で診察してください。

完全に戻らない場合は切除の可能性もあります。

切除しても、排泄に問題ないケースがほとんどです。

メス特有の病気「卵管脱」 
メスのヘルマンリクガメが産卵ができず、卵詰まりを起こしてしまうことがあります。
ヘルマンリクガメは土の中に産卵しますので、産卵用の床を整えてあげるとスムーズです。
卵詰まりが重症化している場合は動物病院を受診し、開腹手術によって卵管と卵巣を摘出するケースもあります。

命に関わる可能性もあるため、日頃から健康管理をしっかりと行いましょう。

また、少しでも異変を感じたらヘルマンリクガメを診てくれる動物病院を診察しましょう。

ヘルマンリクガメの正しい飼い方

ヘルマンリクガメの飼育初心者でも、飼育環境を整えて飼育観察できれば飼うことが可能です。

ヘルマンリクガメが過ごしやすい環境づくりや、食事や温浴による体調管理など、ヘルマンリクガメ飼育環境の知識をご紹介します。

✔ヘルマンリクガメの飼育環境の整え方
  • ヘルマンリクガメの最適な温度と湿度は?
  • こまめな水の交換!
  • 甲羅は温浴でお手入れ
  • 部屋を散歩させよう
  • 餌は葉野菜をメインに

①ヘルマンリクガメの飼育に最適な温度と湿度は?

ヘルマンリクガメが適切に過ごせる温度は「26〜30度」、湿度は「50〜70%」とどちらもやや高めです。

そのためヘルマンリクガメを購入した段階で、ケージ全体を温めてくれる爬虫類用ヒーターや、温度や湿度を常にチェックできる温湿度計などを用意しておきましょう。

湿度が足りないと感じたら、霧吹きなどで水分をケージ全体にかけてあげてください。

&pet編集部
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目安は1日2回程度です。

②トイレは水中!こまめな交換を

ヘルマンリクガメのトイレは主に水中で行うため、水浴び場が排泄場所となります。

そのため汚れやすく、放置しているとすぐに不衛生な環境となってしまうため、水浴び場の水はこまめに交換してあげましょう。

ヘルマンリクガメの糞の匂いを軽減させるためにも定期的な掃除が大切です。

③甲羅は温浴でお手入れ

ヘルマンリクガメの甲羅は、糞やたべカスがついてしまうことが多いため、温浴の際にペット専用のブラシで優しく汚れを落としてあげましょう。

温浴はヘルマンリクガメの健康を維持する方法でもあるので、元気な子であれば週に1回程度、洗面器などに35度ほどのお湯をはり、10〜20分程度身体を温めてみてください。

温めると汚れも落ちやすいため、温浴とブラシによる掃除は常にセットと考えておきましょう。

④部屋を散歩させよう

ヘルマンリクガメを常にケージの中で飼育していると運動不足となってしまうため、定期的に部屋の中を散歩させましょう。

しかしその際に注意してほしいのは「室温」と「誤飲」です。

いつもは26〜30度に設定されているケージの中で生活しているため、散歩させる部屋の室温も同じような温度に設定しておく必要があります。

さらにヘルマンリクガメが誤飲してしまうような部品や雑貨などは置かないようにしましょう。

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また、ゆっくりな動きでも脱走してしまうこともあるため、部屋は完全に締め切ってください。

⑤餌は葉野菜をメインに

ヘルマンリクガメの餌は主に葉野菜が好ましく、それ以外にはカボチャやにんじん、さらに栄養面を考慮した人工餌を与えてあげましょう。

葉野菜は、チンゲンサイや大根の葉、小松菜や水菜などスーパーに売られているカルシウムたっぷりのものを選び、よく洗ってから細かく刻んだ後与えてください。

また、頻度や量などを以下にてまとめましたので、健康維持のためにも参考にしてみてください。

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ヘルマンリクガメ餌の頻度 

ヘルマンリクガメが成体の場合は1日に1〜2回、ベビーヘルマンリクガメの場合は1日に3回を目安に餌を与えましょう。

ベビーヘルマンリクガメは体を成長させるための栄養がたくさん必要なため、成体よりも餌を与える回数を増やしてあげましょう。

ヘルマンリクガメ餌の量 

ヘルマンリクガメに与える1回分の餌の量は、食べ切れる分だけ与えましょう。

餌を残してしまうと餌などによりケージ内の水が汚れてしまう可能性もあります。

自分が飼っているヘルマンリクガメは、どのくらいの量を食べるのか観察してみましょう。

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よく食べるからといって頻度や量を増やすと体調不良につながるので注意しましょう。

ヘルマンリクガメの飼育に必要なグッズ一覧

ヘルマンリクガメの飼育に必要なアイテムをご紹介していきます。

どれもなくてはならない必需品なので、ヘルマンリクガメの購入と一緒にペットショップで揃えておきましょう。

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ヘルマンリクガメ飼育グッズ一覧 
飼育グッズ 参考価格
ケージ 26,825円
ライト 1,882円
床材 約2,000円
シェルター 2,220円
水容器 616円
餌置き場 1,959円
保温器具 8,270円
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ヘルマンリクガメを飼うためグッズをそろえると43,000円ほどです!

では、ヘルマンリクガメに必要な飼育グッズをそれぞれ解説します。

ケージ

出典:SANKO(Amazon)

ケージはヘルマンリクガメを飼育する上で最も必要となるアイテムです。

ヘルマンリクガメは小柄なので、ケージのサイズは幼亀で60〜90㎝、成亀で90〜120㎝ほどの大きさのものを用意しておきましょう。

しかしどんなケージでも良いわけではありません。ヘルマンリクガメは高湿度が苦手なため、空気がこもり湿度が高くなってしまう水槽などは避けましょう。

ヘルマンリクガメにとっておすすめのケージは上記のように通気性の良いものなので、参考にしてみてください。

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ライト

出典:GEX EXOTERRA(Amazon)

ヘルマンリクガメの骨や甲羅を硬化させるためのライトも必要となります。

明かりを照らすだけのライトではなく、なるべく紫外線を照射させる機能を持ったライトを選びましょう。

上記のようなライトであれば、ケージによって遮断されてしまった紫外線を補うことが可能です。

しかし紫外線ライトには寿命があります。

長く使っているとライトが付いていても紫外線の機能は働いていないことがあるため、半年に1度は交換してきましょう。

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床材

出典:GEX EXOTERRA(Amazon)

ヘルマンリクガメの飼育に必要な床材は、滑りを予防できるようなウッドチップなどを使いましょう。

ケージのまま飼育してしまうと、ツルツル滑って歩きにくくなり、最悪の場合骨が変形してしまう恐れもあります。

自然界の地面に近いような床材を敷き、ヘルマンリクガメが歩きやすいような環境を作ってあげましょう。

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シェルター

出典:スドー(Amazon)

ヘルマンリクガメは明るすぎる環境より、薄暗い場所を好むので隠れ家となるシェルターをケージの中に設置してあげましょう。

シェルターを設置してあげることで、隠れている頻度を知ることができ、ライトの光量や日差しなどの調節判断もできるようになります。

きつすぎず、広すぎない丁度いい大きさのシェルターを選び、安心できる場所を作ってあげましょう。

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水容器

出典:GEX EXOTERRA(Amazon)

ヘルマンリクガメは水の中で糞をしたり、中に入って時折水浴びをしたりするので、水容器は生活の中で大切な役目を果たしてくれます。

水容器を選ぶ際は、ヘルマンリクガメの大きさに合わせたサイズで、体重をかけてもひっくり返らないような安定感のあるものを選びましょう。

ヘルマンリクガメの水容器は上記のようなものがペットショップで販売されているので、参考にしてみてください。

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餌置き場

出典:Hakona(Amazon)

床に餌を置いてしまうと床材も一緒に食べてしまう恐れもあるため、ケージの中ではなるべく餌置き場を設置しましょう。

しかし多頭飼いをしている場合は、餌の競争により怪我をしてしまう恐れもあります。

そのため上記のような餌置き場を使用し、それぞれが餌に集中できるような環境を作ってあげましょう。

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保温器具

出典:ビバリア(Amazon)

ヘルマンリクガメの飼育適正温度は26〜30度なので、冬場など寒い日はペット用ヒーターで湿度に気をつけながら過ごしやすい環境を作ってあげましょう。

しかしヘルマンリクガメは他のリクガメより寒さに強い傾向にあるので、細かな温度調整はそこまで必要ありません。

また、ヘルマンリクガメによって好みの温度があるので、ケージ内の温度は全体が同じ温度にするのではなく、場所によって温度差を作ってあげることをおすすめします。

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ヘルマンリクガメの飼育方法まとめ

ヘルマンリクガメ 飼育

今回は「ヘルマンリクガメの飼育方法」をご紹介していきました。

初めてヘルマンリクガメを飼育するという方は、購入前に生態や飼い方などを知り、新しい家族を迎える準備をしておきましょう。

また、ヘルマンリクガメのかかりやすい病気などもあるため、常に清潔で快適な環境づくりが大切です。

いつまでも可愛いヘルマンリクガメの姿が見られるよう、こまめなチェックを心がけましょう。

 

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