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猫の肛門絞りってあなたは聞いたことがありますか?
聞いたことはあっても「肛門絞りはしたことないけど大丈夫?」「うちの猫には必要なの?」という疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
- 猫の肛門腺と役割
- 猫は肛門絞りは基本的にしなくてよい
- 肛門絞りをしたほうがよいケース
- 肛門絞りのやり方・頻度
記事では、肛門絞りをしたほうがよいケースや、しなかったらどうなるか?という疑問にも詳しくお答えしています。
また自宅で肛門絞りを行う場合のやり方や頻度についても解説!ぜひ最後までお読みくださいね。
Contents
肛門腺と猫の肛門腺の役割
猫を飼っていても、肛門にトラブルがない限り、肛門やその周辺のことは実は詳しく知らないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、まず肛門腺とはどこにあるのか?
猫の身体の中でどんな役割をしているのか?という点について詳しく解説していきます。
肛門腺とは?どこにある?
猫の肛門腺は肛門の内側左右に位置し、肛門を中心として時計の4時と8時の場所にあります。触ると少し堅い玉のようになっているので分かるでしょう。
役割としては、肛門管にある不要な分泌物を外に排出させる機能をもちます。
形状は袋のような形で、肛門腺に分泌物が溜まってくると袋が大きくなってきます。
分泌物はドロっとしていたりサラっとしていたり、色も黒っぽいものから黄褐色まで、個体差がかなりあるようです。また強い臭いを放ちます。
肛門腺の役割は?
猫は肛門腺から分泌物を分泌することにより、自分の「臭い」を相手に知らせます。
犬のように相手を嗅ぎまわり情報交換をする行為はしませんが、猫の肛門腺から出される分泌物にもたくさんの情報がつまっています。
ちなみに猫は強いストレスや恐怖を感じたときも、肛門腺から臭いのある分泌物を分泌することがあるそうです。
スカンクのように相手から身を守る役割もあると考えられます。
猫の肛門は基本的に絞る必要はない
では健康な猫の場合、肛門腺は絞ったほうがよいのでしょうか。
基本的には絞る必要はありません。
なぜなら猫の場合、排便時にうんちが肛門腺を圧迫することで、分泌物も一緒に押し出されるからです。
ただ、まれに分泌物がうまく排出されず肛門腺の中に溜まってしまうと、そこで細菌が繁殖し「肛門嚢炎(のうえん)」という病気になります。
肛門腺が詰まりやすい個体もいる
分泌物が便と一緒に毎回スムーズに排出されればよいのですが、中には肛門腺が詰まりやすい猫もいます。
猫にも個体差があり、生まれつき分泌物が出にくかったり、下痢や便秘になりやすい猫はうまく排出されなかったりします。
またあまり水を飲まない猫や運動不足の猫も、分泌物の粘度が増して固くなり、排出されにくくなるため注意が必要です。
シニアになると溜まりやすくなることも
シニア猫も、分泌物が溜まりやすくなる傾向があります。
体力の衰えと共に、動き回るより寝ている時間が増えます。そのため水を飲む量も減り、やがて分泌物も粘度が増して溜まりやすくなるでしょう。
また排泄時にりきむ力も弱まるため、分泌物がうまく排出されず肛門腺に残りやすくなります。
シニア猫は年々さまざまな病気のリスクが高くなります。飼い主さんは愛猫の様子をとくによく観察し、早めに必要なケアをしてあげましょう。
猫の肛門腺チェック!肛門絞りをしたほうがいいケース
うちの猫のお尻、いつもと様子が違うけれど大丈夫かな?と不安なとき、チェックしたい4つの項目があります。
1つずつ解説していきます。
①猫のお尻が強く臭うとき
飼い主さんが「いつもより猫のお尻が臭う」「今まで嗅いだことのない臭いがする」と感じるときは、肛門腺に何らかのトラブルを抱えているかもしれません。
肛門腺に分泌物が溜まって細菌が繁殖している可能性があるので、病院に行くことをおすすめします。
②猫が肛門をしきりに気にしているとき
猫は日頃から自分の体を毛づくろい(グルーミング)しますね。
でもいつもより肛門のあたりを気にして、ずっと舐めたり噛んだりしている様子が続けば、何らかの異常があるのかもしれません。
③うんちの排泄時に痛そうなそぶりをするとき
トイレに入って、いざ排泄の態勢になってもやめてしまう、困っている様子になるときは何か違和感があるのでしょう。
また排泄のとき、痛がったり苦しそうなそぶりをしたりするときも注意が必要です。
④肛門周辺がトラブルを起こしているとき
肛門腺に分泌液が溜まり、悪化して肛門嚢炎になるケースもあります。
すると分泌液が漏れ出し、肛門周辺の被毛が濡れたようにベタベタと張り付いてきます。また毛が抜けることもあるでしょう。
飼い主さんは、猫の肛門周辺がいつも通りのきれいな色をしているか、日頃からチェックするようにしましょう。
肛門腺が詰まったまま放置したらどうなる?
肛門腺が詰まったまま放置すると、そこに細菌が繁殖し「肛門嚢炎(のうえん)」が起きるリスクがあります。
さらに進行してしまうと、分泌液が溜まりに溜まってパンクする「肛門腺破裂」の恐れが出てきます。
「破裂」と聞くと心配になりますが、肛門腺周辺の皮膚が自壊し、溜まった分泌液(膿)がにじみ出る症状です。
肛門腺炎や肛門腺破裂の治療法
肛門腺炎や肛門腺破裂を起こしてしまうと、病院での治療が必要です。
肛門腺が炎症を起こしている場合は、溜まっている分泌液を排出させ、肛門腺の詰まりがなくなったら抗生物質を投与します。
肛門腺破裂の場合は、破裂している場所を確認し、皮膚の洗浄や自壊した皮膚の切除などの処置を行います。
その後、外科的な縫合を行い改善することが多いですが、再発する場合もあるようです。
猫の肛門絞りのやり方・頻度は?
基本的に猫の肛門絞りは必要ありませんが、獣医師から指示があれば、家でも肛門絞りをするケースもあるかもしれません。
最初に獣医師さんに肛門絞りのコツを教えてもらうのもいいですね。
猫それぞれに肛門腺の位置も異なったり、肛門腺の分泌液の固さも違ったりします。絞りやすい猫とそうでない猫もいます。
それでは実際に自宅で肛門絞りを行う場合のやり方と頻度を解説しましょう。
自宅での肛門絞りのやり方と頻度
肛門絞りのやり方は、尻尾を持ち上げ肛門の4時と8時の位置を探します。肛門嚢のぷくっと膨らんだ袋がある場所です。
そこに親指と人差し指をあて、やさしく下から押し上げるように何度か絞ります。うまくいくと肛門腺の穴から分泌物がでてきて、肛門嚢のふくらみがなくなるでしょう。
また猫はお尻のあたりを触られることを大変嫌がるため、できたら何人かで行い、一人がやさしく抱きかかえもう一人が絞るとスムーズにいくかもしれません。
頻度は、定期的にしてあげるなら月に一回、シニア猫なら溜まらないよう半月に一回を目安にするといいでしょう。
病院に任せるのがおすすめ!料金は?
自宅で肛門絞りを試みても、猫が嫌がる可能性も十分にあります。無理に絞ろうとすると、猫に多大なストレスを与えることになり、抵抗された飼い主さんもケガをするかもしれません。
そのため、肛門絞りは動物病院にお任せするのがおすすめです。動物病院では、猫が楽になるよう様々な方法で処置をしてくれるので安心です。
料金は、肛門絞りのみなら500~1000円。また肛門絞りも含まれたトリミングコースもあり、相場は5000~8000円ほどでしょう。
猫が肛門トラブルにならないために気を付けること
猫の肛門トラブルは猫にとっても飼い主さんにとっても、負担のかかるもの。
肛門トラブルにならないよう、日頃から飼い主さんが気を付けてあげるといいことをご紹介しましょう。
①健康的なうんちが出るようにする
状態の良い健康的なうんちが出ることは、猫の健康全般に大切なことです。
軟便や下痢、便秘のうんちが続くと分泌物をうまく押し出せず、肛門腺に溜まりやすくなってしまいます。
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②過去に肛門腺破裂の経験がある猫は注意して観察する
先ほど解説した肛門腺破裂は、外科的処置をしたあとでも何度か再発してしまうケースもあります。
肛門腺破裂を経験している猫は、とくにお尻の状態にはいつも気を付けてあげましょう。
③肥満に注意
肥満は猫の身体にとっても決してよいことではありません。
肥満になると余計な脂肪がつき、うんちを出すときに肛門腺をうまく圧迫できないため、分泌物が溜まる原因になります。
猫が健康的な身体で長生きできるよう、肥満の猫ちゃんはダイエットをがんばりましょう。
猫の肛門絞りまとめ
猫の肛門絞りは基本的に行う必要はなく、もしも行う場合は病院に行くのがおすすめです。
また肛門トラブルを放置してしまうと病院での処置が必要となるため、日頃から猫のお尻まわりの状態には気を配りましょう。
肛門トラブルがあることは、キレイ好きな猫にとって大きなストレスや不快感となることがあります。
健康的な身体をキープしながら、愛猫との豊かな生活が送れるように過ごしてみてください。