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愛猫の口臭のきつさや匂いが気になるペットオーナーは多いのではないでしょうか。
食べた直後は食べ物の匂いがするのは当たり前。ただ、空腹時の猫の口臭は要注意です。
実は、猫の口臭には隠れた病気を示唆していることがあります。
- 猫の口臭が発生する原因
- 猫の口臭がひどくなる病気
- 猫の口臭を予防する方法
この記事では猫の口臭にはどんな臭いがあり、どんな病気の可能性があるかを解説。
猫の口臭ケアグッズや猫の歯磨き方法などもご紹介します。
Contents
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猫の口臭が発生する5つの原因
飼い猫が顔の近くであくびをしたり、顔を舐めてきたりするときに漂ってくる口臭に思わず鼻をつまむ飼い主さんもいるでしょう。
もちろん猫の口臭は生まれつきではなく、原因があって発生するものです。
- 歯磨きやオーラルケア不足
- 病気
- 水分不足
- 食べ物の影響
- 加齢
ここでは、猫の口臭が発生する5つの原因を解説していきます。
猫の口臭が発生する5つの原因①
歯磨きやオーラルケア不足
猫にも歯磨きやオーラルケアが必要です。オーラルケアが不足すると口臭の原因につながります。
特にエサを食べた後、適切に歯磨きが行われないと口の中に細菌が発生しやすくなり、この細菌が口臭の原因になるのです。
愛猫が歯磨きを嫌がり、頻繁にできないという飼い主さんもいるでしょう。しかし人間と同様に、口の中を清潔に保つことで口臭を抑えられるだけでなく、歯の病気を予防できます。
猫の口臭が発生する5つの原因②
病気
口臭が発生しているときは病気の疑いも出てきます。
歯周病や口内炎などの口の中の病気、もしくは内臓疾患が原因で口臭が発生している可能性が高いです。
病気にかかっているときは口臭がひどくなります。口臭の有無は猫の体調管理の目安にもなるので、こまめにチェックしてみてくださいね。
猫の口臭が発生する5つの原因③
水分不足
猫も口の中が乾燥すると、歯周病原因の細菌が発生しやすくなり、口臭がひどくなる原因にもつながります。
猫は水をあまり飲まなくても生きていける動物なので、水を飲まない猫が多い傾向です。口の中は乾燥しがちの猫が多いので、口臭も発生しやすいと言えます。
口臭が発生したときには、水分不足ではないかも確認してみましょう。
猫の口臭が発生する5つの原因④
食べ物の影響
猫も食後はエサの臭いが残ることが多いです。
これは時間の経過とともに、唾液の働きで自然と臭いが消えていくので心配する必要はありません。
特に魚系の匂いが強いエサを食べると口臭が一時的に強くなる場合があります。これも時間の経過とともに消えていくことがほとんどです。
猫の口臭が発生する5つの原因⑤
加齢
高齢の猫は口臭が発生しやすくなります。それは口臭の原因となる内臓疾患系の病気にかかりやすくなることや、加齢によって歯や歯周組織の状態が悪化し、口臭の原因につながりやすくなるからです。
高齢猫はこれまで以上に口臭や体調チェックをこまめに行なってあげ、動物病院で定期検診を受けるとと良いでしょう。
一方、子猫や若い年齢域の猫でオーラルケアを行なっているにもかかわらず口臭がするようであれば、病気にかかっている可能性が高くなります。
猫の口臭5パターン！
口臭から分かる病気の可能性
猫の口臭を5つのパターンに分けて、臭いと病気の可能性について解説します。
| 口臭 | かかっている可能性がある病気 |
|---|---|
| 魚のような臭い | 口内炎 |
| 生ゴミのような臭い | 歯周病 |
| アンモニア臭 | 腎不全 |
| 甘酸っぱい臭い | 糖尿病 |
| おならや便のような臭い | 胃炎・食道炎 |
魚のような生臭い臭いはエサの影響もあります。食後しばらくしてからも生臭い臭いが残るなら、口内炎の可能性が高いです。
甘酸っぱい臭いは糖尿病のサインで、これはケトン体の発生が原因となっています。ケトン体発生による臭いは、二日酔いのときや柿が腐ったような臭いにも例えられることがあるようです。
猫の口臭がひどくなる8つの病気
猫の口臭が気になるときは、何かしらの病気を発症している可能性もあります。
猫の口臭は、病気にかかっていないかどうかを確認するためのバロメーターです。
ここからは、猫の口臭がひどくなる原因とされている8つの病気を紹介します。
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猫の口臭がひどくなる8つの病気
①歯周病
猫の口臭の原因として多いのが歯周病です。歯周病が進行すると、歯茎が炎症を起こしたり歯が黄土色に変色したり、ひどくなると膿が溜まったりします。
猫は人間よりも歯周病になりやすく、その理由は猫の口の中の環境がアルカリ性だからです。歯周病菌はアルカリ性だと増殖しやすいので、こまめな歯磨きやオーラルケアで予防してください。
しかし歯磨きで歯垢が溜まらないようにしていても、歯石の除去や病状が進行している場合の外科的手術は、動物病院で行うことになります。
大がかりな治療にならないためにも、日頃から歯の状態を獣医に診てもらうとよいでしょう。
猫の口臭がひどくなる8つの病気
②口内炎
口内炎も口臭を引き起こす原因となります。歯磨きやオーラルケアが不十分で口腔内に細菌が溜まると、口内炎ができることが多いです。
口内炎は歯茎や頬の内側にできやすく、口臭が発生するだけでなく、痛み・出血・よだれなども引き起こしてしまいます。
口内炎も歯周病と同様に歯磨きやオーラルケアでの予防が効果的です。ひどい口内炎の場合は、動物病院で抗生物質が投与されることがあります。
猫の口臭がひどくなる8つの病気
③口腔内腫瘍
口腔内腫瘍ができてしまうと、強い腐敗臭が発生します。
口の中にできるしこりのようなものは、口腔内腫瘍である可能性が高いです。高齢の猫に発症することが多く、猫の口の中にできるしこりは、ほとんどが悪性とされています。
進行のスピードが早いので、しこりを見つけ次第すぐに動物病院に相談をしてください。
猫の口臭がひどくなる8つの病気
④胃炎・食道炎
猫は胃腸の調子を崩しているときにも口臭が発生しやすいです。
特に胃腸や食堂に炎症を起こしてしまい、下痢や嘔吐の症状が出ているときに口臭がひどくなります。胃腸炎が原因の口臭は、水素ガスやメタンガスが発生源なので、おならや便のような臭いが多いでしょう。
下痢や嘔吐が続き胃腸炎の症状が疑われる場合は、すぐに動物病院を受診してください。獣医師の診断のもと投薬や点滴などの治療が行われます。
家では水分不足にならないよう気をつけて、体を休ませてあげるとよいでしょう。
猫の口臭がひどくなる8つの病気
⑤重度の便秘
便秘がひどくなると口臭がひどくなる場合があります。
猫は水をあまり飲まない動物なので、便秘になりやすいです。
重度の便秘になってしまうと自分で排便できなくなる恐れが出てきます。トイレの様子をよく観察して、便秘気味のようであれば、早い段階で動物病院に相談するとよいでしょう。
猫の口臭がひどくなる8つの病気
⑥糖尿病
糖尿病にかかると独特な甘酸っぱいような口臭が発生します。
糖尿病が発生する主な原因は食べ過ぎと運動不足です。糖尿病は脾臓の機能が低下することで、血糖値が高いままの状態になってしまいます。
口臭が強くなるほかに、水をよく飲んだり、尿の回数が多くなったりすると糖尿病の恐れがあるでしょう。糖尿病の疑いが出た場合はすぐに動物病院で診察を受けてください。
糖尿病にかかってしまうと継続的な治療になる可能性が高いので、なるべく糖尿病にかからないよう日頃からエサと運動のバランスが取れるよう気をつけるとよいでしょう。
猫の口臭がひどくなる8つの病気
⑦腎不全
腎臓を患うとアンモニアのような口臭が発生します。猫は腎臓の病気にかかりやすい動物です。
腎機能に障害が出ると、尿として出るべき毒素が体内に溜まってしまい、その毒素が口臭にもつながってしまいます。
口臭のほかに、脱水・下痢・嘔吐などの尿毒症の症状が現れやすいです。これらの症状が出て、猫がぐったりとしている場合は、腎不全の疑いがあるので、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
猫の口臭がひどくなる8つの病気
⑧肝不全
肝臓の機能が働かなくなる肝不全が原因で、口臭がひどくなることがあります。
腎不全と同様に体内に毒素が溜まってしまい、その毒素の影響できつい口臭につながってしまうのです。
口臭だけでなく、下痢・嘔吐・食欲不振・体重減少が見られるような場合は、すぐに動物病院で診てもらってください。
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猫の口臭を予防する方法5つ
病気や体調不良が原因の口臭でなければ、日々のケアで口臭を予防することはできます。
また歯周病や口内炎といった口の中の病気は、毎日のお手入れによってかなり防げるのです。口臭予防は病気予防にもつながるので、積極的にケアしてあげるとよいでしょう。
ここでは猫の口臭を予防する方法を5つ紹介していきますね。
猫の口臭を予防する方法
①歯磨き・オーラルケア
猫の口臭を防ぐのに効果的な方法は歯磨きです。できれば1日1回は歯を磨いてあげることをおすすめします。
歯磨きを嫌う猫には、少なくとも3日に1回行ってあげるだけでも、だいぶ違うでしょう。
歯磨きだけでなく様々なタイプのオーラルケアのグッズが揃っているので、歯磨きが苦手な猫にはオーラルケアのグッズを取り入れながらケアをしてあげると、口の中を清潔に保てますよ。
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子猫のうちから歯磨きに慣れさせる
歯磨きの習慣がない成猫は、歯磨きを嫌がる傾向があります。
そこで、離乳食期から、口の中に人間が手を入れることに慣れさせましょう。
子猫期から人の手が口の中に入る経験がある猫は、成猫になっても抵抗しない猫が多いです。
歯磨きを嫌がる猫には、歯磨き嫌いな猫用のオーラルケアグッズを利用してみましょう。
猫の口臭を予防する方法
②口の中を頻繁にチェックする
口の中を頻繁にチェックして、口臭予防につなげてください。
- 磨き残し
- 歯石
- 口内炎
磨き残しや口内炎もないのに口臭がひどいときは、病気にかかっているかもしれません。
猫の健康チェックのためにも、口の中もチェックするルーティーンをつくりましょう。
猫の口臭を予防する方法
③口臭が抑えられるえエサに変える
エサのタイプによって、口臭の強さに影響することもあります。
- 匂いの強いエサ
- ウェットフード
- 添加物の多いフード
匂いが強いエサの食べ残しが原因で、口臭がひどくなることもあります。
また、ドライフードに比べウエットフードは、歯によごれがつきやすいため歯垢や歯石の原因になる傾向も。
さらに、添加物を多く含むエサは、口臭が発生しやすい傾向です。
猫の口臭を予防する方法
④水分補給をしやすい環境にする
猫は元々水をあまり飲まない動物なので、水分不足になりやすい特性があります。
- 口腔内に細菌が発生
- 口臭はひどくなる
- 腎臓病や尿路結石のリスクもある
水分不足は、口の中の細菌繁殖の原因になり、口臭がひどくなってしまいます。
水分補給をしやすいように、水飲み場を数か所用意したり、猫が歩く場所に水飲み場を設置したりしましょう。
水道から水を飲むのが好きという猫は多いので、水飲み器をノズル式や自動で沸くものに変えてみるのもおすすめです。
水分補給は要チェック！
猫の口臭を予防する方法
⑤動物病院での定期検診
日々口臭対策を行っていても、どうしても口臭がひどくなったり、口の中のトラブルが発生してしまうこともあるでしょう。
口臭のことが動物病院での相談案件か迷う飼い主さんもいるかもしれません。しかし、口臭は健康状態が悪化しているサインでもあります。
また口の中のトラブルも早い段階で治療を受ければ、猫にとっても負担が軽くて済むでしょう。
口臭が気になる場合はすぐに動物病院へ相談してください。また定期健診を受けることで、異常が出てきた際にすぐに対処してもらえます。
猫の口臭ケアにおすすめのグッズ
猫の口臭ケアグッズは様々なタイプのものが出ています。
猫によっては使用を嫌がるケアグッズもあるので、飼い猫の性質に合ったケアグッズを取り入れて、口臭対策を行ってあげるとよいでしょう。
ここでは猫の口臭対策におすすめのグッズを紹介していきます。
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【猫の口臭ケアグッズ】
歯ブラシ
引用元：Amazon
歯磨きは口臭対策の基本です。
歯ブラシは猫の口の大きさや体格に合わせて選んでください。できれば猫専用の歯ブラシを使用すると、歯磨きの際に猫への負担が軽くなるので、よりよいでしょう。
猫専用の歯ブラシは動物病院・ペットショップなどで購入できます。
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【猫の口臭ケアグッズ】
ガーゼ
引用元：Amazon
猫が歯ブラシを嫌がるときは、ガーゼを使って歯や口の中の汚れを落とすことをおすすめします。
口の中を触れられるのを嫌がる猫の場合は、まずガーゼに好きな食べ物の匂いを染み込ませて、口の中に入れることから始めてみてください。
少しずつガーゼに慣れていったら、歯磨き粉をガーゼにつけて磨きましょう。
ガーゼは、歯磨きを始める前に、ケアグッズを口の中に入れる練習用としても使えますよ。
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【猫の口臭ケアグッズ】
歯磨き粉・歯磨きジェル
引用元：Amazon
歯磨き粉や歯磨きジェルは、猫が喜ぶようなフレーバーやエキスが配合されていることが多く、猫も飼い主さんも歯磨きをスムーズに行えるようなグッズが揃っています。
フレーバーや成分は飼い猫の好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
また歯磨き粉や歯磨きジェルは歯ブラシにつけるだけでなく、単体で使用可能なタイプもあります。酵素が含まれているようなタイプだと、舐めさせるだけで歯磨きの代わりになるのです。
歯磨きが苦手な猫の場合、直接歯につけたり舐めさせたりするだけでOKなので、猫も飼い主さんもストレスフリーで簡単に口の中を清潔にできますね。
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【猫の口臭ケアグッズ】
液体デンタルケア
引用元：Amazon
液体デンタルケアは飲み水に混ぜて使用するタイプのもので、口臭予防に効果を発揮するグッズです。
歯の汚れを取り除くという点では、液体デンタルケアだけでなく歯磨きと併用するほうが望ましいとされています。
しかし口臭対策として取り入れたり、歯磨きが苦手な猫の場合は飲み水に混ぜてケアできたりするので、必要に応じて取り入れると猫や飼い主さんにとって助かるグッズといえるでしょう。
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【猫の口臭ケアグッズ】
デンタルケアができるおやつ
引用元：Amazon
おやつを食べながら口臭対策ができるグッズもあります。
フレーバーは猫が喜ぶようなチキン・サーモン・鰹などが揃っています。特に噛んで食べるタイプのおやつは、歯垢や歯石などのもとになる汚れを取り除く成分が配合されていることがほとんどです。
歯磨きプラスアルファとして取り入れると、口臭予防につながります。
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猫の歯磨きの仕方
引用元：ライオン公式チャンネル
ペットの歯磨きグッズも好評なLIONでは、猫の歯磨き動画が公式チャンネルから配信されています。
LIONの動画も参考に、次のような手順で猫の歯磨きに挑戦してみましょう。
- 頭をおさえ、上唇をめくって歯を出す
- 歯ブラシを歯に対して45度くらいの角度で当てる
- 歯ブラシを歯間や、歯茎との間に入るようセット
- 歯ブラシを横方向に小刻みに動かす
もちろん猫が嫌がったり、歯ブラシに慣れるまでは、歯磨き以外の方法を取り入れながらケアをしてあげることが重要です。
歯磨きが猫のストレスにならない程度に、少しずつ慣れさせていくとよいでしょう。
歯磨きの習慣がつかない場合は、こまめに動物病院へ行って健診をうけ、歯垢や歯石を取り除いてもらうことをおすすめします。
- 歯や歯茎の間につまった食べかすを掃き出すイメージ
- 歯茎を傷めないよう、あまり力を入れない
まとめ
猫も人間と同様に口の中のケアを怠ると、口臭が発生してしまいます。
デンタルケア不足だけでなく、病気にかかってしまうと、その影響で口臭がひどくなりがちです。中にはドブ臭いといわれてしまうこともあります。
猫は口の中の手ケアを自分で行うことができません。また体調不良のときは隠そうとする性質の動物です。飼い主さんが適切にケアをしてあげ、口臭が発生しないように気を配ってあげるとよいでしょう。
日頃から猫の口の中の健康に気をつけていると、病気の早期発見にもつながります。猫の健康維持のためにも、口臭対策を積極的に行ってくださいね！
