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他の爬虫類とはどんな違いや魅力があるのでしょうか。
今回は「フトアゴヒゲトカゲ」について解説していきます。
- フトアゴヒゲトカゲの生態
- フトアゴヒゲトカゲの行動や性格
- フトアゴヒゲトカゲの飼育に必要なもの

Contents
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フトアゴヒゲトカゲの生態
フトアゴヒゲトカゲは「アガマ科アゴヒゲトカゲ属」の爬虫類で、オーストラリアにだけ生息する固有種です。
太い体と、成長していくにつれ顎が黒くなることから、フトアゴヒゲトカゲと名付けられるようになりました。
また、その他にも特徴があるため表にて確認していきましょう。
【フトアゴヒゲトカゲの特徴】
生息地 | オーストラリアの乾燥地帯
(砂漠・草原・森林など) |
---|---|
体の大きさ | 最大50㎝・重さ300〜500g |
寿命 | 平均7〜10年 |
値段 | ・ベビーサイズ 7,000〜13,000円
・ノーマルサイズ 8,000〜15,000円 ・ビックサイズ 20,000〜30,000円 |
金額はペットショップや個体の大きさ・年齢などにもよりますが、その他にも繁殖によって希少性のある個体も存在しているため、価格も変わっていくようです。
フトアゴヒゲトカゲの種類
フトアゴヒゲトカゲには、下記のようなさまざまな種類があります。
- ノーマルフトアゴヒゲトカゲ
- レッドフトアゴヒゲトカゲ
- レッドレザーバックフトアゴヒゲトカゲ
- シルクバックフトアゴヒゲトカゲ
- トランスルーセントフトアゴヒゲトカゲ
- ハイポメラニスティックフトアゴヒゲトカゲ
繁殖が難しくないことから、多くのモルフが存在するようになりました。
下記Xに、シルクバック、オレンジ、オレンジハイポ、シトラスクリアネイルが紹介されていますので、参考にしてください。
フトアゴヒゲトカゲベビー入荷致しました!
写真:シルクバック、オレンジ、オレンジハイポ、シトラスクリアネイル
その他にもレッド、ノーマル、ハイカラーも居ます!みんなぎゃわいい🥰 pic.twitter.com/kHHzrLrfvq— 爬虫類ショップROCK STAR 松原店 (@minillas_rock) June 6, 2021
フトアゴヒゲトカゲが特に欧米で人気を得ている理由は、赤や黄色などから選べるという理由もあるようです。
フトアゴヒゲトカゲの行動や性格
爬虫類の中でも温厚と言われているフトアゴヒゲトカゲですが、ハンドリングを行なってもいいのでしょうか。
また、フトアゴヒゲトカゲ特有の行動なども確認されているため、どのような意味があるのかなどもご紹介していきます。
なつきやすい性格か
フトアゴヒゲトカゲは、爬虫類の中でも大人しく人馴れしやすい性格をしています。
ハンドリングにも向いているため、飼い主とのスキンシップも取りやすいです。
飼い主の匂いを覚え、手の体温でも愛情が伝わります。飼い慣らしていくにつれて徐々にハンドリングの回数を増やしてみましょう。
しかしハンドリングをしすぎるとストレスの原因にもなってしまうため、10分程度で終わらせてあげるようにしてください。
口を開けているのは体温調節
フトアゴヒゲトカゲは、時折口を開けて過ごしている時があります。
それは体温を適温に調節している行動で、主にバスキングスポットなどで温まりすぎた体を冷やしている時に見られます。
また、体内の熱を放出するだけでなく、体を温めようと温かい空気を取り入れようとしている行動でもあるので、口を開けている際は室温を確認してあげましょう。
腕を回すのは敵意なし状態
フトアゴヒゲトカゲが腕を回すのは「敵対心なし」の証であり、「アームアームウェービング」とも呼ばれています。
自然界では威嚇された際などに見られる行動で、飼育下では求愛する際にも見られます。
後ろから前に向かってカクカクと回す姿は可愛らしく、時折ハンドリングの際にも見られるようです。
頭を上下させるのは威嚇状態
フトアゴヒゲトカゲの頭がカクッカクッと上下するのは「威嚇行為」です。
「ホビング」と呼ばれており、自然界では頭を上下した直後に飛びかかることもあります。
しかしホビングは威嚇行為の意味合いだけでなく、求愛行動としても行う時があります。
繁殖を目的としてペアで飼育している際に見られたら、求愛行動と捉えておきましょう。
尻尾を振るのはイライラ状態
尻尾を振るのもイライラした状態の「威嚇行為」です。
飼い主に対して尻尾を振り出したら、何か不満があるのだと察してあげましょう。
尻尾を振りながらホビングへと移行する場合もあるフトアゴヒゲトカゲですが、主に以下のような理由から振ることが多いようです。
- お腹が空いている
- 脱皮がうまくいかない
- 縄張り争いをしている
イライラしながら尻尾を振っている時は、無理に触ろうとせず様子を見てあげましょう。
フトアゴヒゲトカゲの飼育に必要なもの
フトアゴヒゲトカゲを飼育する際に必要なアイテムは下記のボックス内一覧表でご紹介しています。
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必要なアイテム一覧表 fa-arrow-circle-right
アイテム | 金額 |
---|---|
ケージ | 20,720円 |
床材 | 857円 |
湿度・温度計 | 1,655円 |
紫外線ライト | 2,055円 |
バスキングライト | 4,320円 |
水入れ | 1,278円 |
餌入れ | 622円 |
レイアウト品 | 1,364円 |
上記ボックス内のフトアゴヒゲトカゲ飼育に必要なアイテムを合わせると、約3万3千円です。
ほとんどが飼育初期に揃えたいアイテムなので、フトアゴヒゲトカゲと一緒に購入しておきましょう。
次に、それぞれのアイテム詳細をご紹介します。
①ケージ
引用元:YangAera(Amazon)
フトアゴヒゲトカゲはよく歩き回るので、ケージは80cm(横)×40cm(縦)×40cm(奥)が好ましいでしょう。
行ったり来たりできるスペースがあると、ストレスも少なく伸び伸びとした生活を送れます。
上記のような大きさのケージとなると20,000円前後で購入できるので、フトアゴヒゲトカゲをお迎えする際は購入を検討してみてください。
②床材
引用元:GEX EXOTERRA
床材はオーストラリアの乾燥地帯を再現した天然砂などがおすすめです。
水に濡れても乾きやすいため、湿度管理にも適しています。
さらに消臭効果なども期待できるため、爬虫類独特の匂いも軽減されることでしょう。
③湿度・温度計
引用元:LXSZRPH(Amazon)
フトアゴヒゲトカゲはオーストラリアの乾燥地帯に生息しているため、ケージ内も26〜28℃に保つ必要があります。
そのためには湿度・温度計で、過ごしやすい温度になっているかをこまめにチェックしましょう。
とくに冬場は気温が下がっているため、爬虫類の飼育に適したヒーターなどの設置も必要となります。合わせて準備しておくのもおすすめです。
④紫外線ライト
フトアゴヒゲトカゲの体は、カルシウムの吸収に必要なビタミンD3を日光浴の紫外線によって体内で合成させます。
しかし、紫外線が不足すると、骨が変形する「クル病」の危険性もあるため、ケージ内に紫外線ライトを設置し、1日12時間を目安に照射させましょう。
⑤バスキングライト
引用元:TEKIZOO(Amazon)
バスキングライトとは、ケージ内の一箇所をスポットライトのように当て、部分的に高温地帯を作り上げることができる飼育アイテムです。
バスキングライトを使用することでより自然を再現することができ、体を温めたり食べた物の消化を助けたりと、さまざまな効果が期待できます。
1日8〜10時間程度点灯しておくのがおすすめです。
バスキングスポットの温まりが弱いと感じたら、石を積むなどをして高さから温かさを調節してみてください。
⑥水入れ
引用元:POPETPOP(Amazon)
フトアゴヒゲトカゲは乾燥地帯に生息しており、飼育下でも昆虫などから水分を摂取しているため、水飲みをしている姿はほとんど見られません。
しかし時折水分補給をすることもあるため、2〜3日に1回は水を取り替えてあげましょう。
また、容器でなくてもケージの内側に水を吹きかけてあげるだけでも水分を補給できるので、無理に設置する必要はありません。
⑦餌入れ
餌入れは、フトアゴヒゲトカゲが食べやすいよう、浅く安定したものが好ましいです。
昆虫を入れても逃げてしまうので、野菜や人口餌が入るような器を選ぶようにしましょう。
また、必ず爬虫類専用の餌入れでないといけない訳ではないため、ご家庭にある安定感のある浅めの小皿があれば用意しておきましょう。
⑧レイアウト品
ケージ内が寂しいと感じたら、まずは樹皮などを設置してあげましょう。
数個置くだけで立体的な動きができるようになり、運動不足も多少軽減することができます。
さらに樹皮は軽いので、日陰として使用したり、落ち着きたい時に隠れたりとフトアゴヒゲトカゲが自由に使えるのもメリットです。
しかしあまりレイアウト品を入れすぎると、身動きが取りづらくなってしまうため、なるべくシンプルな空間を維持してあげましょう。
フトアゴヒゲトカゲの飼育方法
フトアゴヒゲトカゲの飼育に必要なことや、注意すべき点は何があるのでしょうか。
以下にてまとめましたので、飼育を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

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【フトアゴヒゲトカゲの飼育方法】
餌の種類と与え方
フトアゴヒゲトカゲは雑食性であり、昆虫や果物・野菜などを食べます。
また、成長過程によって与える餌や頻度が異なるため、以下の表を参考にしてみましょう。
成長過程 | 与える餌の種類 | 回数 |
---|---|---|
ベビー | ・昆虫を主に与える
・野菜や果物、さらに人口フードも徐々に与える |
毎日食べるだけ |
ヤングアダルト | ・昆虫
・人口フードの割合を増やす |
1日1回 |
アダルト | ・昆虫の頻度を減らしていく
・人口フードと野菜をメインにする |
1日1回〜数日に1回程度 |
野菜は、アクの少ないにんじんやサニーレタスなどが好ましいです。
また、昆虫から与えてしまうとすぐにお腹がいっぱいになってしまうため、野菜から順に与えると栄養バランスを保ちやすいです。
【フトアゴヒゲトカゲの飼育方法】
適した湿度と温度
フトアゴヒゲトカゲは乾燥地帯に生息しているため、ケージの中も生息地を彷彿させるような温度と湿度が好ましいでしょう。
しかしバスキングスポットなども必要となるため、以下にて場所別に適切な温度と湿度をご紹介していきます。
場所 | 温度 | 湿度 |
---|---|---|
ケージ内 | 26〜28℃ | 30〜40% |
バスキングスポット | 35〜45℃ | 同上 |
温度や湿度に敏感であるため、病気を予防するためにも毎日温湿度計で確認しておきましょう。
【フトアゴヒゲトカゲの飼育方法】
温浴のやり方
引用元:@annechobi
フトアゴヒゲトカゲを飼育する際は、なるべく温浴をさせましょう。

上記の動画でも紹介されているように、フトアゴヒゲトカゲに温浴は大切です。
週に1〜3回ほど、体が浸かる程度の入れ物に35℃程度のお湯を入れて温浴させます。
- 適度な水分補給
- 体を清潔に保てる
- 便秘予防に役立つ
- 脱皮を促進させる
しかし、初めのうちは怖がる可能性もあるため、無理なくお腹が浸る程度の浅い水深から始めてみましょう。
【フトアゴヒゲトカゲの飼育方法】
こまめな運動も必要
フトアゴヒゲトカゲは尻尾も長いため、ケージの中だけでの生活では身動きが取りづらく、運動不足となってしまいます。
運動不足が続いてしまうと病気の原因にもなってしまうため、適度な運動をさせてあげましょう。
運動をさせる際は、家の中を15〜30分程度散歩させるのがおすすめです。
しかし、誤飲をしてしまうような物や、犬や猫など他の動物がいないことを確認してから散歩させましょう。

【フトアゴヒゲトカゲの飼育方法】
多頭飼いはNG
縄張り意識が強いフトアゴヒゲトカゲを多頭飼いしてしまと、すぐに喧嘩が始まってしまう可能性もあるため、別々のケージで飼育するのがおすすめです。
また、争いがヒートアップすると共食いなどの恐ろしい事態も考えられます。
繁殖を目的としている場合は発情期の間だけ同じケージに入れ様子を見ましょう。
もし相性が悪いと感じたら、すぐに引き離してください。

フトアゴヒゲトカゲがかかりやすい病気
フトアゴヒゲトカゲがかかりやすい病気は、他のトカゲもかかりやすい病気でもあります。
体調不良はいつ起こるかわからないため、あらかじめ知識をつけておくことが重要です。
以下のかかりやすい病気を参考にしてみましょう。
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フトアゴヒゲトカゲかかりやすい病気
①拒食
いつもは餌を食べてくれるのに、急に食べなくなったと感じたら拒食を疑いましょう。
拒食とは、なんらかの原因によってご飯を数日食べなくなることです。
病気以外にもストレスや気分によって食べなくなることもあるため、日頃からしっかりと固体を観察することが大切です。
しかし、1週間も餌を食べないとなると病気の可能性が高いため、爬虫類を扱っている動物病院への受診をおすすめします。
フトアゴヒゲトカゲかかりやすい病気
②脱皮不全
乾燥地帯を好むフトアゴヒゲトカゲですが、湿度30%を下回ると脱皮不全になる可能性が高まります。
脱皮不全になってしまうと、残った皮が硬くなり、病気の原因にもなってしまうため、脱皮を促進させるためにも紫外線を浴びさせたり、温浴をさせましょう。

フトアゴヒゲトカゲかかりやすい病気
③肺炎
餌を食べた後や、バスキング中でもないのに、口をぱくぱくとさせている仕草を見かけたら、肺炎になっている可能性が高いです。
風邪を引いた後に肺炎にかかることが多いため、急に肌寒くなってきたと感じる秋頃などは体調管理をしっかりと行いましょう。
また、肺炎にかかっていると感じたらすぐに爬虫類を扱っている動物病院を受診してください。
適切な処方をしてもらえるだけでなく、自宅でもできる看病についてのアドバイスももらえます。
フトアゴヒゲトカゲかかりやすい病気
④クル病
クル病とは、昆虫から十分なカルシウムを得られなかったり、紫外線不足でカルシウムを吸収できなかったりなどが原因で骨が変形してしまい、最悪の場合死に至る恐ろしい病気です。
クル病の予防は、カルシウム剤を含んだ人口餌と紫外線ランプでできます。
しかし紫外線ランプは紫外線の効果が切れた後でも光り続けるため、半年に1回程度は電球を交換することをおすすめします。
クル病によって変形した骨は元に戻ることはないため、未然に防ぐための知識や予防をしっかりと行いましょう。
フトアゴヒゲトカゲのことを知って飼ってみよう
フトアゴヒゲトカゲは、オーストラリアの乾燥地帯固有の生物なので、日本で飼育する際は温度や湿度、さらに紫外線や餌などに注意をしながら飼育していきましょう。
そのためには飼育に必要なアイテムも揃える必要があるため、フトアゴヒゲトカゲを購入した際は、一緒にケージや床材なども一緒に揃えることがおすすめです。
また、フトアゴヒゲトカゲの飼育方法を間違えてしまうと、病気にかかってしまう恐れがあるため、こまめな体調管理や環境整備を心がけましょう。
