犬界最強!闘犬「土佐犬」の危険な性格
2017/10/01
高知県の天然記念物に指定されている土佐犬は、日本を代表する、有名な犬種のひとつです。
土佐犬はもともと猪狩りに用いられていた四国犬をベースに、「世界に通じる闘犬」を目標としてマスティフ、ブルドッグ、グレートデーンのような大型犬・狩猟犬と交配することにより作出されました。
闘犬に用いられることから荒々しい性格であると知られていますが、きちんとしつけを行えば飼い主の言うことをよく聞くため、護衛犬として飼育されることもあります。日本では諸外国と異なり現在でも行われている闘犬ですが、「いかに強い子を残すか」を念頭に入れて繁殖を行うため、一般家庭での飼育に不向きな闘争心の高い個体こそ最良とされています。
不慣れな飼い主やしつけの甘さが原因となり重大な咬傷事故なども報告されており、一般家庭での飼育、ましてや初心者向きとは全く言えない犬種でもあります。
土佐犬のついて
体の特徴
土佐犬は体の大きな犬同士を掛け合わせて誕生したため、体高はオス60cm、メス55cm以上、平均体重90kgと、とにかく大柄です。
小型の個体では体重30kgほどから、大型では体重100kgを超えるものまで知られています。筋肉質な骨格とともに、闘犬の最中に噛まれてもいいようにと皮膚は大きくだぶつきます。
垂れ耳で尾は太く、ドーベルマンのように断尾は行いません。毛の色は現在ではほぼ赤毛ですが、昭和初期には虎毛、黒毛、白毛の混じったものまで存在したようです。
現在の土佐犬では、黒毛や虎毛の個体は比較的少数であるようです。
性格
土佐犬は飼い主に対して従順であるものの、他者に対しては攻撃的になります。
また、なわばり意識が強いため多頭飼育、多犬種との飼育には不向きです。
この特徴から番犬や護衛犬として用いられることもありますが、飼い主の技量に左右される犬種でもあるため、初心者には向きません。
一般的には、オスよりもメスの方がおとなしい性格と言われています。これは、闘犬に用いられるのはオスであるため、より競争心の強い個体が選抜されてきたことが理由ではないかと考えられます。
飼いやすさ
繰り返しますが、土佐犬は初心者が飼育する犬種ではなく、飼育への労力・負担も大きいことを十分する必要があります。
しつけが甘ければ通りすがりの人のみでなく自分の家族も危険にさらすこと、小さな子どものいる家庭では飼育しないことなども頭に入れておかなければなりません。
土佐犬は大型犬~超大型犬に分類され、その大きな体格に比例して豊富な運動を要求します。具体的には、一回につき1~2時間の散歩を1日2回以上行わなければなりません。
警戒心が強く、防衛意識も強い犬種のため、賑やかな場所や人通りの多い散歩コースは不適当です。そのため、人のいない場所、時間帯を選んで散歩に行くことになります。また、たとえ人通りがないとしても放し飼い、放し散歩は厳禁です。
体力、体格ともに群を抜いた犬種のため、時折ニュースで報道されている通り、相応の対策をしなければ重大な咬傷事故につながることもあります。だてに「世界の危険犬種」にランクインしてはいないということです。
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