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バッタ

鳴き声いろいろ、スズムシの生態と飼い方。共食い防止の飼育法

2016/10/25

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スズムシとはバッタ目・スズムシ科の昆虫です。
スズムシは秋の風物詩として日本人に古くから親しまれてきました。
英名では"Bell cricket"です。
しかしBellを略してcricketと呼ばれる事もあり、コオロギと一緒にする人もいます。

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スズムシの生態と特徴

生息地

スズムシの生息地、見られる時期は次の様になっています。

  • 地域:本州(秋田県)、四国、九州
  • 場所:河原付近の草むら、雑木林
  • 時期:5月~10月

スズムシは北は本州(秋田県)、南は九州まで生息しています。
秋田県以北には生息していません。

特に見られる時期は5月~10月となっており、初夏から秋にかけて見る事が出来ます。
場所は河原付近の草むらや雑木林などです。
スズムシは小さくて体色も自然に紛れやすいため、一々目を凝らしながら探すのは骨が折れます。
なので鳴き声を頼りに探してみてはいかがでしょうか?

特徴

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スズムシには次の特徴があります。

  • 体色は黒地、翅はやや光沢があり薄黒半透明、手足が黒地と褐色の縞模様(成虫)、幼虫は白不透明。
  • 体長、20mm程度(成虫)
  • 触角は白色で長く、根本がやや褐色
  • オスはお尻に2本の尾毛、メスはお尻に2本の尾毛と1本の産卵管がある
  • 手足には鋭いトゲが生えている
  • 右翅内側がヤスリ部に、左翅内側が摩擦部分になっている
  • 前足関節付近に耳がある
  • サナギにならず不完全変態を遂げる
  • 寿命は約1年

スズムシの長い触角や尾毛は辺りの状態を感知し、臭いもキャッチする事が出来ます。

それから右翅内側には一直線に並んだ凸凹状のヤスリ部があります。
そのヤスリ部分と左翅の摩擦部分とを擦る事で、あのリーンというキレイな鳴き声が響き渡るのです。

また耳が地面と近い前足関節付近にある事から、地面から音や振動をキャッチして状態を窺います。

食性および餌

スズムシは主に雑食性で基本的には何でも食べてしまいます。

ナスやキュウリなどの植物性、昆虫類の死骸などの動物性とバリエーション豊かです。

もちろん同種のスズムシを共食いする事も珍しくありません。

天敵

スズムシの天敵はクモコオロギ・アリなどの昆虫類、鳥類、カナヘビカエルなどの爬虫類や両生類になります。
そして気持ちの悪いナメクジダニもスズムシの天敵です。

たまにスズムシの体をよく観察してみると、小さな物体が付着している事があります。
実はこの物体はダニだったりするんですね。

キレイな鳴き声に感心しているばかりではなくスズムシの体の観察もしてみてください。

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スズムシの飼育について

スズムシを次の飼育方法で飼育してみましょう。

飼い方

用意するもの

  • 昆虫ケース
  • 昆虫マット
  • カットしたキュウリ、ナス、かつおぶし
  • 仕切り(鉢の割れた破片、流木)
  • 霧吹き
  • エサ入れ

ポイント

昆虫ケースに昆虫マットを5センチ程度敷き詰めて、プラスチックのエサ入れにカットしたキュウリを置きます。

エサは土に触れてしまうと腐ったりカビが生えたりするので要注意。

昆虫ケース内が乾燥したら、たまに霧吹きで土を湿らせてください。

スズムシに水を掛けると弱るので、なるべく土だけを湿らせましょう。

共食い対策

  1. 動物性のエサを与える
  2. 仕切り板でスペースを区切る
  3. 昆虫ケース内にスズムシを入れすぎない

スズムシはたまに動物性のエサを与えないと、栄養素が足りなくなって共食いをしやすくなります。

ずっとナスやキュウリでは栄養素が不足している状態なのです。

なのでタンパク質が足りない場合は、捕食用にミルワームや小さなコオロギを与えてください。
難しい場合はかつおぶしや煮干しでも代用可能です。

そしてスズムシは縄張り意識のある昆虫です。
触角や尾毛が接触する事で、縄張り争いが勃発します。
ですから仕切り板でスペースを区切ると、個々の縄張りが保たれます。
また昆虫ケース内にスズムシを入れすぎない事も大切です。

捕獲方法

スズムシを次の捕獲方法で捕まえてみましょう。

正攻法

非常に逃げ足が早いので、大きめの網を使うと捕まえやすいです。
またサイズが小さいため、網をすり抜けて逃げる事もあります。
ですから多人数で円を囲みながらスズムシを捕らえるといいかもしれません。

スズムシトラップもありますが…

ペットボトルを半分にカットし、底半分を土に埋めて穴を作ります。
その中にスズムシのエサとなるナスやカツオブシを入れたらトラップの完成です。
後は匂いに誘き寄せられたスズムシがペットボトルの中に入るのを待つだけです。

カンタンなトラップなのですが、スズムシが入っていなかったり他の虫だけという事もあります。
スズムシをピンポイントで捕獲する事が難しく、かなり非効率的と言えるでしょう。
ですから知り合いから分けてもらったり、ペットショップで購入する方法が手っ取り早かったりします。

コラム

スズムシのちょっとしたコラムを紹介しましょう。

1、スズムシのオスとメスの見分け方

オスとメスを見分ける点は鳴き声と産卵管の有無が一般的ですが、それ以外にもあります。

  • 尾部の翅がやや丸い→オス
    (メスは尾部の翅が細長い)
  • 内側の翅脈が大きく、翅周辺の翅脈が細かい→オス
    (メスは全体的に翅脈が細かい)

よく目を凝らしてみると分かるので観察してみてください。

スズムシの鳴き声には種類がある?

普段リーンリーンと鳴くスズムシですが、状況により鳴き方を変化させています。

  • リーンリーンリーン
    周辺に他のオスがいる場合、区切らず続けてリーンリーンリーンと鳴きます。
    この時は他の個体と競い合っている状態なので、なるべく鳴き声を途切れさせないように続けて鳴いているのです。
  • リーー(休)リーー
    周辺に他のオスがおらず、自分のみの場合はリーー(休)リーーと鳴きます。
    安心しているのか、鳴き声の間にワンテンポ休みを入れてのんびり鳴きます。
    ゆったりした鳴き声なので風流な気分になれるでしょう。
  • リッリッリッ
    短いテンポを刻みながらリッリッリッと鳴いている場合は、他のオスと縄張り争いをしています。
    鳴き声にどこか怒気が感じられる人もいるのではないでしょうか?

口を利かないスズムシですが、鳴き声で気持ちや状況が分かる事があります。
ソッと耳をすませてスズムシの鳴き声に耳を傾けてみてください。

鈴虫寺では一年中スズムシがいる

京都には鈴虫寺と呼ばれる臨済宗の禅寺である華厳寺があります。
名前の通り、境内の一角では四季を問わずしてスズムシが綺麗な音色を響かせています。
整えられた庭園を眺めながらスズムシの鳴き声を聞くと心が穏やかになれると評判です。
開運・良縁に御利益がありますので、参拝と併せてスズムシの音色を聞きに行ってみてはいかがでしょうか?

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