寿命短い?セントバーナードの性格と飼い方。食事管理に注意
2017/01/05
もはや説明不要な「クララが、クララが立ったわ!」という台詞、アニメ『アルプスの少女ハイジ』でご存知の方も多いのではないでしょうか。セントバーナードは『ハイジ』に登場するヨーゼフのモデルとなった犬で、ご想像の通りスイス(アルプス)原産の犬種です。
セントバーナードのこと
歴史
確実ではないものの、この犬の祖先はマスティフ系の大型犬とされています。祖先がローマ遠征の際にスイスに移入され、繁殖した子孫こそがセントバーナードとされます。記録では100㎏を超えるほどの大型に成長した個体もいます。
この犬はスイスとイタリアの国境の僧院で農作業、そりの牽引、遭難者の救助犬として目覚ましい活躍をしていました。近親交配を是正する目的で後にニューファンドランドと交配がなされ、結果雪山でも作業可能な従来の短毛種、ニューファンドランドの影響を受けた長毛種の2タイプが生まれました。
体の特徴
あらゆる犬種の中で最大級に成長するとされ、個体差はあるものの、体高65~90cm、体重は50~90㎏に達するとされています。全犬種中最重量を誇るとうわさされ、体重は113㎏にも達するというのだから驚きです。体型は筋肉質でがっしりとしており、山岳地方に適応した様子がうかがえます。大きなたれ耳と太く長い尾、白地に赤みの強いブラウン、逆にブラウンの地に白の斑が入るという特徴的な外見をしています。
毛は短毛種(スムースタイプ)と長毛種(直毛またはウェーブがかかったロングタイプ)の2タイプが知られています。
性格
セントバーナードは温和で無駄吠え、攻撃性に乏しく、「やさしい巨人」とも呼ばれる犬種です。遭難救助にも用いられてきた歴史が証明するように、嗅覚に優れ状況判断能力にたけています。のんびりと我慢強い性格で、子どもの相手もすることができる犬です。
一般にロングタイプよりもスムースタイプの方が、気が強い個体が多いとされています。
飼いやすさ、飼い方
山岳に暮らすセントバーナードは冷涼な地方を好み、高温多湿の日本的気候には弱いです。そのため、夏場は室内飼育が基本となります。しかし大型犬であること、涎の多い犬種であることから、部屋が汚れる覚悟は必要です。また、幼犬時にはやんちゃでいたずら好きな面もあるため、部屋のものが壊れるのはもちろん、犬の怪我にも気を配る必要があります。
注意点
セントバーナードの運動量は多く、1日2回最低1時間の散歩が必要です。運動量を確保するため、通常の散歩に加えてジョギングなどを混ぜてやると効果的です。
セントバーナードは大型のため飼育環境を選び、とくに広い庭または土地が必要です。
寿命は7~8年、個体差はあるものの、心疾患の発症率が高いとされています。悪性リンパ腫、胃捻転はこの犬種で特に注意が必要とされています。
また、肥満は大型犬に見られる股関節の病気につながりますので、日頃から食事量・運動量の管理を心がけるようにしましょう。
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