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シベリアンハスキーの性格と飼い方。しつけや運動に関する注意点

2017/01/05

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シベリアンハスキーのこと

歴史

シベリアンハスキーは名前の通り、シベリアから北米の北極圏にわたるツンドラ地帯を原産とする犬種です。

スピッツ犬と血縁にあたり、犬ぞり、荷物の牽引、狩猟の手助けを行うために改良されてきました。

「ハスキー」とは、北極圏を中心に生活している「エスキモー」と呼ばれる人を表す言葉で、後にシベリアのエスキモーの用務犬もそう呼ぶようになりました。極寒の地域でも懸命に働き、犬ぞりレースではすばらしい成績を収める犬として知られています。

この犬はアラスカで流行病が発生した際、氷点下50度を下回る気温の中、500キロ超の道のりをリレーしつつ血清を届け、多くの人命を救ったことでも有名です。

体の特徴

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シベリアンハスキーは用務犬らしく、バランスのとれた筋肉質の体、狼に似た精悍な顔つきで知られています。また、生まれつき右目と左目の色が異なる、「虹彩異色症」の写真をインターネットで見ることもできます。

毛の色は背中が黒色または茶褐色、腹部、顔は白色の者が多く、稀に全身が淡色の個体もいます。

眼の色は通常、青色、青灰色、茶褐色が多いです。もともと極域で誕生した犬種のため、優れた耐寒性を備えています。

また、非常に運動能力が高いため、長時間の散歩が必要な犬でもあります。

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性格

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シベリアンハスキーは元来群れで仕事をするため、非常に高度な社会性を持っています。

自分の所属する集団は同種である犬に限らず、人や他のペットも認識することができます。

そのため、いったん「自分はこの集団に所属する」という意識を持てば、飼い主に限らず家族や他のペットとも友好的に接することができます。

一方で、適切なしつけができていない、運動やコミュニケーション不足といった要因により、しばしば我儘、頑固、過剰な威嚇行動に出る、というケースもあります。

飼いやすさ、飼い方

シベリアンハスキーは、適切な環境とコミュニケーションをとることができれば、飼育はそれほど難しくないと言われています。

飼育する前に注意したいことは、「毎日の運動量が確保できるか」、「環境を適切に整えることができるか」の2点です。

シベリアンハスキーは朝夕最低1時間以上、速足の散歩、ジョギングやサイクリングといった運動を必要とします。また、しつけがきちんとできているならば、広いグランドで思いっきり走らせるととても喜びます。つまり、毎日2時間以上は犬の運動に充てることができる、という人でなければ飼育はあきらめた方が良いでしょう。

また、シベリアンハスキーは室外飼育が基本です。ツンドラ気候下で生み出された犬種のため、寒さには強いものの暑さには極端に弱いのも特徴です。北海道のような冷涼な地域ではともかく、夏季に猛暑となるような環境で飼育する場合、酷暑の際に保冷剤や氷嚢を用意し、ときには冷房をした室内にいれてやるといった対処が必要になります。

食事面や病気に注意したいこと

シベリアンハスキーは運動を好むため、食事は高たんぱく高脂肪のバランスのとれたものを与えます。

この犬種では運動不足によるストレスは極めて大きく、異常脱毛や消化管、神経障害の原因となることがあります。

疾患に対しては比較的強いとされていますが、運動不足にはきわめて脆弱な耐性をしめすため、日頃からしっかりと注意をして接することが望まれます。

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