ポメラニアンの特徴と飼い方。勇敢な性格で人懐っこい
2017/01/05
つぶらな黒目がかわいらしいポメラニアンですが、そのルーツはアイスランドのソリの牽引で有名な、北方スピッツ犬であるサモエド犬と同じとされています。今でこそ愛らしい小型犬であるポメラニアンも、かつては羊を狼から守るという役目をこなしていました。
ポメラニアンのこと
歴史
ポメラニアンという名前は、ポーランド北西部からドイツ北東部のポメラニア地方に由来します。
ここではかつて、ポメラニアンの祖先となる牧羊犬が盛んに育てられていました。
「ポメラニアン」という名前が登場するのは、1967年のイギリス王室です。当時の王妃はポメラニア地方から持ち込んだ2匹のポメラニアンを大層可愛がっており、その様子は絵画にも描かれています。ちなみに、この2匹は現在のポメラニアンと違い大型で、体重は14キログラムにもなったと言われています。
現在のポメラニアンの誕生は、この王妃の孫であるヴィクトリアの時代にあたります。彼女は祖母と同じくポメラニアンが大好きでした。とある展覧会で彼女がポメラニアンをお披露目したことから、「女王の犬」として一躍人気者となり同時に小型化が進みました。
つまりポメラニアンは、ドイツで生まれ、イギリスで洗練されたのです。
体の特徴
ポメラニアンはスピッツ系統に属しており、長めの鼻先とアーモンド形のきりりとした瞳、上・下毛と呼ばれる2層の毛が特徴です。
また、頭をあげながら歩くので、立ち居振る舞いが凛としている、とも言われます。このような仕草は、まさに「女王の犬」という名前にふさわしいものです。
ポメラニアンの毛色はクリーム、オレンジ色が主流ですが、黒色や、毛の先に黒色がまじったもの、赤みの強い茶色など、バラエティに富んでいます。
性格
ポメラニアンは牧羊犬を祖先にもつだけあり、とても勇敢な性格です。
そのため、かわいらしい容姿にもかかわらず、見知らぬ人やものには盛んにアタックしていきます。
このようにアグレッシブで好奇心旺盛な性格に加え、ポメラニアンは失敗を恐れないポジティブ思考の持ち主です。
また、人懐っこい性格かつ学習能力も高いため、犬に慣れていないひとも飼いやすい犬種です。
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飼い方・飼いやすさ
上記のように、ポメラニアンは比較的飼いやすく、初心者向けの犬でもあります。
また、協調性が高く、穏やかな性格から、多頭飼育も可能です。
そのため、一頭飼いを検討している初心者はもちろん、たくさんの犬に囲まれて生活したい、というベテランにもおすすめです。
注意点
ブラッシング
ポメラニアンは毛足が長く、上・下毛のダブルコートのため、毛玉に注意が必要です。
最低でも週1回、できれば毎日ブラッシングをしてあげると、犬とのコミュニケーションもとれるのでおすすめです。
歯
ポメラニアンの歯は隙間が多いため、食べ物が葉に詰まりやすいという欠点があります。こちらも、毎日の歯磨きはもちろん、トリミングの際に歯を見てもらうなどの対策が有効です。
部屋の障害物
さらに、やんちゃなポメラニアンは、部屋のあちこちに体をぶつけてしまうことがあります。床にとがったものは置かないなど、あらかじめ危険物を避けておきましょう。
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