犬らしからぬ性格、ペキニーズ。しつけや飼い方、病気について
2017/01/05
ペキニーズは英語でPekingezeと書く通り、中国は北京原産の愛玩犬の1種です。
日本語、英語などでは「北京の犬」という意味ですが、中国では「京巴(チンパー)」と呼ばれています。
ペキニーズのこと
歴史
この犬は中国歴代王朝の秘蔵っ子で、中国では王の葬儀の際、棺を先導するのは寵愛していたペキニーズの役割だった、という話もあるほどです。
この犬は中国で高貴とされる獅子の姿に似せるよう改良が盛んに行われており、なんと8~9世紀の唐代には、すでに大規模な繁殖が行われていました。
血統としてはチャイニーズ・スパニエルの流れをくんでおり、シーズーの祖先であることでも有名です。
体の特徴
ペキニーズは体高20~30cm、体重は5.0~5.5㎏の小型犬ですが、見かけに反してがっしりと重量があることでもしられています。
体型は洋ナシ型で、前足は太く短くがっしりしているのとは対照的に、後ろ足はやや細めです。
蟹股のため、「ローリング歩行」という特徴的な歩き方をすることでも知られ、その外見のためもあり、しばしば「モップ」と愛嬌を込めて呼ばれます。
耳と尾に飾り毛があるものの顔に体毛はかからず、ふさふさとした直毛をもっています。体色はホワイト、フォーン、ブラックなどがあり、特に決まりはありません。
性格
一般に、「犬は飼い主になつき、猫は気まぐれでマイペース」とされますが、ペキニーズはしばしば「犬の中で一番犬らしくない(≒猫のような性格)と評されています。それは、ペキニーズが愛玩犬らしい、小さく優美な外見を持っている反面、その性格は勇敢で大胆かつ自尊心にあふれた性格だから、とされています。
愛玩犬でありながら抱かれるのをそれほど好まず、自分から喧嘩を吹っ掛けることはないものの、争いになると譲らないという負けず嫌いな性格です。また飼い主とその家族には忠実ですが、馴れ合いを好まないため見知らぬ人物には愛想をふりまかない、打ち解けるのに時間がかかるとされます。
遊び好きではありますが、子どもと一緒に遊びまわるほどのバイタリティイはなく、またあまり運動能力は高くありません。
飼いやすさ、飼い方
愛玩犬であるため運動量は多くなく、ゆったりとした散歩や室内遊びで十分で、屋内飼育が一般的な犬種です。北京生まれの北京育ちの品種のため暑さに弱く、寒さに強いという一面を持っています。そのため、夏季に高温となる地域では、冷房のついた部屋に入れる、屋外では日蔭に入れる、といった注意が必要です。
運動量、室内飼育、小型であるといった点から、初心者でも飼いやすいとさています。
注意点
ブラッシング
ペキニーズ特有の美しい毛を保つため、ブラッシングは毎日行うのが最良です。とくに換毛の時期には、普段にもまして丁寧に扱ってあげましょう。首回りのしわなどに汚れがたまりやすいため、濡れタオルで拭い、清潔を保つ必要があります。
椎間板ヘルニア
体型故、椎間板ヘルニアになりやすいとされています。このため、フローリングに滑り止めのマットを敷くと言った工夫も必要です。椎間板ヘルニアは重症となると歩けなくなる、自分で排せつができなくなります。初期症状としては腰の痛みのため散歩を嫌がること、うずくまりがちになること、などがあります。気になる場合はすぐに医師の診察を受けましょう。
家具などの配置
また、この犬種は眼が飛び出し気味のため、角膜を傷つけやすいとされます。室内では、ペキニーズの目の高さにとがったものを置かないようにする、といった配慮が必要となります。
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