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オオスカシバの生態。幼虫の飼育や駆除について。ハチドリ似

2016/10/04

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オオスカシバとはチョウ目・スズメガ科の昆虫です。
オオスカシバはガなのに、ハチドリに似ているので可愛らしく人気があります。
ガは嫌いだけど、オオスカシバは好きという人も多いほどです。

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オオスカシバの生態と特徴

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生息地

オオスカシバの生息地、見られる時期は次の様になっています。

  • 地域:本州、四国、九州、南西諸島
  • 場所:平地、雑木林、畑
  • 時期:6月~9月

オオスカシバは北は本州から南へ全国的に生息しています。
特に見られる時期は6月~9月となっており、初夏から秋にかけて見る事が出来ます。

特徴

オオスカシバには次の特徴があります。

成虫

  • 体色は頭部と胸部は黄緑地、腹部は赤黄黒の三色、翅はフチが黒く半透明
  • 体長は60mm程度
  • 全体的に毛が生えている
  • 触角の太さが均等
  • 翅が半透明で翅脈が真っ直ぐ
  • 翅には鱗粉がない
  • 口吻は約2センチ
  • 成虫は吸蜜の際にホバリングが可能

オオスカシバは昼行性で昼間に活動しています。
大体のガは夜行性ですから珍しいかもしれません。
花の蜜をエサにしているので口吻が長く発達しています。
翅は透き通っており、翅脈が直線的。

それから鱗粉がありません
しかしはじめから鱗粉がない訳ではなく、羽化直後には薄く灰色がかった鱗粉が付着しています。
何度か羽ばたく度に鱗粉が落ちてしまうのです。
ましてホバリングをする事から激しく羽ばたくため、鱗粉が落ちてしまうのは仕方がないのかもしれません。

幼虫

  • 体色は黄緑地、体側面には黒と橙の点が等間隔にある、縦に線がある
  • 体長は50mm程度
  • 幼虫は角がある
  • 幼虫は角がある方がお尻側

幼虫もお尻に角の様なものがあり、側面には黒と橙の点が等間隔にあります。

オオスカシバの成虫は主に花の蜜を、幼虫はクチナシの葉っぱをエサにしています。
花の蜜を吸う時には前足で花を掴みホバリングします。
空中でホバリングするのは容易ではなく、必死に翅を動かさなければなりません。
オオスカシバの4枚の翅は大きさにバラツキがあり、それらを駆使する事で上手く空中に止まれるのです。

口吻はストロー状になっており、長さは2センチ程度と短いです。
なので深みのある花の蜜は口吻が届きません。
したがってオオスカシバは全ての花の蜜を吸える訳ではなく、自分の口吻が届く花を探さなければならないのです。

天敵

オオスカシバの天敵は昆虫類、鳥類になります。
黄緑色と赤色、黄色と黒色、これらの組み合わせは自然界では有毒種である等の強いメッセージとなります。
警告色でアピールし天敵を威嚇していますが、クモの巣に捕まったり翅が折れて地上に落ちて捕食されたりする事もあります。

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飼育について

飼い方

オオスカシバを次の飼育方法で飼育してみましょう。
オオスカシバの成虫の飼育は難しいです。
しかし幼虫であれば難しくありませんのでチャレンジしてみましょう。

飼育に必要な道具

  • 昆虫ケース、水槽
  • クチナシの葉っぱ
  • 水入れ

手順

  • まず昆虫ケースや水槽に10センチ程度土を敷いて、それからクチナシの葉っぱを水に活けます。
  • 後はクチナシの葉っぱに幼虫を置いて完成です。

クチナシの葉っぱを絶やさないでオオスカシバがサナギになるのを待ちましょう。
クチナシの葉っぱを食べるスピードは結構速いので、あっという間にクチナシの葉っぱはなくなってしまいます。

さて幼虫は成長すると次第に緑色から黒色に変わっていき、最後は葉っぱに見向きもしなくなります。
その後、土の中に潜ってサナギになるのです。
サナギの色は赤茶色で、黄緑色だった幼虫の面影はありません。

サナギは初夏に産卵した個体だとその年の秋に羽化しますが、秋頃に産卵した個体はサナギのまま越冬して次の春先に羽化します。
つまりオオスカシバは年二回成虫になる時期があるという事です。

採集方法

オオスカシバは網を使用し採集してみましょう。

主に昼行性で花の蜜をエサにしているため、太陽が出ている間に畑でオオスカシバを探しましょう。
咲いている花の側で待っていると現れるかもしれません。
空中でホバリングするのでサッと網をかけて捕まえます。
たまにオオスカシバとハチを見間違える事があるので気を付けてください。
ちなみにオオスカシバは無毒ですから、体に触っても平気です。

コラム

オオスカシバのちょっとしたコラムを紹介しましょう。

自己主張が強いスズメガ科の仲間たち

オオスカシバの体色はざっと見て、黄緑色、赤色、黄色、黒色と4色もあります。
自然界においてオオスカシバはカラフルな昆虫と考えても良いでしょう。
しかしオオスカシバ以外のスズメガ科の昆虫はもっと派手な姿をしています。
そこでもっと派手な仲間たちを紹介しましょう。

ベニスズメ

生息:北海道、本州、四国、九州
体色:全体的に紅色、暗黄色も混じる、触角や手足は紅色や白色

まずはベニスズメ。
こちらもオオスカシバと同じくらいの体長で、ほぼ全国的に生息しています。
体色は全体的に紅色で薄く黄みがかっており派手。
触角や手足には紅色と白色が見られます。
こちらも花の蜜や樹液をエサにしています。
体色から見るに、さしずめスズメガ科のギャルでしょうか。

クロメンガタスズメ

生息:本州、四国、九州、西南諸島
体色:暗褐色、背中にドクロがある

次にクロメンガタスズメ。
こちらも派手で、生息地はほぼ全国となっています。
以前は九州よりも南にしか生息していないとの見解でした。
が、今では北上を続けており北日本でも見られるようです。
さて体色が暗褐色で背中にドクロを背負っており強烈なパンチがあります。
スズメガ科のロックンローラーかもしれません。
見た目が不良な感じですがオオスカシバやベニスズメ同様に、花の蜜をエサにしており可愛らしい面もあります。
しかし幼虫がナス科の植物をエサにしているので、害虫として嫌われています。

かなり個性的で派手なスズメガ科の仲間たちでした。

ハチやハチドリと似ています

オオスカシバの翅の音は大きいので後ろを向いていたらハチが来たと勘違いしやすいです。
思ったよりも大きい音をしているので耳をすませて聞いてみましょう。
ホバリングをする際にはたくさん羽ばたかなければならないので、音がどうしても大きくなってしまいます。
また姿からもハチドリに間違われやすいです。
ハチドリはもう少し大きいですね。

ぬいぐるみもカワイイ!

可愛らしい容姿からハンドメイドのモチーフとしても人気があります。
検索してみるとオオスカシバモチーフの羊毛フェルト、ビーズ、バルーンアート作品が見付かります。
可愛らしいのでついつい作ってみた人が続出。
昆虫がモチーフになるのは珍しいですね。

オオスカシバを駆除する方法

オオスカシバについて紹介してきましたが、可愛らしさの裏で実は害虫という顔も持っています。
クチナシという真っ白く良い香りのする樹木を、無慈悲にムシャムシャ食べて丸坊主にしてしまうのです。
可哀相ですが、クチナシが枯れる前に駆除しましょう。

殺虫スプレーを散布してオオスカシバの幼虫を増やさないようにします。
しかしある程度幼虫が大きくなってしまうと薬の効き目が悪くなるので早めに散布しましょう。
それでもダメならば幼虫のいる葉っぱを切り落とす等して取り除きます。

オオスカシバの卵は約1mm程度で、黄色く光沢があります。
見付けたらすぐに葉っぱごと切ってしまいましょう。

また成虫が花もない場所でホバリングしていたらそれは産卵をしている最中です。
可哀相ですが捕まえて駆除しましょう。

オオスカシバはクチナシの柔らかく若い葉っぱに産卵します。
幼虫は柔らかい葉っぱしか食べられないからです。
つまり若い葉っぱを重点的に確認すれば、オオスカシバの卵や幼虫の取りこぼしが減る事になります。

駆除を完了してホッと一息付くのは待ってください。
オオスカシバは一年に二回成虫になる昆虫です。
つまり春と夏の二回、クチナシの葉っぱに卵を産まれてしまう事になります。
一回駆除してもまだまだオオスカシバの脅威が待ち構えていますから油断しないように。

以上の駆除方法はあくまでも一般的な方法です。

生態系のバランス、農薬をまくことの意味を考えると駆除はオススメできません。

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