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【天然記念物】オオサンショウウオの生態!生息地や寿命など

2016/10/14

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世界最大の両生類として有名なオオサンショウウオですが、知名度とは裏腹に実際に目にしたことのある人の方が少ないのではないでしょうか。

一説には半分に裂いたとしても生きている、という強靭な生命力から、別名「ハンザキ」とも呼ばれるこのサンショウウオ、名前の通り日本の固有種です。

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特徴

生息地域

現在の分布が確認されている地域は、愛知県や広島県、岡山県や大分県などですが、どこが自然分布で、どこで人為的に移入されたのかははっきりしていません。

体の特徴

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オオサンショウウオは全長が150cmにもなる、近縁のチュウゴクオオサンショウウオと同じく世界でも例を見ないほど巨大になる両生類です。とはいえ、現在では野生下で100cmを超える個体は稀であり、大半は50から80cmほどであると言われています。

本種の特徴はその大きさの他には、皮膚に無数のイボがあること、体色は暗い茶色で不規則に黒い斑点があることです。ただしこの体色・模様には個体差があり、茶色というよりもほぼ黒色に見えるものやほとんど黒い斑点が見られないものもいます。

頭部はぺたんと平べったく、目はとても小さいことも特徴のひとつです。

生態

オオサンショウウオは完全な水棲かつ夜行性で、昼間は水辺の巣穴などで休んでいます。休んでいる間に成長して巣穴から出られなくなってしまったあるサンショウウオの物語は、「山椒魚」という小説にもなっています。

さて、そんなオオサンショウウオは通常標高400から600mほどの河川上流部に生息しています。しかしながら、地域によっては上流のみでなく中・下流域に生息している場合もあり、時には市街地近くの用水路や水田で発見されることもあります。

食性・餌

オオサンショウウオはかなりの大食漢で、遭遇した動物に盛んに襲い掛かり、共食いもじさないほどです。主に魚類カエルミミズや貝類、甲殻類はもちろんのこと、カメすら餌にしてしまうというのだから驚きです。

寿命

オオサンショウウオは野生下では10年を超え、飼育下では51年以上、という記録があるほど長寿の両生類です。また、成熟にも時間がかかり、幼生から幼体となるのに生後3から5年、性成熟には生後5年はかかるとされています。

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保護対象につき飼育はNG

オオサンショウウオに関して、特に有名なキーワードは「特別天然記念物」と「チュウゴクオオサンショウウオとの交雑」でしょう。

特別天然記念物にはトキやアマミノクロウサギのように希少なものから土佐のオナガドリのような飼育種まで、さまざまなものがあります。

特別天然記念物は許可がなければ飼育が不可能ですが、通常個人レベルでの飼育許可はおりないので、実質オオサンショウウオは飼育禁止です。

近縁種

また、オオサンショウウオの近縁種として、中国東北部などの固有種のチュウゴクオオサンショウウオがいます。こちらは台湾や日本、特に加茂川水系に移植されています。この2種は互いにとてもよく似た見た目をしており、区別するのは一筋縄ではいきません。

チュウゴクオオサンショウウオの方が、より目が大きく、突起が少なめで、大きな薄い茶色の模様のある個体が多いとされています。

ただしもちろん個体差があるので、絶対的な特徴であるとは言い切れません。

チュウゴクオオサンショウウオはオオサンショウウオとよく似た生態をしており、近縁でもあるため、移入先で在来のオオサンショウウオとの交雑が問題視されています。これが進むと純粋なオオサンショウウオが絶滅してしまうのでは、と心配されているのです。

また、2種の交雑個体は在来のものよりも気性が荒いとも言われており、従来の生態系に悪影響を及ぼすのではないか、とも懸念されています。

かつては食用にもされていた

現在は食用禁止のオオサンショウウオですが、かつては山間地域の重要なタンパク源として利用されていました。

山椒魚の名前の由来は「山椒のような香りがする」ことだと言われています。美食家としても有名な北大路魯山人の著作にも記述があります。

また、チュウゴクオオサンショウウオは中国では食用、美容、皮革製品に利用されています。食用として養殖がおこなわれていることからも、需要が高いことがうかがえます。

日本では厄介者扱いされているチュウゴクオオサンショウウオですが、中国では国指定の保護対象であり、飼育下繁殖や販売にも許可が必要など、手厚い庇護を受けています。

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