動物JP

日本に生息する動物を中心にお馴染みのペットなどを紹介

爬虫類 トカゲ

ニホントカゲの飼い方。飼育環境の作り方(水槽・床材など)

ニホントカゲの飼育は難易度が高く、特に幼体の屋内飼育は難しいと言われていますが、ちょっとコツさえ掴めば難しいものではありません。

現在1歳にも満たない幼体(赤ちゃん)を1匹飼っています。(過去には飼育期間7年間の成体も飼っていました)

今回は今までの飼育経験からニホントカゲの幼体の飼い方をご紹介したいと思います。
※幼体の飼育がうまくできれば、成体は難しくありません。多分。

SPONSORED LINK

日本トカゲの飼い方

飼育スタイル

ニホントカゲの飼育方法は大きく分けて、「屋外飼育」と「屋内飼育」に分けられます。
これは冬場に冬眠させるか、させないかで飼育スタイルを選ぶのが一般的です。

私は現在、幼体を屋内で飼育していますので、以降の説明は屋内飼育用として解説しますが、共通点もありますでどちらも参考にしていただければと思います。

屋外飼育とは

屋外飼育は、飼育ケースをベランダなどの屋外に出して飼育するスタイル。
外に出しているので飼育ケース内の気温は外気温と同じです。

ニホントカゲは冬場は土に潜り冬眠をするので、屋外飼育の場合は冬眠する準備・環境を整えてあげる必要があります。

屋内飼育とは

一方、屋内飼育は室内ですので気温は外気温よりかは暖かい。
とはいえ冬場は室内でも20℃を下回る地域もありますので冬眠をさせないことを前提として考えた時、ニホントカゲが活発に活動できる気温(25℃前後~30℃以内)を水槽内で保ってあげる必要があります。

飼育に必要なもの

まず用意したいもの

  • 飼育ケース
  • 床材(土など)
  • 水飲み場
  • エサ

飼い方によって必要になってくるもの

  • 紫外線ライト
  • バスキングライト
  • パネルヒーター

順々に説明していきます。

飼育ケース

※水槽周りがゴチャゴチャしてますね・・・

虫カゴや衣装ケース、ガラス水槽などが一般的です。
私は最初は虫カゴ、今はガラス水槽を使っています。

私の場合、虫カゴの中では大きめな(横20cm程度)ものを使用していました。

その後、やはり大きめな水槽でレイアウトも楽しみたいと思いガラスの水槽を購入しました。
ガラス水槽はGEXというメーカーで、サイズは45cm×30cm×30cm(横×縦×奥行)を使っています。幼体なら十分な大きさです。

こちらは通販で購入しました。3000円くらいだったかな。。。

床材(土)

野生下に暮らすニホントカゲは土に巣穴を掘って生活しています。
昼行性のニホントカゲは日光浴と食事を行う午前中~昼過ぎ以外はだいたい土の中にいます。
なので水槽内でも土を敷き、巣穴を掘れるような環境を作ります。

使用する床材

使用する床材は、捕獲した場所の土が一番よいらしいですが、室内で飼育する場合、土の中にいる虫が繁殖し水槽内を飛び回ったりするので使っていません。

私の場合はペットショップの店員さんに勧められた最強爬虫類マット(ヤシガラ入り)という商品をまず使いました。

ヤシガラの床材はトカゲがエサを捕食する際に、繊維質を誤飲し窒息の恐れがあると言われています。(特に幼体)

確かに餌と一緒に小さな繊維も口に入り食べずらそうにしていましたし、餌を飲み込んだあとに顔を擦りつけたりして繊維を出そうとしていました。

とういうことで最終的にはホームセンターに売っている園芸用の黒土を使っています。

一般的に推奨されるのは、黒土と腐葉土のミックスがよいとのこと。

どのように敷くか

水槽一面に土を敷きます。

私の場合、高低差をつけたりしています。

その際深く潜れる場所(5cm以上)も作ってあげます。

夏場の強い日差しから避難する場所と考えています。

ニホントカゲは日光浴をします。
なので飼育時も同じく日光浴が必要になります。

日光浴で体温を上げることで、食べたエサの消化を促します。
また体温が十分にあがることにより動きも活発になります。

そしてこの日光浴でポイントになるのが「石」になります。

野生下のトカゲをみるとよく石の上、アスファルト上で日光浴をしています。
これは下からの照り返しの熱でお腹部分も温められ、より消化を促せるからです。

※写真は流木の上で日光浴していますね・・・

水槽内の配置の仕方

日光浴ができるスポットを作って上げられればどこでもいいです。

私の場合、夏場は窓際に置き太陽の光で日光浴をさせていますが、水槽全体を夏の直射日光に当ててしまうとトカゲが焼け死んでしまいますので、水槽の半分くらい陽があたるように調整しています。なので石の置き場所は日が当たる場所に設置します。

ちなみに冬場は窓際に置くと寒くて水槽内の気温が低くなりますので窓際から遠ざけてバスキングライトと紫外線ライトを使って太陽光を再現しています。

補足

ニホントカゲは変温動物です。
変温動物とは、気温によって体温が変化する動物です。
なので日光を浴びて体温調節を行います。

冬の期間は当然ながら気温が低くなりますので、ニホントカゲが活動できる温度ではありません。

だから冬になると冬眠をします。

水飲み場

ニホントカゲは本当によく水を飲みます。
なので水槽内に水飲み場を設ける必要があります。

私の場合はペットショップで爬虫類用の水飲み場(皿)を飼いましたが、ペットボトルのフタでも代用できるようです。

※写真はエサのレッドローチちゃんが水を飲んでいます。(右下)

水飲み場の設置場所

私の場合は、水槽内の床材に高低差をつけているのですが、低い場所に水飲み場を設置しています。また土の上にそのまま置くのではなく土に埋めて、トカゲがアクセスしやすいようにしています。

トカゲが徘徊し床材が水に入ると掃除が面倒くさいので、水飲み場の周りの床材の上に砂利を敷き、さらにウッドチップを置いて飛び散るのを防いでいます。

水飲み場のお手入れ

2~3日に一回は掃除しています。
それくらいの頻度で掃除しないとお皿がヌルヌルしだして衛生上あまり良くないと思われます。

水のみ皿は土に埋めていますが、掃除のたびに取り出しておらず、そのまま掃除しています。

使わなくなった歯ブラシで軽く皿を磨き、ティッシュで水分を吸いだした後、よく拭いてから新しい水を補充するだけです。1~2分で終わります。

続きはニホントカゲのエサに続く

SPONSORED LINK

-爬虫類, トカゲ

合わせて読みたい記事