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ナナフシの生態や飼育方法!卵や幼虫の成虫の飼い方!餌は?

2016/09/29

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ナナフシはナナフシ目・ナナフシ科の昆虫です。
木の枝を模したユニークな格好のおかげで広く知られています。
ユニークな姿ばかりに気を取られがちですが、実は種類も豊富だとご存知でしたか?
その数は何と約2,000種類以上と群を抜いて圧倒的です。

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生態

生息地

ナナフシの生息地、見られる時期は次の様になっています。

地域:本州、四国、九州、沖縄
場所:木の幹、葉っぱ周辺
時期:7月~11月

ナナフシは北は本州から南は沖縄までほぼ全国的に生息しています。
特に見られる時期は7月~11月となっており、夏から秋の終わりにかけて見る事が出来ます。
さて世界的にナナフシの分布を見ると、熱帯方面に種類が多く確認されている事が分かります。
どうやらナナフシは暖かい場所を好む様です。
しかし温暖化進行と活発な人の往来の影響により、近い将来寒い地域でもナナフシが多数見られる日も来るかもしれません。

特徴

ナナフシには次の特徴があります。

  • 体色は成虫の場合、緑色、灰色、茶色。幼虫は薄黄色、緑色、灰色、茶色
  • 体長は成虫で100mm程度。幼虫で10mm程度
  • 木の枝の様に体が細長い
  • 翅がない種類もいる
  • 幼虫は手足に縞模様がある

ナナフシの特徴はやはり細長い体でしょう。
遠くから眺めるとまるで木の枝であると錯覚してしまいがちです。
擬態をここまで極めた昆虫はナナフシ位でしょう。

しかし擬態能力と引き換えに飛行能力を失ってしまった様です。
ナナフシには翅がない種類、あるいは退化した種類が確認されています。
進化の過程で飛行よりも擬態の方が種の保存に効率的であると判断したのかもしれません。

またナナフシは幼虫時において、手足に縞模様が見られます。
自然界において縞模様は警告の意味を持ちます。
ナナフシの幼虫はまだまだ擬態能力が不完全です。
なのでこうして危険であると天敵を牽制しているのでしょう。

そして雌雄に関してですが、圧倒的にメスが多くなっています。
反してオスの個体数は非常に少ないです。
一般的にこの世にいる生物は、オスメス雌雄がそれぞれの個体が存在しています。
しかしナナフシにおいては、メスのみしか発見されていない種もいたりと一般論が当てはまりません。

ナナフシは主にサクラ、バラ、ケヤキ、エノキ、コナラの葉っぱをエサにしています。
小さいアゴを器用に使い、葉っぱを細かく噛み切ります。

しかし萎びたり枯れてしまった等、鮮度が落ちた葉っぱとなると話は別です。
いくら好物でもこうした質の悪い葉っぱは与えても中々食が進みません。
意外と鮮度に敏感なので、少し硬くなってしまった葉っぱは見向きもしなくなります。
人間も傷んだ食材を食べませんから、ナナフシに親近感を覚えるのではないでしょうか。

そのため降雪地域でナナフシを飼育している場合、秋冬のエサ調達に苦労してしまいます。
現在ではペットショップでエサを調達出来ますが、コストが掛かったりと手放しでは喜べないですね。

さて面白い話ですがナナフシは個体によってエサの嗜好が分かる事があります。
例えばサクラの葉っぱはモグモグ食べても、エノキはそうでもないといった感じです。
なので個体毎の嗜好を利用すれば、葉っぱの見分けに役立てられるかもしれませんね。
植物専門家でない限り、葉っぱから種類を当てるのは至難の業です。
しかしナナフシの食指が動く様を見れば、種類を当てるのも不可能ではないでしょう。
ナナフシがいれば、利き酒ならぬ利き葉が楽しめるかもしれません。

天敵

ナナフシの天敵は昆虫類、爬虫類、鳥類になります。
擬態能力があるので天敵からの捕食を免れそうですが、残念ながら完璧とはいきません。
確かにナナフシは静止していると枝にそっくりです。
しかしいつもじっとしていられません。
ふとした瞬間に隙が生まれ、鳥類の餌食になってしまいます。

さらに節ばった手足はもげやすいです。
数本失うと徐々に弱ってしまい、動作が鈍くなるため昆虫類や爬虫類に捕まってしまいます。
素晴らしい擬態能力があれども自然界で生き延びるのは難しいですね。

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飼い方

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飼育方法

ナナフシを次の飼育方法で飼育してみましょう。

飼育に必要な道具

  • 水槽
  • 枝付きのエサ
  • 霧吹き
  • エサを生ける水入れ
  • 新聞紙

住まいの作り方

ナナフシの飼育は思っているよりも難しくありません。
まずナナフシの住まいを作ってあげましょう。
水槽の中に土を敷き詰めて、水入れにエサとなる葉を生けましょう。
ナナフシが掴まりやすい様に枝は長めにしてあげます。
定期的に霧吹きでエサとなる葉を湿らせてください。
乾燥するとナナフシが食べてくれません。
また葉が萎びたら取り替えましょう。
これで住まいの完成です。

ポイント

もしナナフシを繁殖させたい場合には土は入れず、床には新聞紙を敷きましょう。
土を敷いてしまうと土とフンと卵が混ざってしまい、卵を集めるのに骨が折れます。
さてナナフシの卵は植物の種、シワが寄ったボールの様な形をしています。
2㎜程度と肉眼でも確認出来るので根気良く収集しましょう。
卵の状態であれば越冬が可能になります。
たまに霧吹きで加湿して冷暗所に置き、卵が乾燥しない様に注意します。
すると約7ヶ月ぐらいで孵化し、約2ヶ月で成虫になるので気長に待ってみましょう。

注意ですが、暖かい場所に置いておくと数か月で孵化します。
ですから冬の気温の様にひんやりした場所に置いておきましょう。

面白い事にナナフシの種類によって卵の模様や形が異なります。
シワが寄ったボール状だったり、縄文時代の土器風だったりと様々です。
卵の模様や形からナナフシの種類を判別出来るのは興味深いですね。

捕獲方法

ナナフシを次の捕獲方法で捕獲してみましょう。

使用する道具

ポイント

まずナナフシを捕まえる前に足元を確認しましょう。
上ばかりに気を取られると足元が疎かになり、ケガをする事もありますので要注意です。

さてナナフシは主に木の幹や葉っぱ周辺に潜んでいます。
棒で葉っぱを揺らしてナナフシがいるか確かめましょう。
その際に葉っぱの下に網を拡げておきます。
こうすると葉っぱから落ちたナナフシを網でキャッチ出来ます。

また網から外す際、うっかり強く引っ張ると手足がポロリと取れてしまう事も珍しくありません。
捕獲や飼育の際はナナフシを優しく扱いましょう。
手足の欠損を防ぐには、ナナフシ自身に歩かせる様にするとスムーズに網から取り外せます。
ナナフシには翅がありませんので、飛んで逃げられる心配もありません。
ただし中には翅があって飛べる種類もいますので油断しないでください。

そしてナナフシは夜行性です。
日中は葉っぱ周辺でじっとしているので捕まえやすいと思います。
時間があれば夜間に出掛けてみるのもお勧めです。
夜間のアグレッシブなナナフシを見ても結構面白いですよ。

コラム

ナナフシのちょっとしたコラムを紹介しましょう。

ナナフシは手足が取れても大丈夫?

長い手足が特徴的なナナフシ。
うっかりすると手足が落ちる事があります。
しかしナナフシは脱皮により手足をまた再生出来るんです。
さて脱皮をすれば万事解決と思われますが、実際はそうではありません。
脱皮で失った手足を再生出来るのは幼虫の若い時まで。
幼虫でも成虫に近付くにつれて再生能力は衰えますし、成虫になってしまったらもう再生しません。
ナナフシは大切に扱いましょう。

ナナフシはメスのみで生殖する

ナナフシは処女生殖をします。
文字通りメスのナナフシのみで子孫を残す事が出来るのです。
これを単為生殖と呼びます。
交尾のためオスを探しに歩き回る必要がありませんから、ローリスクで繁殖が可能ですね。
だから移動のための翅も退化してしまったのかもしれません。
もちろんオスが確認されているナナフシもいるのでこの限りではありません。

体節が7つある訳ではない

ナナフシという名前から体が7つの節から構成されていると思われがちです。
しかし7つ節があるという訳ではなくて、7はたくさんという意味で使われているだけです。
ですから語呂が悪いですがロクフシ、ハチフシという名前になっていた可能性もあります。

ナナフシはどれだけ大きい?

日本の野山で見られるナナフシの大きさは精々10センチ程度です。
しかし世界は遥かに広く、ビックリサイズのナナフシが存在しています。
まず2008年頃にマレーシアで発見された個体は56.7センチと大物でした。
しかし2014年、中国でさらに大きい62.4センチの大物も発見されています。
ナナフシは成虫になるまで数回脱皮をする昆虫ですが、ここまで大きくなるのは珍しいです。
中国は広大ですからもっと大きなナナフシが発見される可能性もあります。
続報を待ちましょう。

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