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ムクドリ(椋鳥)の生態について♪大群・鳴き声・鳥害?

2016/12/08

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雨上がりの広場や畑で、集団で地面を突ついている丸々した黒っぽい鳥をよく見かけます。
ムクドリは都会でも、地方でも人の近くにいる鳥です。しかし生態は意外と知られていない面も。
ムクドリとは、どのような鳥でしょうか。

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特徴

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ムクドリは、体長(くちばしの先から、尻尾の先までの直線)24cmほどのムクドリ科の鳥です。

日本では留鳥で、一年中見かけることができます。

黒っぽい体に、黄色いクチバシと足がとても目立ちます。額と頬、腰、羽の裏側は白く、白黒ながら華やかな外見です。

雄は雌より黒いので、よく見るとすぐに見分けがつきます。雌は雄に比べて茶色に近く、より地味な印象です。

集団で行動することが多く、夜は集団でねぐらを形成します。

日本では見慣れた鳥ですが、生息範囲は東アジア一帯だけで、他の地域では見られません。

大群

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ヨーロッパに生息するムクドリの近縁種、ホシムクドリは1000万羽という巨大な群れを形成することで知られています。

群れて空を飛ぶ姿は巨大な怪物のようで、外敵を追い払う効果は抜群。

日本のムクドリはホシムクドリほど大きな群れではありませんが、数百~数千羽の大きな集団を作ります

街路樹に止まってフン害や騒音をまき散らすことも。公害に悩まされる街も珍しくありません。

高知県宿毛市では近縁種のギンムクドリと交配し、雑種が誕生しているのが確認されました。

この地域では将来的に、雑種のムクドリが増えるかもしれません。

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生息地

日本各地で暮らしています。

基本的には留鳥で、一年中同じ場所にいます。一部の鳥は夏は山間部、冬は平地に降りてくることも。

平地の畑がある場所を好み、低い山や都市部にも多く生息しています。拓けた場所を好み、いつも集団で行動しています。

ギャーギャーと騒がしい声で鳴き交わしています。

天敵

成鳥はタカ、ハヤブサ、ワシなどの猛禽類が主な天敵です。集団で行動して応戦します。
卵から巣立ちまでの間はヘビやイタチ、カラスなどに狙われます。

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雑食性で、特に虫、果実を好みます。

雨上がりに地面を突ついているのは、雨で窒息したミミズなどの虫が地面に這い上がるのを食べるため

甘いものが大好きなので、果樹農園ではムクドリを追い払うために音で威嚇して応戦します。

収穫し切れず、地面に落ちた実を集団で食べることも。農家にとっては害虫を食べてくれる一方、果実を狙われるので少々厄介な相手です。

保護した時は

春はムクドリの営巣シーズンです。

この頃になると、羽が不揃いに生えた雛や、まだ羽も生えない雛が落ちているのを見ることがあるでしょう。

羽が不揃いながら生えている雛は、巣立ちに失敗して地面に落ちただけと考えられます。
人気のない木の上に上げて、ただちにその場を去ります。やがて親がやって来るはずです。

丸裸の雛の場合は、近くに巣がないか確認します。

もし巣があれば、すぐに戻してやりましょう。巣がない場合は自力で育てるしかありません。

ミルワームを中心に、茹でた卵黄、ダンゴムシ、ミミズ、各種フルーツ、トマトなど、いろんなものを混ぜて与えます。

ムクドリは雑食性なので、ミルワームだけだと栄養失調になります。

栄養失調になると、足元がおぼつかなくなり、野生に返せなくなります。

必ず、様々なものを与えて栄養バランスを考えてあげましょう。

エピソード

ムクドリは丸々として愛らしい姿ですが、江戸時代の人々にはあまりスマートでない野暮ったい外見と、集団で騒ぐ姿が「所かまわず騒ぎ回る田舎者」に見えたようです。
江戸では集団で出稼ぎに来る人々をムクドリのようだと揶揄していました。上京した俳人の小林一茶ムクドリ呼ばわりされて、大層気分を害したという話が残っています。

1家族で100万匹もの虫を食べると言われ、農家にとっては害虫を片っ端から食べる益鳥です。農業が主産業の時代には「農林鳥」と呼ばれ、国家が保護した鳥でした。
しかし都市化が進み、市街地で集団ねぐらを形成するようになると「騒々しい」「フンが汚い」などと嫌がられ、害鳥の烙印を押されてしまいます。
1994年には狩猟許可が出て、現在では許可を得た漁師が狩猟することも。味はレバーのようで、独特の癖があるが美味しいということです。

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