ミニチュアダックスの性格と飼い方。毛色や種類~病気と予防
2017/01/05
ミニチュアダックスは『ミニチュアダックスフンド』の略であり、ダックスフンドの中でも小型のタイプです。
ダックスフンドはアナグマやキツネなどの獲物を追うため、地中の穴に潜りやすいように胴長短足体型に改良されてきました。
1900年以降、ダックスフンドの中でもさらに小型のタイプが作出され、アナグマよりも小型の獲物(たとえばウサギ)をしとめるための猟犬として働くようになりました。
しかし、この頃の小型個体には「偶然体が小さいだけ」、「小型犬と掛け合わせたものの、ダッグスフンドの特徴がなくなってしまう」という致命的な欠点がありました。
そこで、1910年にダックスフンドの改良に際して厳しい基準が設定されました。この規定により「ダッグスフンドの特徴を持ちながら小型」のもの、つまりミニチュアダックスが誕生しました。狩猟犬として活躍する一方、愛玩犬としても人気が高まり、現在では家庭用ペットとしてポピュラーな地位を獲得しています。
体の特徴
ミニチュアダックスはとがった鼻先、胴長短足とダックスフンドの特徴をもちつつ、さらに小型のものを指します。
各国で違うミニチュアダックスの基準
ダックスフンド(スタンダード)とミニチュアダックスを区別する条件は、
日本では「セイゴ15か月を経過した時点で計測したとき、体重は5㎏以下、胸囲は35cm」。
アメリカやイギリスでは「体重5㎏以下」など、各国で微妙に基準が異なります。
種類と毛色について
毛質はスムース、ロング、ワイヤーの3種類があります。
スムースは短毛のタイプで、3つのうちもっとも古くから存在しているといわれています。
ロングは現在最も人気のあるタイプで、柔らかく光沢のあるウェーブのかかった体毛。
ワイヤーは3つの中で一番新しく、短い剛毛タイプです。
体毛の色がたくさんあることでも知られており、濃褐色と黒のツートンカラー、イエロー、レッド、クリーム、チョコレートなどの単色などがあります。
性格
スタンダードのダックスフンドと同じく好奇心旺盛で怖いもの知らずの犬種です。
アナグマやキツネなどの獲物を狩るために使われたためか、獲物を追いかける、穴を掘るといったことを好みます。
小さな子どもともうまく付き合うことができますが、見知らぬ人に対しては警戒心を抱き、攻撃的・神経質な行動をとることもあります。
ミニチュアダックスの場合、スタンダードなダックスフンドよりも臆病な性格の個体が多いようです。
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飼いやすさ、飼い方
屋外飼育には向かず、普通室内で飼育します。
ダックスフンドは猟犬の血を引くため活発なため、毎日の散歩、遊びは不可欠です。
毛質により体毛の手入れはことなり、ロングよりもワイヤー、ピンシャータイプの方が管理は簡単です。
病気と予防「椎間板ヘルニア」
ミニチュアダックスは、スタンダードのダックスフンドと同じく、椎間板ヘルニアという病気になりやすいとされています。これは背骨と背骨の間のクッションが神経を圧迫し、痛みや麻痺を引き起こす疾病で、最悪の場合自力での歩行や排せつができなくなります。
この病気を防ぐには、肥満の防止、適度な運動といった生活習慣の改善に加え、早期発見が望まれます。
病気になった場合、散歩に行きたがらない、(痛みのため)うずくまる、といった症状が現れます。とはいえ、素人には病気の兆候がわかりにくいかもしれないと不安な場合、動物病院で健康診断を受けておくという方法もあります。
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