世界一大きい猫、メインクーン。その大きさ、性格、育て方、注意したい病気など。
メインクーンは「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」という愛称を持つように、イエネコ種の中では一番大きく成長する種類で、またその大きさとは対照的にとても穏やかで賢いと言われています。
ふさふさの長毛と長い尻尾、何よりその大きさに魅了され世界中で人気のメインクーンについてご紹介します。
メインクーンについて
歴史
メインクーンの名前の由来は、北アメリカメイン州のアライグマ(raccoon)を意味する「メイン・クーン」から由来しています。
起源は、メイン州の地元の猫とアライグマとの混血という説がありますが、これはあくまでも風説。遺伝子的にはありえないそうです。風貌は確かにアライグマに似ていますが、本当の起源はヨーロッパから北米に渡来してきた長毛の猫と地元の猫の子孫と言われています。
昔はネズミを捕るワーキングキャット(働く猫)として、飼われていたようです。
体の特徴
大きさ、体重
体つきは筋肉質で骨太。がっしりとしています。
そして何より特徴的なのは大きさ。成猫で体長は100センチにもなります。
体重は、オス:6~8キロ、メス:4~6キロでオスの方が大きくなります。
中には成長して10キロを超えてくる猫もいます。
この大きい猫を抱き上げた動画などよくありますが、それらで見ても本当に大きいです。
成長が遅く、子猫の期間が長いのも特徴で、成猫になるまで4~5年かかります。
毛
毛は長毛で、特に首の周りやおなかには特にふさふさの被毛があります。
また耳の中の飾り毛が豊富で、その風貌がなおさら体を大きく感じさせますね。
北アメリカ原産のため寒さに強く、被毛は分厚く耐水性があります。
世界最長の猫、ギネス記録
2017年度の「世界最長の猫」ギネス記録保持は、イギリスのルド君でその長さはなんと118.33センチ。
6~7歳の男の子と同じくらいです。
ルド君は、3年連続で記録を保持しているんだとか。
ちなみに、過去最長は123センチ15キロのメインクーンが登録されていたとか。
性格
とても温和で、賢い猫です。その賢さは犬にも劣りません。
穏やかで、多少のことではびくともしません。
また、甘えん坊な一面もあります。その傾向はオスの方がより強いと言われています。
飼いやすさ、飼い方
飼い主さんの言うことも忠実に守れるので、初心者でも飼いやすいです。
順応性が高いため躾けもしやすく、その温和な性格で他の種の動物や人間の子供とも仲良くなれるので、多種飼いに向いています。
子猫の頃は、一般的な子猫と大きさは変わらないのですが、どんどん大きくなります。その体格通り大食いです。
成長が遅く子猫の期間が長いので、やんちゃな期間も長いです。
賢いので子猫のうちからしっかり躾けると、成猫になったら頼もしくなるでしょう。
長毛なので、しっかりブラッシングして整えてあげる必要があります。
注意点
平均寿命
メインクーンの寿命は14歳程度と言われています。一般的な猫の平均が10~15歳と言われるので、その中ではやや長生きなほうですね。
病気
注意すべき病気は「肥大型心筋症」で、遺伝性の病気です。10歳以上になったら発症の可能性が高くなるため特に注意が必要です。
「脊髄性筋萎縮症」にも気を付けたいですが、これも遺伝性です。
この2つは遺伝子検査で発見することができるので、気になるようなら一度病院に相談してみると良いでしょう。
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