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コオロギの種類や生態について。鳴き声、餌、飼育・繁殖方法など

2016/10/20

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コオロギはバッタ目・コオロギ科の昆虫です。
コオロギは秋の到来を知らせる虫でもあり、鳴き声が聴こえたらもう秋はすぐそこまで来ているのかもしれません。

また日本には数多くの名字がありますが、『蟋蟀(こおろぎ)』という名字も存在しています。
しかし非常に数が少なく珍しい名字で、もしどこかで蟋蟀さんに出会えたらラッキーでしょう。

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生態

生息地

コオロギの生息地、見られる時期は次の様になっています。

  • 地域:北海道、本州、四国、九州
  • 場所:田んぼ、雑木林、河原
  • 時期:7月~11月

コオロギは全国に広く生息しており、田んぼや河原などで見られます。
時期としては夏の7月頃から秋の終わりの11月まで活動しています。

秋の虫のイメージが強いですが、夏の始めからも活動しているんですね。
夜行性なので日暮れくらいから鳴き始め、夜には大合唱がこだまします。
しかし最近は自然の減少により、コオロギも以前ほど見られなくなりました。
そのためコオロギの鳴き声を聴いたことのない子供も増えています。

特徴

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  • 体色は成虫で暗褐色。幼虫で褐色半透明
  • 体長は成虫で40mm程度
  • 手足はやや褐色、頭部や胸部が暗褐色
  • 脚が付け根に向かって太く、足先に向かって細い
  • 脚が硬い外骨格で覆われている
  • オスの翅の裏は一部硬化している
  • 脚全体に細かいトゲが生えている
  • 翅を使って飛ぶことができない
  • 寿命は一ヶ月程度

まず頭部や胸部の体色は暗く、手足はやや明るめです。
コオロギは脚に特徴があり、足の先に向かって細くなる傾向にあります。
逆に脚の付け根の方は太さが顕著です。

コオロギは翅があるものの、バタバタ羽ばたかせて飛ぶことができません。
ですから移動の際には、ピョンピョンと跳ねるしかないのです。
コオロギの翅は飛ぶことよりも、翅で音を出して繁殖に役立てる方を優先したのです。
ですから飛べないけれども音を立てることができるようになっています。

食性および餌

コオロギは成虫と幼虫どちらも雑食性です。
餌は葉っぱ、野菜、果物などの植物性のものから、昆虫、死んだ動物などの動物性のものまで様々食べます。
やはり乾燥したものよりも水分があった方がコオロギの食い付きはいいですね。
また餌となるものがない環境では、同じ仲間を共食いして生き延びることもあります。

天敵

コオロギの天敵は昆虫類、爬虫類、鳥類になります。
まずスズメバチハンミョウなどの肉食系・雑食系の昆虫に捕食されます。
トカゲヘビの大好物でもありますから、見付かったら必死に飛び跳ねて逃げ出します。
多少光沢が感じられるため、視力に優れたカラスやツバメに狙われることもあるようです。

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飼育について

飼い方

コオロギの飼育はそれほど難しくはありません。次の飼育方法で飼育してみましょう。

飼育に必要な道具

  • 昆虫ケース
  • 土、新聞紙
  • 落ち葉、野菜、果物、腐った野菜、カツオブシ
  • 霧吹き

飼育に適した環境

  • 直射日光の当たらない日陰
  • 気温は25度前後
  • やや多湿

飼育ポイント

昆虫ケースに土を10センチ程度敷いてください。
新聞紙でも代用できます。
フンの量が多いため土を敷いた状態ですと管理が大変かもしれません。

それから食べ物となる落ち葉や野菜などを与えると住まいの完成です。
この他にはネコが大好きなカツオブシもコオロギの好物です。
カツオブシに含まれる水分は少ないため、カビ・コバエ防止に役立ちます。
時折霧吹きで加湿するとコオロギが過ごしやすくなります。

繁殖、産卵について

秋も深まる10月頃、腹部に白い玉がついた個体がいればそれは交尾後のメスです。
白い玉は精球と呼ばれるオスの精子の塊です。
メスは土中に産卵管を刺して、長細い黄色の卵を1つずつ産み付けます。

越冬~孵化、成虫になるまで

11月前にはほぼ全てのコオロギが死に絶えますが、卵はそのまま土中で越冬します。
春先には地面から孵化した幼虫が出現し、合計6回脱皮しながら成虫になります。
こうして脱皮を計6回繰り返しながら堅硬な外骨格を手に入れ、羽化を遂げつつ新成虫になるのです。
繁殖の過程で個体数が増加したらあまり密集しないように、別の住みかを作ってあげてください。

捕獲方法

コオロギを次の捕獲方法で捕獲してみましょう。

使用する道具

  • 軍手

コオロギはピョンピョン飛び跳ねるので網は大きく柄が長いものだと捕獲が容易になります。
毒はありませんが手足に生えるトゲに引っ掛かると痛いので軍手をすると安心です。

しかしコオロギは数が減少傾向なもので、もしかしたら見付からない場合もあるかもしれません。
そこで簡単なトラップを設置してコオロギを集めてみてください。

コオロギトラップの作り方

  • ペットボトル
  • カツオブシ、野菜、ドッグフード

まずペットボトルの飲み口部分をカットし、もう一方にひっくり返してはめます。
そして内部に餌となる野菜やカツオブシをいれてください。
すると飲み口からコオロギが入り、トラップの中に閉じ込められます。
出るにはピンポイントに飲み口を通らなければならず、逃げだすのは至難の業です。
また基本的にコオロギは雑食性なので、ドッグフードでも集まってきます。

それを草むらに仕掛け、一晩置いておきましょう。
翌朝に見に行くとコオロギが捕まっているかもしれません。

コラム

コオロギのちょっとしたコラムを紹介しましょう。

コオロギのオスとメスの見分け方

コオロギはオスとメスで翅の仕組みが異なっています。
メスの翅裏には何もありませんが、オスには一部硬化した部分があります。
オスはその硬化した部分をそれぞれ擦ることにより、あの独特の鳴き声を出しているのです。
ですからオスとメスの見分けには『翅の裏の模様』を確認すると容易に判別が可能です。

コオロギの鳴き声は様々です

秋の到来を知らせるコオロギ。
童謡『虫の声』では『キリキリキリキリ』とコオロギの鳴き声を歌っています。
しかし本当にコオロギはキリキリと鳴くのでしょうか?
そこでコオロギ各種の鳴き声を調べました。

エンマコオロギ

  • 体長:25mm程度(成虫)
  • 特徴:閻魔大王のような顔をしている
  • 鳴き声:リー・コロコロ・リー

ミツカドコオロギ

  • 体長:20mm程度(成虫)
  • 特徴:左右と頭に突起があり、正面からは三角(ミツカド)形に見える
  • 鳴き声:リッ・リッ・リッ・リッ

ハラオカメコオロギ

  • 体長:15mm程度(成虫)
  • 特徴:顔が平たく頬がふっくらしている様から名前にオカメと付く
  • 鳴き声:リ・リ・リ・リ・リ

ツヅレサセコオロギ

  • 体長:20mm程度(成虫)
  • 備考:万葉集の作中のキリギリスはツヅレサセコオロギのこと
  • 鳴き声:リー・リー・リー・リー

相手によって鳴き声を変化させるコオロギ

まず鳴き声を上げるのはオスのコオロギのみです。
対してメスは鳴くことがありません。
オスは鳴き声を上げてメスに自分の居場所を知らせるなどアピールに使います。
ですからコオロギのオスは求愛のために鳴くのですね。

さてコオロギが鳴くのは求愛・繁殖のためだけではありません。
夜中コオロギの鳴き声に耳を澄ませていると、「リッ!」と短く力強く鳴いていることがあります。
これはオス同士で縄張りやメスを巡って対立している時に出す鳴き声です。
「リッ」と優しく穏やかに鳴いているのであれば、メスに対して求愛しています。

求愛・縄張り争い・メスを巡る争いでそれぞれ違う鳴き声を上げるので聴き比べてみてはいかがでしょうか?
はじめは違いが分かりにくいですが、次第に違いが分かってきます。

コオロギの耳は前脚にある

コオロギには耳が前脚にあります。
前脚の付け根をよく見ると、縫い針の穴みたいな縦長の穴が開いています。
これがコオロギの耳なんですね。
コオロギの耳が前脚にあるのは音を聞くだけでなく、微弱な振動を感知するためでもあります。
ぜひコオロギを捕獲し、前脚を虫眼鏡で確認してみてください。

コオロギとゴキブリの見分け方

コオロギとゴキブリはどちらも体色が暗褐色で姿が似ていることから仲間のように感じられます。
しかしコオロギはバッタ目、ゴキブリはゴキブリ目、それぞれに属しているので仲間ではありません。

この他にも見て分かる違いはいくつかありますから、頑張って観察してみてください。

Q1:体に厚みがあり、角張っている
→○:コオロギ
→×:ゴキブリ(平たく丸みがある楕円型)

Q2:お尻に長い後尾が2本ある
→○:コオロギ
→×:ゴキブリ

Q3:後脚が太く、折り畳んでいる
→○コオロギ
→×ゴキブリ(伸ばしたまま)

コオロギの養殖は良い副業になる?

コオロギの養殖は一部で副業とされています。
エキゾチックアニマルの飼育数増加により、餌用のコオロギの需要もあるでしょう。
繁殖はさほど難しくありませんし、周辺からコオロギを拾ってくれば濡れ手で粟と思われるかもしれません。
しかしコオロギの養殖は残念ながら大きなお金になりません。

仮に一匹5円、10万円を目標に稼ぐとしましょう。
計算すると2万匹は売りさばかなければなりません。

まず昆虫ケースに入れられるコオロギの数には限りがあります。
2万匹を収容するためにはどれだけの飼育ケースが必要となるでしょうか?

それからコオロギを飼育するコストも数に比例して増えます。
諸経費も加えると2万匹以上コオロギを売りさばかなければならなくなります。
そしてコオロギを大量に買い取ってくれる顧客を見付けるのも大変です。

ざっとシミュレーションしてみましたが、結構ハードで中々儲かりません。
それにすることが副業の域を超えています。

しかし世界的に見ると昆虫食文化のある文化圏ではコオロギの養殖業があります。
さらに昆虫食は食料資源の逼迫に対しての切り札ともなり得る可能性も考えられます。
ですから長い目で見ると、コオロギの繁殖業はビジネスチャンスがないわけでもありません。

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