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コクゾウムシの生態♪駆除・対策は必要か?幼虫や卵について

2016/09/29

kokuzoumushi

コクゾウムシはコウチュウ目・オサゾウムシ科の昆虫です。
インターネット検索をすると駆除・対策・害などが併せて表示されています。
あたかも害虫の様なイメージを抱かざるを得ませんが、実の所コクゾウムシはどんな昆虫なのでしょうか?

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生態

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生息地

コクゾウムシの生息地・見られる時期は次の様になっています。

地域:北海道、本州、四国、九州、沖縄
場所:草むら、木の周辺、田んぼ周辺、民家、倉庫
時期:4月~10月

コクゾウムシは北から南まで全国的に生息しています。
特に見られる時期は4月~10月と春先から秋まで見る事が出来ます。

コクゾウムシは木の樹皮に紛れて厳しい寒気を防ぎ、暖かくなるまで越冬します。
ですから林の中で樹皮の隙間を覗いてみると、コクゾウムシが見付かるかもしれません。

しかし近年自然破壊が深刻化し、コクゾウムシを含む昆虫にとって野山での越冬地探しが難しくなりました。

そこでコクゾウムシは新たな生息場所として"民家"に目を付けたのです。
民家にはコクゾウムシの大好物である穀物もありますし、冬でもぬくぬく暖かく過ごせます。

倉庫内で物をひっくり返したらコクゾウムシを見付ける事も珍しくありません。
従って林や草むらの自然より民家や倉庫等、人間の住居を探した方がコクゾウムシと出会えるかもしれません。

特徴

コクゾウムシには次の特徴があります。

体色

赤褐色、黒褐色(成虫)/白色(幼虫)

体長

成虫3㎜前後/幼虫0.5㎜前後

特徴

  • 象の様に長い口吻を持つ
  • 体には少し光沢、ぶつぶつした凹凸がある

コクゾウムシの特徴は長い象の様な鼻です。
鼻の様に思われるかもしれませんが、これは口吻と呼ばれる口の一部になります。
コクゾウムシは口吻を使う事によって、硬いお米を砕けるのです。
便利な口吻は産卵の際にも活用し、どんどんお米に卵を産み付けます。
ですから米びつという環境はコクゾウムシにとって格好の繁殖場なのです。
さらにコクゾウムシをよく見ると、表面が凸凹して特殊な形をしています。

コクゾウムシは主に穀物をエサにしています。
穀物ですから特にお米だけに限定されず、小麦やトウモロコシもエサにして活動するのです。
嗅覚も優れており、お米等の穀物のニオイを嗅ぎつけて集まってきます。
体も軽く翅もしっかりしているので飛行に優れた体型をしています。
どんどん飛行する事が出来るため、かなり行動的で次から次へとエサ場を探して移動します。

天敵

コクゾウムシの天敵は、昆虫類、爬虫類鳥類になります。
特にコクゾウムシの好物はお米です。
田んぼにお米を求めに来たコクゾウムシは、同じくお米を目当てに集まってきた昆虫類や鳥類に敢え無く捕食されてしまいます。
またあぜ道にも爬虫類が待ち構えており、コクゾウムシにとって田んぼは命がけの場所でしょう。

そして自然界以外にもコクゾウムシには人間という天敵がいます。
お米が詰まった米びつはコクゾウムシのパラダイス。
しかし人間もお米を食べますし、みすみすコクゾウムシの悪事を見過ごす訳にはいきません。
どのご家庭でも米びつの中に忌避剤を入れたりして、コクゾウムシを駆除するのではないでしょうか。

しかしコクゾウムシも駆除されるのは困るので、幼虫の体色を白にして人間に対抗しています。
つまりお米の色と同化して成虫となるまで見付からない様に時間を稼いでいるのです。
こうして人間の目をすり抜けた幼虫は成虫へと成長し、たくさんのお米に卵を産んで繁殖するのです。

忌避剤を入れているから安心している人もいるでしょうが、油断するのは危険です。
あなたが思うよりもコクゾウムシは一枚上手です。

成虫や幼虫は目視で確認出来るので駆除可能です。
しかし一見コクゾウムシが見当たらなくても、お米の中に卵が産み付けられている場合には区別が付きませんので駆除が難しいです。
今日もどこかの家庭で人間とコクゾウムシの攻防戦が勃発しています。

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飼育方法

飼い方

コクゾウムシを次の飼育方法で飼育してみましょう。

[飼育難易度]カンタン
[飼育に必要な道具]
・水槽(密閉出来るタッパーが望ましい)
・お米

コクゾウムシはお米と適切な温度環境さえあればどんどん繁殖します。
住まい作りは水槽にお米を入れるだけで完了です。
コクゾウムシは木の樹皮の裏を見て探してきましょう。
もしくは民家か農業用倉庫をお持ちのお宅を何軒か回って、採集させてもらう方が早いかもしれません。
倉庫はコクゾウムシが侵入しやすいので発見率は高いですね。

さて住まい作りが完了した所で次は環境作りです。
コクゾウムシの活動が活発化するのは20度~になります。
ですから暖かい場所に置いてあげれば元気に活動します。

注意ですがコクゾウムシの住まいは密閉式のタッパー等の容器にしましょう。
コクゾウムシはアグレッシブでエサを探しにどんどん飛んで行きます。
その上とても小さいのでどんなに狭いスキマでも入り込みます。

仮に水槽から脱走してご家庭の米びつ内に侵入されたら大変です。
ですから密閉式のタッパーを使うと安全に飼育出来ます。

捕獲方法

コクゾウムシを次の捕獲方法で捕らえてみましょう。

[使用する道具]

  • お米

コクゾウムシは飛びますので、網があれば安心です。
民家や倉庫を探しても見当たらない時には付近の精米所に足を運んでみましょう。
精米所はあまり掃除がされていませんので、コクゾウムシにとって最適な住まいとなります。
米ぬかやもみ殻がたくさんありますし、機械のおかげで年中発熱して冬も暖かい。
ですから機械の裏辺りで繁殖している事が多いです。

しかしそれでも見当たらない場合もあります。
その場合はトラップを作ってみてもいいかもしれません。
袋の中にお米を入れて草むらや木の周辺に置いてみます。
するとコクゾウムシがニオイに釣られて集まるでしょう。
もし集まったらそのまま袋を密閉すれば捕まえられます。

また古米を貰うか買って、高温多湿の場所に置いて孵化を待ってみるという方法もあります。
けれどコクゾウムシが産卵していたお米でなければ徒労に終わりますので確実ではありません。

安易にコクゾウムシを招くと家に居着いてしまう事もありますから気を付けてください。

コラム

コクゾウムシのちょっとしたコラムを紹介しましょう。

あの国民的漫画家と因縁のあるコクゾウムシ

その国民的漫画家とはちびまる子ちゃんの作者さくらももこさんです。
さくらさんはナンセンスでユニークな漫画のちびまる子ちゃんで一世を風靡した作家さんです。
作品は現在も根強い人気を誇り、毎週日曜日夕方にアニメとしてお茶の間を和ませています。

さてコクゾウムシですが、さくらさんのエッセイに登場した事があります。
それはさくらさんが学生の時の話でして、参加した合宿で出された炊き込みご飯にコクゾウムシが紛れていたというもの。
誰もがギョッとしてしまう事態です。
さくらさんの心情や彼女がそのピンチをどう過ごしたかはエッセイでご確認ください。

安心安全のコクゾウムシ

今やコクゾウムシは害虫として嫌われ者です。
ですが昔はコクゾウムシがいるお米は無農薬で安全であるといった話もあったりと、"安全の目安"として親しまれていた面もあるんです。

しかし現在、昔と比べて衛生観念は激変しました。
さらに品質管理能力も向上したので、コクゾウムシがいるお米は管理が不十分であると判断される事もあります。
こうしてコクゾウムシは害虫の烙印を押されてしまったのです。
安全の目安だったり害虫になったりと散々な目に遭っているコクゾウムシ。
人間の身勝手さが垣間見えたコラムでした。

コクゾウムシからお米を守るには?

コクゾウムシの漢字表記は穀象虫です。
文字通り穀物を食べる象の様な虫と表現されています。
象の様に伸びた鼻がユニークで面白いかもしれません。
でも台所を守るお母さん方には目の敵にされています。
さてお米をコクゾウムシから守るポイントをまとめました。

  • 温度&湿度は低く保つ
  • 暗所、風通しの良い場所に置く
  • お米をまとめ買いしない
  • 密閉容器に入れ、定期的に容器や棚を掃除する
  • 忌避剤を入れる

まずコクゾウムシは気温20度を越えると活発に活動を始めます。
逆に20度から気温が下がると次第に活動が鈍くなります。
ですから高温多湿にならない様、冷暗所に置いて注意しましょう。
温湿度計で管理するのがお勧めですね。

それからお米の買い貯めも止めましょう。
古いお米にはコクゾウムシが住みつきやすいです。

また繁殖スピードも速いので、増える前にさっさと食べてしまうのが無難。

そして虫と侮るなかれ、コクゾウムシは袋を破る事も珍しくありません。
ずっとビニール袋に入れたままにせず、プラスチック製の密閉容器に移してガードしましょう。
容器や棚にお米のニオイが定着すると集まったりするので、定期的に清掃しましょう。

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