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紀州犬の性格と飼い方。しつけのポイントや特有の病気

2017/01/05

紀州犬のこと

歴史

紀州犬は今の和歌山県・奈良県・三重県で囲まれた産地で生まれた猟犬で、中型の日本犬にあたります。

真っ白な毛とがっしりとした体つき、りりしい姿がまぶしいこの犬は、もとは猪狩りのために用いられていました。

古くは「那智犬」、「太地犬」、「熊野犬」など、地域により細かく分かれていました。しかし、1934年に天然記念物に指定される際に、これらの犬をまとめて「紀州犬」と呼ぶようになりました。

この時代には地方色豊かな犬種であったため、赤毛や虎毛の紀州犬が存在していました。しかし、天然記念物指定をきっかけとして白い毛に統一する動きが高まったため、最近では白以外の毛をもつ紀州犬を目にする機会はめっきり少なくなりました。

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体の特徴

体つきはがっしりとして、背筋はまっすぐです。

耳は立ち耳、目はつり目ぎみでキリリとひきしまった、精悍な顔つきをしています。

また、狩猟犬であるためしっかりと踏ん張れるような力強い四肢を持っています。

しっぽは巻き尾か差し尾であり、顔つきは丸顔から面長のものまでバリエーションに富んでいます。

性格

紀州犬は落ち着いた性格であり、やんちゃをすることはあまりありません。

真面目で従順といった、猟犬特有の性質をもった種類と言えます。

また、警戒心がやや強いとされ、飼い主と家族を除けば、ほかの人に対し、愛嬌を簡単に振りまくことはないと言われています。

飼いやすさ、飼い方

紀州犬は現在でも猟に用いられるように、非常に運動量が豊富な犬です。自分から積極的に散歩に誘うような、活発な性格ではないためか、運動量を過小評価してしまいがちでもあります。

基本的には1日に2回以上、1回につき1時間程度散歩の時間を設けましょう。運動不足のストレスから、攻撃性が増すこともあるので普段からチェックを心がけることが大切です。

家族と信頼関係を築き、かしこく、しつけも受け入れます。ただし、「信頼関係」を大事にするため、一人ではなく家族全員でしつけを行う方が好ましいようです。

毛の手入れは、換毛期以外は週に1~2回、換毛期は週に3回以上はブラッシングを行い、抜け毛を取り除いてあげましょう。

注意点

紀州犬は丈夫で病気になることは少ないとされています。

しかし、時には先天的な心臓疾患である心室中隔欠損が起こることもあるようです。また、紀州犬に限った話ではありませんが、一般的に紀州犬を含む日本犬はアトピー性皮膚炎、アレルギーなどの皮膚疾患が起こりやすいとされています。

そのため、定期的にシャンプーをするなど、皮膚を清潔に保ってあげるように心がけましょう。

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