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イメージと違う?キリギリスの生態とは!餌や鳴き声、飼育法

2016/09/29

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「チョンギース、チョンギース」って鳴き声であってる?といつも思いながら、キリギリスについての情報を見ています。実際に音を聞いたことがある人にも聞きたいのですが、「ギース、ギース…………チッ!」って舌打ちみたいなの入りませんか?

あれを鳴き声としたらチョンに聞こえなくもないですが、鳴き声は「ギース、ギース」で間に舌打ちをする昆虫と紹介した方が分かりやすいかもしれません(あくまで主観です)。

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特徴

体つき、性格について

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そんなキリギリスですが、肉食寄りの雑食です。前脚にはトゲがあって、捕まえた昆虫が逃げられないようになってます。

キリギリスの仲間にはヤブキリ、ウマオイなど、見た目はほとんど同じで区別をし辛い昆虫がいます。

ただこのヤブキリやウマオイは、キリギリスより獰猛で肉食性が強いです。そのためキリギリスより前脚のトゲが非常にいかつい。

ちなみにアメリカには、体長10cm程の化物みたいなキリギリスも存在します。呑気に葉っぱをむしゃむしゃしているバッタとは全然別物であることは伝わりましたか?

むやみにさわると噛みつかれるので気をつけましょう。

鳴き声

さて、冒頭で触れた鳴き声ですが、昆虫により多種多様な音の出し方があります。

キリギリスは一方の羽根がギザギザになっていて、もう片方は尖った構造を持ちます。

これをこすり合わせて音を出している…つまりギロ!(ギロが分からない人は調べて下さい、楽器です)小さな身体にも関わらず大きな音を出す仕組みには、反響を用いることがありますが(セミコオロギ)、キリギリスはただ単純にこする音が大きいというのが驚きです。

メスの気を引くために一生懸命なキリギリス、しかしとある事件がきっかけで、怠け者のレッテルを貼られてしまいます。そうイソップ童話「アリとキリギリス」です。

内容はご存知だと思うので割愛しますが、このお話では働き者のアリは、真面目だがエサを分けない残酷な性格。

キリギリスは怠惰を重ねた結果の自業自得というメッセージが込められています。

では実際の昆虫の世界ではどうでしょう。アリやキリギリスに限らず、冬を越すことは生物界では非常に大きな課題であり、最大の試練です。

そのために全てを費やし、子孫を残そうと努力することに何の疑問も感じません。

つまりどちらの昆虫も生涯を通して「生き残る」ことが目的です。彼らに怠惰や、傲慢はありません。

そんなことするのは人間くらいです。

もしキリギリスやアリが話せるようになったら、私たちは謝罪会見を開く必要がありそうです。

脱線はここまでにしておいて、キリギリスの生態についてご紹介します。

生態

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キリギリスの幼虫は何でしょうか?答えはキリギリスです。

なんだその当たり前な答えは!でも結構重要なポイントです。昆虫の中には卵から幼虫、蛹(サナギ)になって成虫となる完全変態と、生まれた時から姿が変わらない、または蛹にならないなどの、不完全変態のグループが存在します。

バッタ目のキリギリスは不完全変態なので、誕生したときすでにキリギリスの形です。

3~4月にかけて卵から孵って草の上で生活し、初めは花粉などを食べます。そこから脱皮を繰り返し大きくなりますが、小さい頃は植物の葉に同化するため、鮮やかなグリーンの身体をしています。

成長するにつれ茶色っぽさが目立つようになり、生殖できるようになるとメスにアプローチします。

これがだいたい夏から初秋にかけてです。ここで交尾して卵を産むとその一生を終えます。

…あれっ?冬は迎えないの?実はそうなんです。キリギリスは寒い冬は越えられないという事実を知ったとき、「イソップさん酷い!!」と思ったのは私だけでしょうか。

データ

和名:キリギリス

学名:Gampsocleis buergeri

分類:バッタ目 キリギリス科

分布:本州、淡路島(ヒガシキリギリス)/近畿、四国、九州(ニシキリギリス)

発生時期:7~10月

捕獲方法

キリギリスはなわばりがあり、一箇所に複数の個体がいることは基本ない。

まず鳴き声からキリギリスの場所を突き止める。危険を察知すると鳴くのをやめ、その場で地面に落ちる(擬死)。そのまま草の下に隠れるので捕獲は難しい。

方法として、きゅうりやネギなど(玉ねぎという意見も)で離れたところから釣ってみる。うまくいけばそのまま虫カゴに入れられる。

ただしメスは鳴かないので、見つけることがまず困難。

飼育方法

飼育ケースに背が高めの葉(一応脱皮用)とクッションになるよう適当な葉っぱを敷く。

エサはきゅうりなどの野菜より、小さめのバッタなど生き餌がよい。

もしメスを飼育するなら共食いに注意し、エサをたっぷり与える。土中に産卵するのでケースには土を多めに入れておく(産卵管が長いため)。

孵化にはタンパク質をしっかり摂取していたか、温度、湿度など様々な条件が必要。1年以上かかることもあるので、なかなか難しい。

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