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キイロスズメバチの生態!特徴的な巣作りと駆除・対策

オレンジ色の頭と背中に黄色い模様があることが名前の由来であるキイロスズメバチ。日本に17種いるとされるスズメバチの中でも、毎年多くの被害を出しているのがこのキイロスズメバチです。

その理由として、営巣(巣作り)における柔軟性があげられます。

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特徴・生態

巣作り

スズメバチの多くが、土の中や木の幹など自然界で巣を作りますが、このキイロスズメバチは、使えそうなものであれば上手に利用します。

雨風をしのげる家屋や倉庫などはもちろん、捨てられたダンボールや公園の遊具など、その応用力は計り知れません。

普通スズメバチの巣の素材は、朽木を噛み砕いたものを唾液と混ぜることで作られます。
これを巣まで運んでペタペタ、それを何度も何度も繰り返しあの大きな家を作るので、効率をよくするために人の力を借りた訳です。

その結果、私達の身近な場所に巣ができ、気づかない内に大きな巣が出来上がっていたという話をよく聞きます。

ある意味現代社会への適応してきたスズメバチ界の成功者と言えるでしょう。

一つの群れの数は1000匹以上、巣のサイズも50cmを超えるとされ、とてつもなく大きなコロニーとなります。

これは、キイロスズメバチが他の種より活動期間が長いためで、5月ごろから巣を作り、始め新しい女王が誕生する11月ごろまで数を増やし続けます。

それに伴い、他の種ではあまり見られない「引越し」をします。子供の数が増えたら部屋が狭くなるので新しい家に移る。人間の世界では当たり前ですが、昆虫の世界では簡単ではありません。巣には多くの幼虫と働きバチ、もちろん女王もいるので新しい場所へ移る際には大きなリスクを伴うのです。

引越しの際には、まず内覧会を行います。複数の場所を訪れ、いくつか候補地を決定します。同時に複数の巣を作ることもあり、生活に最適とされる場所が決まったら大きくしていきます。危険を伴い、子孫繁栄に命をかける昆虫たちには驚嘆するばかりです。

ただコロニーを大きくすればするほど、幼虫の数も増えます。そうなると、大量の餌が必要になり、働きバチは獲物を捕らえに行きます。

食性・餌

キイロスズメバチの習性として、狩りは単独で行われます。それは餌の幅がとても広く(昆虫やクモだけでなく、人間の食べ残しや小動物の死骸まで食べる)、集団で襲う必要がないことが理由にあげられます。

これもキイロスズメバチの適応力の高さを表しています。勘違いされている方が多いのですが、スズメバチの成虫は肉を食べません。

あ~樹液とか花粉か!という訳でもありません。なんとなくその辺の昆虫を捕獲し、肉団子にしてるからそれを食べている、なんてイメージがありますが、実際はそれらは全て幼虫のために作られます。

そしてその幼虫たちが餌を消化した後に出す液体状のもの(濃縮還元された感じ)を成虫は餌としています。もちろん補助的に樹液などを摂取することもあるのですが、自身に消化器官を持たない成虫は、固形物を分解できません。つまり幼虫がいないと、働きバチも女王バチも餓死してしまいます。

消化器官を失った代わりに得たものが、実は毒針による攻撃です。
ハチの胸と胴体のくびれは非常に細く、消化器官がつながっていません。ですがそのおかげでおしりを前に突き出し、正面への攻撃ができるようになりました。

何かを犠牲にして手に入れた武器には、私達も気をつける他ありません。キイロスズメバチの詳しい生態については、オオスズメバチの記事にあるものとほぼ同じなのでここでは割愛します。

これは余談ですが、スズメバチの名前の由来は一つは雀並に大きいから、もう一つに巣の模様が雀と似ているからと言われていますが、実はこれはキイロスズメバチの巣に限ってのこと。

他のスズメバチの巣は雀っぽくありません。ただ大きさはスズメバチの種類では一番小さいです。大きくても25mmほどにしかなりません。

その分色んな場所に住み着いているので、家の近くに巣を見つけたら、市役所に電話してみましょう。もしかしたら無料で対応してくれるかもしれません。

データ

和名:オオスズメバチ

学名:Vespa mandarinia

分類:ハチ目 スズメバチ科

分布:北海道、本州、四国、九州、屋久島

発生時期:5~11月

捕獲方法:危険なので近づかない。駆除は業者に依頼する。

飼育方法: 研究以外では危険なので捕まえない。

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