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カタツムリの生態。性別や歯・殻の特徴、ナメクジとの違いなど

カタツムリとは軟体動物門・腹足綱に属する巻き貝の仲間です。
一般的には陸上に生息している巻貝を指します。

カタツムリは日本に800種類以上も存在しており、種類が多岐に渡っています。
ですから同じ町に生息していても、場所によって他種のカタツムリが見られる事が多々あります。

また似た様な存在のナメクジはカタツムリの仲間であり、巻き貝が退化したものを指します。
殻の有無で駆除されるかされないかが決まるのは何とも理不尽です。

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カタツムリの生態と特徴

生息地

カタツムリの生息地、見られる時期は次の様になっています。

  • 地域:北海道、本州、四国、九州、南西諸島
  • 場所:湿気のある低山、平地、雑木林
  • 時期:4月~9月

カタツムリは北から南へとほぼ全国的に生息しています。
特に活発に見られる時期は多湿な雨期の6月~8月です。

冬季も多湿な季節でカタツムリは快適そうですが、寒さや乾燥に弱いのであまり活動的ではありません。
その時期には身を守るため殻の入り口に『エピフラム』という膜を張ります。
エピフラムは薄く頼りなさ気ですが、乾燥や寒さから身を守る効果があります。
膜には小さな穴が開いているので呼吸が出来なくなる事もありません。
また殻が重いカタツムリが葉っぱに容易く付着出来るのもエピフラムの粘着力のおかげです。

特徴

カタツムリには次の特徴があります。

  • 体長は5㎜~30㎜程度(成体)
  • 体色は褐色、薄灰色、明褐色、薄黄色(成体)
  • 2対触角を持ち、大触角と小触角を2本ずつ持つ
  • 大触角は光の明暗、小触角は嗅覚を感じ取る
  • 口には歯舌があり、無数の細かい歯が並ぶ
  • 雌雄同体である
  • 夏季には夏眠、冬季には冬眠をする
  • 夜行性

触覚は目と鼻の役割をもつ

まず童謡で「ツノ」と呼ばれる触角は大小合わせて4本持っています。
触角の先端にある目にはそれ程の視力はなく、光の明暗を感じ取れる程度です。
ただし短い小触角は嗅覚を察知する事が可能です。

ヤスリのような歯

細かい歯がびっしり並んでいる歯舌はまるでヤスリの様で、えさを食べる際に歯舌を当ててガリガリ削っているのです。
カタツムリは殻の修復や生命維持のため、植物やコンクリートをえさにしています。
コンクリートはカルシウムを含んでおり、殻の修復には必要です。
ガラス板に越しに歯舌の動きを観察しますと、体を揺らめかせながら歯の位置を動かしつつ器用に削っています。
またえさを食べている時に耳を澄ますとザッザッ…など音が聞こえます。

性別はオス・メスが同体、その繁殖方法

そしてカタツムリは輸精管と輸卵管がそれぞれ備わっている雌雄同体です。
6月~8月の繁殖期になると成熟した個体同士でそれぞれの精子を渡し合います。
こうして相手から受け取った精子を使って受精するのです。
つまり雌雄同体は自身が両性を兼ねているため、相手の性別を選ばずに効率良く繁殖可能です。

冬眠&夏眠

それからカタツムリは夏季に夏眠、冬季には冬眠する個体がいます。
通常通りにしていたら環境の変化により弱ってしまうからです。
猛暑が続く日や寒さが厳しい日に野生のカタツムリを観察しますと、エピフラムで閉じ篭っている個体が見付かります。

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食性およびエサ

カタツムリは主に植物の葉っぱ、野菜くず、果物、きのこ、苔、コンクリート等をえさにします。
ただしカタツムリには好みがあり、個体によって嗜好が分かれます。

歯舌で削いで食べるので、柔らかいえさを与えなければならない事はありません。
ただし赤ちゃんの場合は歯舌が未発達なので柔らかい物を与えましょう。

またカタツムリはえさの色のフンをします。
色素を分解出来ないという事なので、つまり胆汁や胆のうがない事の証明となります。

天敵

カタツムリの天敵は昆虫類、爬虫類、両生類、鳥類、哺乳類になります。
主にイタチ、タヌキ、ヘビカエルカマキリ等に捕食されます。
有名な天敵にはマイマイカブリ、コウガイビルがいます。

マイマイカブリはオサムシ科の飛べない昆虫で肉食です。
カタツムリを発見すると殻の入り口から頭を突込み、鋭いキバを突き刺して消化液を出しながら肉を溶かして捕食します。
この殻を被った様子がマイマイカブリの由来です。

またタニシのようなカラを背負ったヤマヒタオチビという肉食のカタツムリも天敵です。
ヤマヒタチオビは特定外来生物であり、日本の侵略的外来種ワースト100に指定されています。
アフリカマイマイの駆除目的で移入したのですが、在来種のカタツムリを捕食するばかりでアフリカマイマイの駆除効果はありませんでした。

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寄生虫に注意

カタツムリには広東住血線虫という東南アジア生息の寄生虫がいる事があります。
人間は広東住血線虫に寄生されたカタツムリを食べる事で感染します。
全てのカタツムリに寄生している事もありませんので、みだりに怖がる必要はありません
ただし何らかの菌はいますから、接触後には手を洗いましょう

仮に人間が寄生されますと以下の症状が現れます。

「発熱」、「激しい頭痛」、「嘔吐」、「神経障害」

治療は対症療法のみであり特効薬はありません。

海外で感染する可能性が高いので、渡航の際には注意しましょう

小ネタ

殻から分かるカタツムリの情報

殻の巻き数を比較する事で「どちらが長く生きているか」が分かります。

孵化後の殻は巻き数が少ないのですが、成長するにつれて巻き数が増えていきます。

同じサイズのカタツムリでも巻き数を比較すればどちらが若いのかが分かるんですね。

左巻きのカタツムリがいる?

カタツムリを観察しますと左巻きの個体もいます。

見分け方は中心の渦巻きが殻の入口に向かって左右どちらに巻いているかです。

時計回りなら右巻き、半時計回りなら左巻きです。

話を戻しますと左巻きの個体はヒダリマキマイマイという種類です。
他に左巻きのカタツムリはエチゴマイマイ、エムラマイマイ、オオタキマイマイ等がいます。

※カタツムリの飼育にチャレンジしたい方↓の記事もどうぞ

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