カナヘビの餌について詳しく。何食べる?冬は?カルシウム剤は?
2018/01/11
カナヘビは春から秋にかけて地上で活動する爬虫類でニホントカゲと人気を二分する代表的なトカゲです。
道端を歩いているとどこでも見かけられることから、こどもが衝動的に捕まえ家に持ち帰ることもしばしば。
- 捕まえたはいいけど餌は何食べる?
- どうやって餌を確保するのか?
- 冬場の餌はどうするか?
- カルシウム剤は必要か?
ここではカナヘビ飼育経験者として餌に関する疑問を解決したいと思います。
カナヘビの餌
非常に大雑把にいうと口に入る虫(動物)なら何でも食いつくと思っていいかもしれません。
よく頭のサイズより小さいサイズの餌と言われますが、うちのカナヘビたちは明らかに自分の頭より大きいサイズ(というか長いサイズ)のバッタを無理やり飲み込んでいますので一概には言えないようです。大きくて太いヒメギスにも食いついていましたがさすがに飲みこめなかったようで噛まれまくって息絶えたヒメギスさんが横たわっていました。。。
前談が長くなりましたが、カナヘビの餌を紹介します。
カナヘビの餌リスト
爬虫類の飼育でもっとも代表的なエサはコオロギです。
ネット通販や虫類ショップなどで簡単に手に入るが理由です。
しかし野生のカナヘビはコオロギばかり食べているのではなく、地上を徘徊して出会った生き物を食べています。恐らく栄養のバランスもコオロギだけだと悪くなってくるので、できればいろんな餌を与えるのが望ましいと思います。
クモ
クモは貴重なタンパク源として栄養価が高く一部の人間も食べているほど。何より畑のカナヘビを観察していたときこと、徘徊性のクモがたくさんいました。そのクモをバクバク食べていたのを目撃しましたので餌として間違いないと確信しました。
クモの捕獲方法は、素手だと捕まえにくいので軍手を付けるかティッシュなどを使い優しく捕まえてあげます。春先から冬前まで捕まえることができるので餌としてとても重宝しています。
ただ、ジョロウグモのように糸を張り巣を作るいわゆる造網性のクモは自然界では滅多に出会うことがないと思われるので餌として与えないようにしています。
ここでは地上を歩き回る徘徊性のハエトリグモやコモリグモなどを対象としています。
コオロギ
爬虫類に与える餌としては最もポピュラーな餌です。それはカナヘビも例外なく食べます。夏から秋にかけていろんなところに生息しています。代表的なのはエンマコオロギでしょうか。1匹見つけたらその周辺にはたくさんいると思って探してもらえればきっと見つかります。カナヘビのサイズにあった餌を選び捕まえていくと良いでしょう。
一方、通販やペットショップで購入できるコオロギはヨーロッパイエコオロギ(通称イエコ)やフタホシコオロギ(別名クロコオロギ)がいます。お金はかかりますが捕まえに行く手間も省けますので忙しい方には便利です。ただそればかり与えると栄養が偏ってしまいますので別の餌と併用して与えることをオススメします。
イモムシ系
私の場合は、アオムシをたまに与えています。庭で家庭菜園をやっていることから見かけては捕まえて放り込んでいます。
※写真はアオムシを取り合っているところです。
スズムシ
スズムシもまた草原などで網を振り回せば入ります。ただ秋口前後にしかいないので狙っては捕まえにはいきません。
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ゴキブリ
ゴキブリもかなり栄養価が高いと言われます。いろんな餌を与えたいので是非とも餌のバリエーションの中に加えたい。
とはいえ、わざわざゴキブリを捕まえようなんて思う人は少ないと思います。
そこで私の場合は爬虫類ショップでレッドローチという外国産のゴキブリを購入して与えています。通販でも購入できます。
捕まえてきた餌+レッドローチで餌のバリエーションを確保しています。
このレッドローチはプラスチックやガラスを登ることができません。餌や水を与えなくてもしばらく生き延びる(与えたほうがいいですよ)
扱いが容易なのも魅力的です。
見た目がゴキブリなだけです。
その他
以上で紹介した餌を中心に適当に捕まえて食べれそうな餌をどんどん放り込んでいます。注意したいのはムカデはNGです。毒もありかなり強敵なので返り討ちにあってしまう場合がありますので・・・
あとダンゴムシやワラジムシはうちのカナヘビたちは食べてくれません。
冬場の餌
カナヘビを冬眠させずに冬の間もお世話したいという方もいます。
私もその一人です。
冬は当然のことながら餌の採集ができないので、通販やネットショップで購入していくしかありません。
私の場合、レッドローチ+コオロギときどきミルワームで冬場をしのぎます。
レッドローチとコオロギに関しては前述しましたが、問題はミルワームです。
ミルワームはゴミムシダマシの幼虫の総称で要するにイモムシ系の餌です。
ミルワームはあまり栄養価が高くないと言われますので気分転換のような感覚で本当にたまに与える程度です。注意したいのが冬場はともかくそれ以外の季節の場合だと気温が高くなるとすぐに蛹になり成虫になります。
カルシウム剤
飼育して6年経ちますが一度も使ったことがありません。
今までクル病などの病気にも罹ったこともありません。
大事なのは餌のバリエーションと水槽内の保温と紫外線の確保だと思います。
次回はその部分に触れたいと思います。
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