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淡水魚 魚類

カジカの種類、生態について。釣り~飼育・食べ方、料理方法

2016/10/14

カジカというと海水魚を思い浮かべる人、淡水魚を思い浮かべる人、どちらもいるとおもいます。

海のカジカというと「カジカ亜目」というグループで、北海道などではお鍋の食材として人気です。一方、川のカジカというと清流に生息するカジカのほか、川と海を行き来するアユカケことカマキリ、有明海とその流入河川にのみ生息する希少種のヤマノカミなどがいます。それにしても、「ウツセミ」に「ヤマノカミ」と、なんだかしゃれた名前の多い魚です。

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生態

種類および生息地

一般にカジカといわれる淡水魚はイワナやヤマメと同じく渓流域に生息しています。もちろん、きれいで水温が低い水を好むため、河川の上流部までいかなければ姿を見ることはできません。

ただし、いわゆるカジカには生活史によっていくつかのタイプがあります。上流域に生息するカジカは一般に「大卵型」と呼ばれ、一生を淡水で過ごします。

一方、上流域でなく河川の中・下流域に生息し、孵化後に川を下り、成魚になると河川に遡上するタイプは「小卵型」と呼ばれています。

また、以前は琵琶湖に生息するカジカを「ウツセミカジカ」と呼び区別していましたが、最近ではウツセミカジカを「小卵型」に含め、「大卵型」と「小卵型」の2タイプに区別する方式が一般的です。

このように、生活史や生息域で区別されている2タイプですが、餌はともに水生昆虫や小魚、底生生物です。どちらも砂や泥よりも礫や岩のまじった、ごつごつした底質を好みます。

体長

体長はあまりおおきくなく6から7センチほどです。

天敵

天敵はカワセミのような渓流に出没する水鳥などです。カジカは産卵後、オスが卵孵化まで付きっ切りで世話をする、大変子煩悩なパパでもあります。胸鰭で絶えず新鮮な水を卵に送り、一生懸命に水カビをはやすまいとかいがいしく世話をするその姿は、いじらしいものです。

分類について

カジカは地域変異が多く、種分類にはいろいろな説があります。種に分けるか、それとも亜種に分けるか、と様々な議論がされており、いまだ解決はしていません。ちなみに、大・小卵型のどちらも北海道南部以南に分布していますが、北海道では小卵型のみが見られます。なぜ北海道には大卵型がいないのか、なぞは膨らむばかりです。

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釣り、調理・食べ方

釣り好きのバイブルのひとつともいえる「釣りキチ三平」という漫画の話のひとつに、「カジカの夜突き」というお話があります。

このお話の中では、主人公は水中メガネとモリをつかって器用にカジカをとっています。
ちなみに、竿釣りも可能です。この場合、餌にはミミズなどのほかにカゲロウの幼虫のような水生昆虫を使うとよいでしょう。

見た目は少々ごつくて強面ですが、カジカは味がよいことでも有名です。もともと小型で少々骨が多いため、甘露煮にしたり二度上げして骨まで軟らかくしたから揚げにしたり、といった調理法がおすすめです。

飼育

大卵型の場合は渓流に生息するため、小卵型よりも水質や温度管理にシビアな面があり、飼育上級者向けであるとされています。

飼育には、水温が上がりすぎないように専用のクーラーをつける、飼育水の汚染に気を付ける、といった気配りが必要です。

ただ、カジカに限らず、仲間であるヤマノカミ、カマキリも含め近年は数が減少傾向にあります。大卵型では水質の汚染、ダムの造成による環境改変、カマキリや小卵型のように川を降る生活史をもつ種では堤防や堰のため川への遡上が妨げられてしまうことが原因とされています。

数が減っていることを受けて、カジカの小卵型とヤマノカミは環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧IB類に、カマキリはⅡ類に選ばれています。正直なところ、飼育用にと採集するよりは観察し、そっと見守りたい魚のひとつかもしれません。

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