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害虫ではない!ハサミムシの生態。飼育も簡単(幼虫も)、餌は?

2016/10/04

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ハサミムシとはハサミムシ目・ハサミムシ科の昆虫です。
お尻についているハサミがトレードマークですね。
ハサミムシはハサミムシ目の昆虫の総称で、様々なハサミムシが存在しています。

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ハサミムシの生態と特徴

生息地

ハサミムシの生息地、見られる時期は次の様になっています。

  • 地域:本州、四国、九州、南西諸島
  • 場所:平地、雑木林、住宅街
  • 時期:4月~10月

ハサミムシは北は本州から南は南西諸島へ、全国的に生息しています。
特に見られる時期は4月~10月となっており、春から秋にかけて見る事が出来ます。
ただし寒い時期は苦手なようで姿を消してしまいます。

特徴

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ハサミムシには次の特徴があります。

  • 体色は、全体的に光沢赤褐色か黒地、手足は薄茶色(成虫)
  • 体長は、30mm程度(成虫)
  • 全体的に光沢がある
  • 触角が長く、節で連なっている
  • ハサミは内向きに曲がっている
  • オスのハサミの曲がりはキツい
  • オスメス共に翅がない
  • 背部に凹凸があり可動範囲が広がる
  • 夜行性

ハサミムシのハサミは内側に向いており、オスのハサミは急激なカーブを描いています。
一方メスはほぼ直線に伸びています。

翅がないのもハサミムシの特徴でして、背中を様々な角度から確認しても翅らしき物がありません。
頭部以下はお尻まで凸凹があり、柔軟性が発揮されて可動範囲が広がるのです。
このおかげで外敵に対し、ハサミのあるお尻を持ち上げて威嚇や攻撃が行えます。

食性および餌

ハサミムシは主にダンゴムシ等の小昆虫類をエサにしています。
必ずしも自慢のハサミで挟み込み、獲物を締め上げるとは限りません。
どちらかと言えば、ハサミは威嚇のために使う場面が多くなっています。

またハサミムシはゴミ置き場で生ゴミや集ってきた虫を捕食する事もあります。
この行動がハサミムシを不快害虫・不潔昆虫とみなす一因なのでしょう。

それから植物を食べる事もあるため、肉食限定ではなく雑食性と判断すべきですね。

天敵

ハサミムシの天敵は昆虫類、爬虫類、鳥類になります。
クモハチ、トンボ等の昆虫、カラスやスズメに捕食される事があります。
ハサミを持ち上げたりして威嚇するのですが、鳥類には歯が立ちません。
そして昆虫類より頭側に回り込まれたらどうしようもないでしょう。
残念ながらハサミは万能ではないのです。

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飼育について

飼い方

ハサミムシを次の飼育方法で飼育してみましょう。

飼育に必要な道具

  • 昆虫ケース、水槽
  • 腐葉土
  • 落ち葉
  • 石、レンガの欠片、朽ち木
  • クモやダンゴムシ等の小昆虫類
  • 霧吹き

飼育に適した環境・苦手な環境

〇風通しが良く多湿
×高温や直射日光

手順

  1. 昆虫ケースや水槽に腐葉土を敷き詰めて、周辺に石やレンガの欠片を設置します。朽ち木
    もハサミムシはお気に入りです。
  2. そこに落ち葉や小昆虫類を入れて住まいの完成です。
  3. 湿気がある方がハサミムシも快適に過ごせます。
  4. 定期的に霧吹きで加湿しましょう。

繁殖させる場合、一つのケースにオスとメスを一匹ずつ入れてください。
多数入れると相手を傷付けてしまったり、最悪共食いの危険性が高まります。
孵化後の幼虫も同様で、クリーム色の体色が褐色になってきたら引っ越ししましょう。

採集方法

ハサミムシを次の捕獲方法で捕まえてみましょう。

使用する道具

  • 石、レンガの欠片
  • 軍手

ハサミムシの逃げ足はそれほど速くありません。
なので見付けたら手で捕まえます。
お尻にあるハサミを指で挟んで動きを封じるとケガを回避出来ます。
しかし慣れていないと難しいので軍手で包むように捕獲しましょう。
軍手があればハサミを摘まんだりせずとも安全です。

さてハサミムシは湿った暗い場所を好むので、野原や雑木林で石をひっくり返してみてください。
濡らしたレンガの欠片をトラップとして置いても良いでしょう。
朽ち木付近もハサミムシの居場所です。

また物置等の隙間もハサミムシにとってお気に入り。
近くに野原や雑木林がなければ住宅周辺を探してみましょう。

注意点

気味の悪い姿から危険な毒を持っているのではないか?
なんて不安になる人もいるかもしれません。

ハサミムシには害はありません
心配するならばハサミが鋭いため、挟まれてのケガ程度でしょう。
もしそうなったら手洗い、消毒、塗り薬をしておけば大丈夫です。

コラム

ハサミムシのちょっとしたコラムを紹介しましょう。

愛情を持って子育てします

ハサミムシのメスは卵や孵化した幼虫の側を片時も離れずに守る習性があります。
巣に近付いてきた相手はハサミで威嚇して追い払います。
そして幼虫が孵化すれば、エサを取ってきて食べさせます。
孵化するまで飲まず食わずで卵を大切に見守る愛情の深さには脱帽です。

こうしてハサミムシの幼虫は母親の愛情の元ですくすく成長し、旅立っていきます。
面倒見が良い昆虫ですね。
中には孵化後の幼虫に自らの体をエサとして与える種もおり、その母性愛は海よりも深いと言えるでしょう。

想像しただけでゾッとするハサミムシの話

ハサミムシの和名はハサミムシです。
和名があれば当然英名もあります。
ハサミムシの英名は『Earwig』です。
直訳すると『耳の虫』、ハサミよりも由来が捉えにくく想像が付きません。
実は海外ではハサミムシが寝ている人の耳から侵入し、脳を侵食するという迷信があるのです。
想像すると恐ろしいですがあくまでも迷信なので心配しないでください。

しかし生物の分布や地形から考えてみますと、外国の人が虫に慄くのは当然なのかもしれません。
海外はほぼ陸続きなので昆虫の往来は容易です。
例えばアメリカにおいては南米から昆虫が移動してくる事が可能ですよね。
そして様々な種が交配する機会が発生するので、習性や性質が変化した種が現れやすくなります。
中には人間に対し害を及ぼす種の発現する可能性も否定出来ません。
ですから海外では虫に対して恐怖を覚える面もあり、このような迷信が流布すると言えるのではないでしょうか?

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