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最強!ハンミョウの生態!有毒な種類も。幼虫から飼育も可

2016/09/29

hanmyou

ハンミョウはコウチュウ目・ハンミョウ科の昆虫です。
コウチュウ目には鮮やかな光沢を持つタマムシカナブンが名を連ねています。
ハンミョウもコウチュウ目に該当しており、何色にも見える特殊な体色を持っています。
ただし彼らと違うのは鋭いキバを持ち肉食である点です。

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生態

生息地

ハンミョウの生息地、見られる時期は次の様になっています。

  • 地域:本州、四国、九州
  • 場所:山地、平地、林道
  • 時期:4月~9月

ハンミョウは本州北から南へと全国的に生息しています。
特に見られる時期は4月~9月となっており、春から秋にかけて見る事が出来ます。
一般的に昆虫が多く生息している平地、林道のみならず、山岳地帯にも生息しています。
ですから登山やハイキングの折りに出会える数少ない昆虫です。
山道は足元が不安定なため必死に歩いてしまい、道中の自然を省みる余裕がないかもしれません。
ですがハンミョウをはじめとする様々な昆虫と出会える貴重な場所ですから周りに目を向けてみましょう。

さてハンミョウが現れる時期はざっと半年という期間なのですが、中々個体数が減少しており見付けにくいかもしれません。
まんべんなく生息地を周って、ハンミョウを探してみましょう。

特徴

ハンミョウには次の特徴があります。

  • 体色は暗色系青地に黄色や橙色
  • 体長は20mm程度
  • 腹部や手足に白い毛が生えている
  • 後ろ翅で飛ぶ
  • 成虫は白いキバの様な大顎が2本生えている
  • 成虫は土の中で越冬する
  • 集団で越冬する事もある
  • 幼虫も成虫同様にキバの様な大顎が2本生えている

ハンミョウの特徴は様々な色が複雑に混じりあった独特な体色です。
しかし同じコウチュウ目のコガネムシやタマムシと比較すると、その光沢度は弱くなります。

そして成虫と幼虫は2本の鋭い大顎を持っており、それを器用に使って獲物を捕食します。
大顎は獲物を捕獲するだけではなく、オスが交尾の際にメスを固定するためにも使います。

しかし目を凝らすと2本の大顎以外にも何本か顎を持っているのが分かります。
こうして大小の顎を駆使して、厳しい自然界で生き残るために獲物を捕らえているのです。
もうお分かりでしょうがハンミョウは成虫と幼虫どちらも肉食です。

ハンミョウは主にアリや等の小さな昆虫類をエサにしています。
ただエサの捕り方が成虫と幼虫で異なっているのです。

成虫編

まず成虫ですが昼間には地上を歩きまわってエサを探しています。
範囲は広くとても活動的です。
どことなく夜行性の様なイメージがありますが、ハンミョウは昼間に活動する昼行性になります。

幼虫編

対して幼虫ですがこちらは巣穴から出ず、ジッと獲物が巣穴に近付くのを待ちかまえています。
範囲は狭く巣穴周辺しか動けません。
獲物に気付かれない様に巣穴から様子を窺い、接近した際を見計らって大顎で捕食します。
獲物を捕らえた後は巣穴に引きずり込んで、安心しながらのんびり空腹を満たします。

こうしてハンミョウの成虫と幼虫では活動範囲が大いに異なっているのです。

天敵

ハンミョウの天敵は昆虫類、爬虫類鳥類になります。
成虫と幼虫は鋭い大顎を持っているものの、天敵に敵わない事も少なくありません。
そして幼虫は行動範囲が巣穴のみと限られているため、却って天敵から捕食されやすくなっています。
しかし幼虫はいつまでも巣穴を塞がない訳ではありません。
成虫に近付く終齢期には入り口を塞ぎ、サナギになろうとします。
ハンミョウの成虫が活発に地上を歩き回るのは、幼虫時代の行動制限のフラストレーションを解消しているのかもしれません。

飼い方

飼育方法

ハンミョウの飼育は少し難しいですが次の飼育方法でチャレンジしてみましょう。

飼育に必要な道具

  • 飼育に必要な道具
  • 水槽
  • 水入れ
  • 木、石、落ち葉
  • 霧吹き
  • アリ等の生き餌

住まい作り

ハンミョウの飼育はやや難しいです。
まず住まい作りですが、水槽に10センチ程度土を敷き詰めます。
そこには隠れ家となる木や石を設置しましょう。
ハンミョウは何かの下に隠れる性質があるので、隠れ家を設置してあげてください。
それから水槽は乾燥しやすいので、たまに霧吹きで加湿します。
ハンミョウは水分補給を度々行うので、水も切らさない様にしましょう。
これでハンミョウの住まいが完成です。

ポイント

ハンミョウは生き餌しか食べません。
ですから出来るだけ活きの良い生き餌を調達しましょう。
大きなエサを与えても捕獲の際に疲労しますから、ハンミョウよりも少し小さい程度の大きさにします。

飼育が上手くいけばメスのハンミョウが卵を産んでくれる可能性があります。
ハンミョウは卵を一つの穴に一つ産み付けます。
ですから狭い水槽内でたくさん卵を産み付けていた場合、成虫時に共食いをする恐れも。
したがって繁殖を期待する場合には、あらかじめ広めの水槽を使うべきでしょう。

捕獲方法

ハンミョウを次の捕獲方法で捕獲してみましょう。

使用する道具

  • 草の茎

ハンミョウの成虫は身軽なため勢い良く遠くに飛び立ちますし、地面も素早く歩き回る事が出来ます。
そのため網の焦点を攪乱されやすいので、捕獲が難しく感じられるかもしれません。
しかし落ち着いて飛び立つ方向やタイミングを把握すれば捕獲は難しくありません。

さて一方の幼虫ですが、こちらは釣りの要領で釣り上げる事が出来ます。
まず幼虫の住んでいる巣穴を探して、そこに草の茎を差し込みます。
この時には巣穴に草の茎を無理やり差し込まない様にしてください。
幼虫が傷付いたり、潰れてしまう恐れがあります。
こうして差し込むと幼虫は草の茎を巣穴から押し出すため、地上付近まで登ってくるのです。
そこですかさず草の茎を引き上げると、ハンミョウの幼虫が釣れます。

注意点

ハンミョウには鋭い大顎があるので捕獲や飼育の際にはグローブで手を保護しましょう。
特に噛まれても害はなく無毒ですから、いたずらに恐れる必要はありません。

しかしハンミョウには毒のある種類も確認されています。
冒頭で無害無毒といった傍から、有毒であると言われても妙な話かもしれません。

さて厳密に毒があるのは同じハンミョウでも"ツチハンミョウ科"のハンミョウです。
ですから今回紹介しているハンミョウは"ハンミョウ科"なので無毒になります。

以下はツチハンミョウ科に属しているハンミョウです。

  • マメハンミョウ
  • ヒメツチハンミョウ
  • キイロゲンセイ
  • マルクビツチハンミョウ

ハンミョウと名前にあるのでハンミョウ科の同属と早合点してしまいがちです。
ですがこれらはツチハンミョウ科のハンミョウですから有毒です。

ツチハンミョウ科のハンミョウは死んだフリをし、その際に足の関節付近から黄色い液状の毒物を分泌します。
その毒物はカンタリジンというもので、皮膚の状態次第では水ぶくれが起こります。
昔にはこの毒物を毒薬や薬として利用していました。

一見してハンミョウ科のハンミョウの方が体色から有毒性を疑ってしまいます。
しかしこちらは鮮やかな体色が美しく、大顎が鋭利なだけです。
一方のツチハンミョウ科のハンミョウは地味な体色をしているので、無毒だろうと油断しやすくなっています。

ハンミョウ科、ツチハンミョウ科、それぞれを区別せず大まかにハンミョウと捉える人は少なくありません。
しかしこの様な過信、盲信、無知は自らを危険に晒す原因です。
昆虫採集の前の対象への念入りなリサーチは、命の安全を守る事に繋がると覚えておきましょう。

エピソード

ハンミョウのちょっとしたエピソードを紹介しましょう。

道案内をしてくれるハンミョウ

ハンミョウの別名はミチオシエ(道教え)、ミチシルベ(道標)です。
これは人間がハンミョウに近付く度に移動する事から名付けられました。
ハンミョウ自身には道案内をしているつもりは毛頭ありません。
しかしどんどん逃げれば良いものを、再度相手が近付いてくるまで動かないので人間には道案内をしていると思われていまうのです。

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