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ハクビシンの生態知り被害を抑える。鳴き声、エサ、ふん害など

2017/10/02

ハクビシンとはネコ目・ジャコウネコ科の動物です。

海外にはジャコウネコ科に属する動物はたくさんいますが、日本でジャコウネコ科の動物はハクビシンのみ。
被害を及ぼす動物として知られており、近年は人里へ下りてきて畑やゴミを漁るようになりました。
中には民家の屋根裏や繁華街を根城にする個体もいます。

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ハクビシンの生態と特徴

生息地

ハクビシンの生息地、見られる時期は次の様になっています。

  • 地域:北海道、本州、四国、九州
  • 場所:雑木林の木穴、市街地、民家の屋根裏
  • 時期:4月~10月

ハクビシンは北から南へと沖縄を除いたほぼ全国に生息しています。
特に見られる時期は4月~10月となっており、春から晩秋にかけて見る事が出来ます。
冬眠はしませんが、じっとして消費エネルギーを抑えます。

特徴

ハクビシンには次の特徴があります。

  • 体長は100センチ程度(成獣)
  • 体色は頭部から前胴、後足から尾にかけて黒色、胴は暗灰色、耳の下に左右対称の白班、鼻筋に1本の白筋(成獣)
  • 四肢の長さが短い
  • 鼻は桃色で鼻先が尖っている
  • 指は5本、足の平には複数の薄桃色の肉球がある
  • 指の付根と足の平中心がくぼんでいる
  • ジャンプ力に長けている
  • 妊娠期間は約2か月、一回に約3匹前後の子供を産む
  • 寿命は約10年程度
  • 夜行性

体の特徴

まずハクビシンは手足が短く、鼻の先が尖っています。
ハクビシンの足の平の肉球は凸凹に盛り上がっています。
そのため木に登る際には肉球で木の表面を挟みながら摩擦力で登ります。
細い電線でも足の平で包むので難なく簡単に移動出来ます。
ですから電線が多い東京都内でも問題なく暮らせます。

尾を伸ばしてバランスを取りながら垂直に登るのもハクビシンの特徴です。

防護柵を乗り越えるジャンプ力

ジャンプ力も凄まじく、登る木がない場所では胴と尾でバランスを取りながら飛びます。
その高さは約1メートルを優に超える程です。
ですから食害被害を防止しようと防御柵を設けても飛び越えて畑へ侵入します。

繁殖活動や寿命

妊娠期間は約2ヶ月、1回の繁殖で約2~4頭の子供を出産します。
繁殖期間は冬期以外の他は決まっておらず曖昧です。
最近は民家という快適な住まいを見付けたのか、寿命が約10年程度と伸びています。

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食性およびエサ

ハクビシンは雑食性で何でも食べます。
コオロギ、トカゲ、カエル、ネズミ等、昆虫類から哺乳類まで食べない物はないと言っても過言ではないでしょう。
エサが昆虫や植物だけであればいいのですが、ハクビシンは人里で栽培されている農作物も食べてしまいます。
住宅街や繁華街で生息する個体はゴミを漁って生き延びています。
そして農作物やゴミの味を覚えてしまったら森には帰らず、人里に居続けてしまうのです。

天敵

ハクビシンの天敵は鳥類と哺乳類です。
人間はもちろんですが、フクロウやタカなどの猛禽類も天敵です。

天敵の数が少ないので気ままに暮らしているかと思いきやそうではありません。
外来種のアライグマが日本に持ち込まれたからです。
あらいぐまラスカルでかわいいイメージが強いアライグマですが、性格が非常に獰猛で凶暴です。
アライグマは生態系を乱す事例が増加したため特定外来生物に指定されました。
ちなみにハクビシンについては由来がハッキリしていないため指定されていません。

実はハクビシンとアライグマは居住地域が被っており天敵として争っています。
ハクビシンはアライグマと比較すると凶暴さでは劣り、負けたハクビシンは森を追い出され人里へ移動して暮らす事があります。
アライグマとの闘争の影響もあり、農作物被害や家屋への加害が起こっています。

ハクビシンの鳴き声

普段立てる物音は足音くらいですが、天敵と遭遇すると威嚇の鳴き声をあげます。
フンフンと鼻息は荒く、ウーッと唸りながら時折ガウッと鳴きます。
対して繁殖期ではキーキーなど甲高い声で鳴いています。

ハクビシンの名前の由来

ハクビシンは漢字で『白鼻芯』です。
つまり鼻に、白い、芯がある動物という特徴からハクビシンなのです。
体色が黒や暗灰なので闇夜に紛れやすいのですが、鼻の白だけは別で夜間でも見えやすいです。

関連記事:ハクビシンの駆除・撃退法!感染症の心配あり、早めに捕獲の検討を

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