食性から考える、犬の理想的なドッグフードの選び方とは?
2016/12/26
愛犬が長く健康に生きる為には、犬が必要とする栄養素がしっかりと含まれた食事を与えてあげることが重要です。
その為には犬の食性についてしっかりと理解する必要があります。
そこで今回は、犬の食性から考える良いドッグフードの選び方についてご紹介したいと思います。
犬の食性って?
「食性」とは主に3つに分類されます。
- 「肉食性」
- 「草食性」
- 「雑食性」
私たち人間は、パンやお米などの穀物や野菜や果物などの植物等、お肉以外の食べ物も食べますので、「雑食性」となります。
犬の祖先はオオカミの為、猫同様、本来、狩りをして、捕らえた獲物の肉を食べて来ましたので、ライオン、トラ、ネコなどの食肉目に属されています。
その為、犬は「肉食性」に分類されるので、肉だけを与えていれば良いという意見も多くあります。
しかし、炭水化物に含まれる糖質は人間同様、犬にとっても大切なエネルギー源です。
事実、犬の祖先であるオオカミは、草食動物を捕らえるとまず最初に内臓から食します。
なぜならそこにはまだ消化途中の穀物や植物が残っているからです。
肉だけでは補えない栄養をこうして食べることで消化しにくい穀物や野菜が効率よく取れることを彼らは本能的に知っていたのでしょう。
また犬は人間と長く共存してきた為、オオカミより穀物や植物をある程度、消化できるように消化器官が発達しています。
このことから犬は、「雑食性」とも言えます。
しかし、犬の唾液にはでんぷんを分解する消化酵素、アミラーゼがあまり含まれていない為、草食動物や人間ほど、炭水化物の消化はしにくいので、「雑食系肉食性」と言った方がベストであるでしょう。
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穀物の過剰摂取はNG!
唾液中に消化酵素(アミラーゼ)殆ど持たない犬は、穀物が体内に入ると膵臓から分泌されるアミラーゼを使って、穀物を消化します。
しかし、犬は消化器官が短いですので、消化に時間がかかる穀物を多く摂り過ぎると消化不良を引き起こし、栄養の吸収が悪くなることで、免疫力が低下し、疲れやすくなったり、感染症などの病気にかかりやすくなります。
また糖質(炭水化物)を多く含む穀物の摂り過ぎは、人間同様、犬も肥満になる危険性があります。
肥満になると糖尿病、心臓病の発症リスクが高くなります。
更に市販のドッグフードには、量を増やす為に穀物を主な原材料としている製品が数多くありますが穀物はアレルギーの原因になることがあります。
アレルギーを発症すると鼻炎や腸炎、脱毛、皮膚の痒み・発疹などのアレルギー症状が現れるようになります。
しかし、全ての穀物がアレルギーの原因になるわけではありません。
アレルギーを起こしやすい穀物は小麦、トウモロコシです。
ポテトやさつまいも、玄米などは、アレルギーを起こしにくいと言われていますし、
またビタミンやミネラル、腸内環境を整える食物繊維など犬にも必要な栄養素が多く含まれているので、低アレルゲンフードに使用されていることがあります。
ただし、本来、犬は肉食動物であるということを忘れてはいけません。
愛犬の健康を維持する為にベストな成分配合は、高タンパクで低炭水化物のフードです。
つまり、肉類を主原料に作られているフードを選ぶ事が大切です。
その為には、ドッグフードの成分表をしっかりと確認することが大切です。
原材料は、使用する重量の多い順に記載されていますので、最初に穀物が記載されている場合、良いフードとは言えませんので注意しましょう。
成分表の1番最初に「トウモロコシ」「トウモロコシ粉」「コーングルテン」「小麦」等が
表示されているフードは、特に良いフードではありませんので、避けた方が良いでしょう。
まとめ
以上、犬の食性から考えるドッグフードの選び方についてご紹介しました。
- 犬は本来、肉食動物である為、穀物の消化がしにくい。
- 穀物の摂り過ぎは、消化不良、肥満、アレルギーの原因になる。
- 穀物の中でもトウモロコシ、小麦はアレルギーを起こしやすい。
- 犬には高タンパクで、低炭水化物のフードが最適。
- ドッグフードの原材料をチェックする。
上記のポイントを踏まえて、愛犬の健康を維持する為に良いフードを選んで行きましょう。
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