ドーベルマンの性格と飼い方。しつけが大切。断耳・尾は必要?
2017/01/05
ドーベルマンのこと
歴史
警察犬として活躍していることでも有名なドーベルマンは、意外と歴史が浅い犬種です。
この犬種は1890年ごろにカール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマン氏の手により、ドイツで誕生しました。
ドーベルマン氏は税金徴収の仕事をしており、と取り立てで家々を回る際に「優秀な警備犬」が必要になったため、ドーベルマンをつくりだしたとされています。
以来、警察犬だけでなく、麻薬探知犬や警備犬、軍用犬としてドーベルマンは各国で活躍の場を広げています。
体の特徴
大きさ
ドーベルマンは体高60~70cm、体重30~45㎏で、中型犬に分類されます。
一見細身の体型をしていますが、よくよく見ると非常に筋肉質のたくましい体つきをしています。
断耳・断尾
ドーベルマンと言えばピンと立った耳と短い尾を連想するかもしれませんが、これは「断耳・断尾」という処置が施されたためで、本来はたれ耳かつ長い尾を持っています。
毛色
毛はなめらかで短く、楔形の頭と直線的な口元が特徴です。色はブラック、ブラウンが一般的ですが、ブラウンよりも赤みの強いレッド、シルバーがかった体毛のブルーといった個体もあります。
種類
ドーベルマンには大型かつがっちりとした体型のヨーロピアンタイプと、サイズが小ぶりで人懐こいアメリカンタイプの2つのタイプがあります。一般に、軍用犬や警備犬のような使役犬にはヨーロピアンタイプ、家庭犬やショードッグにはアメリカンタイプが選ばれるタイプにありますが、最近は純ヨーロピアンタイプが減少し、混血タイプが増えているようです。
性格
個体差はあるものの、メスよりもオスの方がやんちゃでアグレッシブな性格であるとされています。
警察犬や軍用犬として用いられることからもわかるように、飼い主への忠誠心が高く、賢い犬種です。
そのため、きちんと主従関係を認識さえすれば非常に素晴らしいパートナーとなります。
反対に、飼い主との主従関係をうまく認識できず、「自分(=犬)の方が、立場が上」と解釈すると、しつけはおろか言うことを全く聞かない我儘な性格に育ちます。
警戒心が強く、身体能力や噛む力も非常に強いため、一歩しつけを間違うととんでもない事故(飼い主や家族、通行人や他の犬への咬傷事故)の原因にもなります。
屹然とした態度でしつけに臨む必要があるでしょう。
飼いやすさ、飼い方
かしこく、飼い主に従順であるドーベルマンですが、これは「適切なしつけと主従関係の構築」ができてこそです。
そのため、犬を飼育したことがないような初心者には不向きです。凛然とした姿が美しいドーベルマンですが、同時に「世界の危険犬種」にランクインするほどの噛む力のポテンシャルを持つことを忘れないでください。
注意点
運動
ドーベルマンは豊富な運動量を必要とするため、朝夕2回、1時間程度の散歩時間を確保する必要があります。走ることが大好きなので、きちんとしつけを聞き入れるようになったら、自転車の引き運動や週末ドッグランに連れ出すのもおすすめです。
食事
ドーベルマンはよく食べるタイプの犬ですが、体のラインを保つためにも、「栄養バランスのとれた食事を、少量複数回に分けて与える」のがおすすめです。
病気
ドーベルマンではフォン・ヴィルブラント病、胃捻転、股関節形成不全などの病気に注意する必要があります。
ドーベルマンの体色はブラックが一般的ですが、これは他の体色では色素欠乏などの理由により、特定の病気を持つ場合があるからです。この例として、ブルーの体毛を持つ個体に見られるブルードーベルマン症候群と呼ばれる部分的な脱毛症があります。
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