ブヨ(ブユ)の生態と特徴。生息地、活動時間帯・気温など
ブヨとはハエ目・ブユ科に属する昆虫の総称です。
普段から私たちはブヨと呼んでいますが正式名称は"ブユ"です。
関東ではブヨ、関西ではブトと呼ぶ傾向にあり、正式名称で呼ばれにくい昆虫でもあります。
ブヨの生態と特徴
生息地
ブヨ(ブユ)の生息地、見られる時期は次の様になっています。
※正式名称はブユですが、一般的なブヨで進めます。
- 地域:北海道、本州、四国、九州、南西諸島
- 場所:綺麗な清流周辺
- 時期:3月~10月
ブヨは北から南へとほぼ全国的に生息しています。
特に見られる時期は3月~10月となっており、初春から秋にかけて見る事が出来ます。
基本的には小川や渓流など綺麗な水が流れている場所に生息しています。
都市部にも河川はありますが、水質が悪いのであまりブヨはいません。
迷惑な昆虫ですが水辺の水質が分かる面もあります。
特徴
ブヨには次の特徴があります。
- 体長は4mm程度(成虫)
- 体色は黄味がかった黒色、手足や腹部が黒と黄の縞、翅は半透明(成虫)
- ハエよりも小さく、丸みを帯びている
- 集団で活動する
- メスのみ哺乳類の皮膚を裂いて血液を吸う
- 吸血時に麻酔成分の毒素を注入するので刺されても気が付かない
- 昼行性である
- 涼しい朝夕に活動する傾向にある
- 完全変態を遂げる
ブヨは姿がハエに似ていますが、体長はハエよりもさらに小さいのが特徴です。
小さいのでとまった事に気が付かない人が多いです。
吸血時には皮膚を裂くのですが、多少の痛みを感じる程度でアブよりも痛くありません。
これは痛みを紛らわせる麻酔の様な毒素を注入しているからです。
そして活動が活発化する時間は朝夕の涼しい時が多いです。
日が照った高温の日中には大人しくしています。
しかし日が照らない曇天や高湿度などの条件が重なると活動する事があります。
安全のためには天候や湿度でブヨの活動条件を判断しないようにしましょう。
食性およびエサ
ブヨのメスは主に家畜や人間の血液をエサにしています。
しかし四六時中血液を吸っているというものでもありません。
メスが吸血するのは産卵時のみです。
産卵時にはタンパク質や栄養素が必要となるので、この時だけは哺乳類に群がって吸血します。
では通常時のメスやオスは何を餌としているのかですが花の蜜などを食べています。
天敵
ブヨの天敵は昆虫類、爬虫類、両生類、哺乳類になります。
ブヨは様々な生き物のエサとなるのですが、特に有名な天敵はトンボです。
ブンブン飛んでいるブヨをトンボが器用に足を使って素早くキャッチ。
ブヨが飛んでいるのを見るとスーッと飛んで来るので、山に行く際にはトンボに捕食をお願いしたいですね。
関連記事:ブヨ対策!刺されたときの症状(腫れ・痒み)と対処、予防法など
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