ブルドッグのこと。顔に似合わず温厚な性格、飼い方のコツ
2017/01/05
ブルドッグのこと
歴史
筋肉質な体と特徴的な容貌をもつブルドッグはマスティフ犬の系統で、もともとは雄牛(Bull)と犬を闘争させる競技であるブルベイディングに用いられていました。
この競技は13世紀にイギリス貴族が始めたもので、19世紀に動物愛護法の発布により禁止されるまで熱狂的なファンがいました。
この競技に好都合となるように改良された犬がブルドックであり、牛に噛みつくことができる頑強な顎、牛に反撃されないように短足かつ低い体高をもつように、反撃のダメージが少ないよう皮膚をたるませる・・・などの改良が加えられました。
当時のブルドッグは体重60㎏近く、獰猛で好戦的であったとされています。
しかし、この競技が非合法となった1835年以降は暴力的な性格を取り去る方向へと品種改良が加えられ、現在のように「顔は怖いけれども性格は温和」といった犬へと変化しました。
現在は体重20~30㎏弱の中型犬に分類されています。
体の特徴
競技時代の体格を色濃く残すブルドッグは、上を向いた鼻、短足で筋肉質体型、短毛、下あごが突き出た、いわゆる「受け口」といった、一度見たら忘れられない容姿をしています。そのため、犬に詳しくない人でも一目みて「あ、ブルドッグだ」とわかるほどです。
体色は様々でホワイト、レッド、黒みがかったゴールドの“フォーン”、淡い黄色の“ファロー”の他、オレンジの斑である“レッド・ブリンドル”やオレンジとブラック、グレーのまだらである“ブラック・ブリンドル”などがあります。
この他には、ホワイト地に単色の斑が入る“パイド”、単色で口元のみブラックのもの、などもあります。
性格
かつては好戦的で狂暴な性格が推奨されたブルドッグですが、改良により現在は正反対の性格となっています。
つまり、落ち着いていて飼い主に忠実であり、素直で愛嬌がある、という性格です。
個体によりますが、少々頑固な気質をもつともされています。また、オスのほうがよりわんぱくな傾向にあるようです。
飼いやすさ、飼い方
ブルドッグは基本的に飼い主に忠実で、しつけをよく受け入れます。一方、頑固な性格をもってもいますので、場合によってはしつけを聞きたがらないこともあります。一度だめだったからと言ってあきらめず、こんきよくしつけを行いましょう。
注意点
日々のケア
ブルドッグは短毛種のため、ブラッシングなどの世話はそれほどひつようありません。
しかしながら、たるんだ皮膚の間には垢がたまりやすいため、濡らした手折りでふく、など清潔を保つように工夫しましょう。
また、暑さに弱いため、気温の高い日の散歩には注意が必要です。
肥満
この犬種は食欲旺盛ですが、そのため肥満になりやすい傾向にあります。そのため、食事量管理は気を付けましょう。
病気
ブルドッグでは、股関節形成不全やドライアイなどの病気になりやすいとされています。
特に、股関節形成不全は症状が進行すると足をひきずる、など日常生活に支障をきたすようになります。
生後6か月ほどから症状が現れるようになるので、散歩や遊びの際に気を配ってあげましょう。
この病気は、7割は遺伝が原因ですが、3割は運動と栄養不足、肥満などの生活習慣とされています。
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