アメリカンコッカースパニエルについて。抜け毛ケア・トリミングはこまめに
2017/10/01
ゆるくウェーブのかかった毛並が特徴であるアメリカンコッカースパニエルは、「スパニエル」という特徴の通り、スペイン原産の犬種と伝えられています。
「アメリカンなのにスペイン?」と思うかもしれませんが、この犬種のもとになったのは、イングリッシュコッカースパニエル。「イギリスかスペインのどちらが正しいのだろう?」と思う方もいるかもしれませんが、実はスパニエル種の特徴である長毛、たれ耳といった形質をもつ犬種はヨーロッパ全土で広く飼育されており、本当に「スペイン原産=スパニエルなのか」も不明なのです。
コッカーはヤマシギという鳥を意味し、15世紀頃のイギリスではヤマシギ狩り、ウサギ狩りへ連れて行く猟犬としてスパニエル犬種の中からイングリッシュコッカースパニエルが誕生しました。19世紀の終わりごろにこの犬種がアメリカへ渡り、より長い体毛、より短い吻・・・と改良された結果、現在のアメリカンコッカースパニエルが誕生しました。
アメリカンコッカースパニエルについて
体の特徴
アメリカンコッカースパニエルはオスで体高38cm、メスは36cm前後でいわゆる中型犬に属します。
堀が深い顔立ちで、尾はしばしば断尾されます。この犬種の特徴は長く、優雅な巻き毛で、色はブラック、明るいブラウン、濃いレッドなど単色のものから、ブラックとホワイトの2色のもの、斑点模様をもつものなど様々です。
性格
アメリカンコッカースパニエルは「プードルに次ぐ」と言われるほど活発で明るく、愛嬌たっぷりな性格の持ち主として知られています。また、甘えん坊であることや頭がよくすんなりとしつけを受け入れることから、小さな子どものいる家庭や高齢の方、初心者にも飼育できる犬種として人気があります。
飼いやすさ
その性格上、初心者にも比較的飼いやすい犬種と言えます。一方、優雅な見た目に反して「元鳥猟犬」であるため、身体能力は高く相応の運動量を必要とします。とはいえ、大型狩猟犬たちに比べればそれほど負担になるものではなく、一般的には1回につき20分程度の散歩を1日に2回行えば十分とされています。
人懐こい性格なので散歩中、通りすがりの人に吠えかかったり攻撃したり、という心配はあまり必要ありません。遊び好きな性格のため、休日にドッグランに連れて行ったりボール遊びをしたり、というのもおすすめです。
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注意
長い被毛をもつ犬種なので、真夏の暑さは苦手なことでも知られています。そのため、真夏の暑い時期には日中ではなく朝夕の涼しい時間帯に散歩をしてあげるといった配慮が必要です。
また、たれ耳なので耳の病気にかかりやすいため、普段からこまめに耳の衛生に気を付ける必要があります。被毛で注意したいのが、ブラッシングとシャンプーです。綺麗な見た目と清潔さを保つためにも、月に1回のシャンプーとコミュニケーションも兼ねて毎日のブラッシングを行うようにしましょう。
また、アメリカンコッカースパニエルは好き嫌いなく食欲旺盛という犬種です。その食べっぷりは見ていて気持ちのいいものですが、暴飲暴食は胃の病気や肥満につながります。そのため、十分な運動と食事量の調節は必須と心がけましょう。
本犬種は長毛のためムレや手入れ不足による皮膚・耳の病気、眼と毛がスレたことによる眼の病気の他、間接がやや弱いため脱臼を起こしやすいとされています。トリミング、耳掃除、シャンプーといった衛生面に気を付けることはもちろんですが、足を引きずるようにして歩いていた場合はすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
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